あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の医の話~医者もいろいろ2~浦添総合病院 石川和男先生~

2009年05月02日 15時16分26秒 | Weblog
月桃。
4月24日、余りにもきれいに咲いていたので撮影した。
この葉は薬用効果があるといわれている。
 旧暦の12月8日に月桃の葉(沖縄ではサンニンという)に包んだムーチー(餅)を厄払いにかまどや仏壇などに供える。
最初の内は、薬草の臭いが鼻をついたが、最近では慣れてきて懐かしい匂いに感じる。
毎年、ムーチーの日には健康をいのりながら食することにしている。


 件の石川先生。もう少し書き留めたい。
「先生、日本酒が一番からだのために悪いと巷の人のもっぱらのうわさですがー」
「うわさは真実ではない。うわさが真実でないことはたくさんあるでしょう。うわさはほとんど真実ではない。まあ、火のない所に煙は立たずと云いますがね」
 そうだな、とあれやらこれやら走馬灯のように思い出す。

 「ところで先生、糖尿の場合、カロリー計算は一日ですればいい、食べ過ぎたら一食抜けばいいという医者がいると友人が言ってましたが、おかしいですよねえ」
「医者もいろいろいるんですよ。弁護士でも、法の番人であるはずの警察官も、学校の先生だっていろいろでしょう。医者だっていろいろですよ。医学なんて日進月歩ですからねえ。遊んでいる暇はありませんよ」

 数日前のテレビ番組で高血圧のことをやっていた。
「私は朝は血圧が高いのですが昼には落ち着きます。2,3度続けて測るとその都度血圧が違います。どの数値がほんとうでしょうか?」
ゲスト出演者が質問する。
どの数値を取ればいいのか、自分もよく迷う。
「どの血圧も正しい」
とこともなげに平然と言う。それでは、管理できないではないか?
「どの数値も正しい。あなたの正しい血圧です。その高いところで脳溢血等を発祥するのです」

なぜこんな簡単なことが判らなかったんだろうと気付く。
糖尿の食事療法だって一緒だ。
血液中の糖分が異常に高くなって合併症を起こすのだ。カロリーを採り過ぎたときが問題だ。石川先生にいわせれば、
「中古車や古々車は、処理時間が新車よりもかかり過ぎる」
ということだ。

「わたしはね、患者さんに説明するとき、最悪の場合を想定して説明するんですよ。患者さんはショックを受けるかもしれませんが、大抵の方はこれくらいはいいだろうと自分流に判断して病気を悪化させる。顰蹙を買う事もあるけれど、僕はそうしています」
 そうです、先生!その通りですと感激した。
嘘言われても事実は変わらない。
人間生きている限り、やりかけていること、後に残したくない事、たくさんある。
自分の生活を直視するなら、責任持つなら、ほんとうのことを知っておいたほうがいい。

「先生、わたしのブログに書くからね。こんな先生もいるってー」
「ああ、いいよ。あはははー」
日記のつもりで書いているこのブログ。
先生の目には止まらぬかもしれないが、書かずにはおれなかった。
「そういえば、アドレスも訊かれなかったな」


5月2日。本日も晴天。
今朝の天気予報では那覇の最高気温が24℃。九州も本州も同じ。一部には25℃のところもあった。
未だ、台風も1個も発生していない。
この地球、どうしたのかな。大丈夫かな?