銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

屁のつっぱり

2011年03月24日 | 見かけだおしNのつぶやき
この陰鬱(いんうつ)はもちろん
銀ステにも蔓延していました

それでも

「営業あるのみ、日常あるのみ!」と
はっぱをかけてスタッフを営業に送り出したある日のこと

その日の夕刻、スタッフの報告

あるお店の店主に
「こんな時に、旅の案内なんか、あやしいよ」
「不謹慎」
そう叱責されたと、意気消沈で戻ってきました

私、もう、なんとも・・・言葉を失いました
そして
なつかしい、記憶を思い起こしていました

その昔
そうです、阪神大震災の時です

広告代理店に勤めていた私
若い私です

どうしようもない、こんな時にだれが
何をしろと、やるせない、
広告なんて、何もかも、いやだ、いやだ

不安定を不満に置き換えて無気力な自分を擁護していました

同僚や取引先
まさに身近で被災する人がいる中
社内は、
「どうしようもない」
あきらめ、脱力感が漂っていました

そんな中で
その当時の経営者が私たち社員に放った一言

「つべこべ言わず、死亡広告でもとってこい」

今、この言葉をかみしめるように思いだしています

その頃は、もちろん反発です
先行きの分からない自暴自棄と閉塞感の中で
何かに怒りたかった
その中で、この性善説に反する一言はまさに標的でした

こんな時に、こんな時に

当時の社員誰もが批判的に、この言葉を
その経営者に向けました

最悪の社長
 
そして・・・
その後、阪神間の多くの企業が倒れていきました
倒産です

今更ですが、痛いほどわかるのです

あの時、
私の勤める会社は、スタッフ、その家族を多数抱えた会社でした

それなのに私たちは、今そこにある陰鬱に負けました
誰もが陥っていた、暗闇に身を置く、安心感を選びました

あの時、社長は知っていたのでしょう、この先起こる
もっと悲惨な状況を・・・

ゴメンナサイ

今、私にはわかります

私たちは旅屋です
楽しいこと、夢を売る仕事です

不謹慎といわれても、これが私たちの誇れる生業
笑って、笑って、


せめて誰かの屁のつっぱりになれる間は
私は、自粛しません!

****************************************
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************














  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シンディが教えてくれた

2011年03月23日 | のほほん同志Aの日常
甘く、パワフルな七色の歌声。
赤ん坊のようにギュッと握りしめたこぶし。
「イーダ」をするように、鼻にクシャッと皺を寄せる表情。

その歌と動きのひとつひとつに魅せられて
ミュージックビデオを何度見たか分かりません。

シンディ・ローパー。

私にとってはその名前を口にするたけで、
ある時代にタイムスリップしてしまう、
そんな存在です。

そのシンディ・ローパーが
同じひとつの空間で歌い、はじけていました。
観客席に飛び込んで、ファンにもみくちゃにされながら、
それでも圧倒的な存在感で歌い続けていました。

思わず…ずっと立ちあがっていました。
(ほとんどの観客が総立ちでした)

恥ずかしながら…ずっと泣いていました。
(隣のオジサンもすすりあげています)

コンサートであんなに心揺さぶられたのは
初めてかもしれません。

来日を取りやめるアーティストが続出し、
先々の公演まで中止が相次ぐなか、
地震発生から4日後の名古屋公演を皮切りに、
東京、大阪すべてのコンサートを全力でやってくれたのです。

思いだしたのは、指揮者・佐渡裕さんの言葉です。

「この未曽有の事態に何ができるのでしょうか…。
 私には音楽を奏でることしかできません。
 音楽は直接的に人の命を救うことはないかもしれませんが、
 美しい音楽は人の心に希望の光を灯してくれるはずです」

客席に何度もマイクを向け、
歌い、語りつづけるシンディもまた、
自分のありったけのエネルギーを
観客ひとりひとりに分け与えようとするかのようでした。

そして、とうとうラストの曲。
バックのバンドマンが引き揚げたのち、
舞台にひとりで帰ってきたシンディは
頭と胸を指さして、こう言いました。

「忘れないで。
 大切なものは全部ここにある。
 ハートで感じること。そして考えること。
 それが私たちをつなげてくれるから」

うっうっ、
…もう号泣です。
(隣のオジサンも、袖口で目をゴシゴシやってます)

――終演後。

立ち去り難く、しばらくぼんやりとコーヒーで熱気を冷まし、
さて帰ろうと会場の外に出たときです。
ものものしい警備員、その向こうにブロンドの女性。
シンディです!

スタッフとともに乗りこんだ車が目の前を通り過ぎるとき、
バックシートにひかれた黒いカーテンの向こうにいるシンディに
思いのたけを込めて手を振りました。

来てくれてありがとう!
歌ってくれてありがとう!
CDぜんぶ買うし!

思いは届いたかどうか…。

でも大切なものの在り処を教えてくれたシンディのこと、
きっとハートで感じとってくれたはずです。


****************************************
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝塚検定、二度目の春

2011年03月21日 | 見かけだおしNのつぶやき
昨年からスタートしたご当地検定
 
宝塚に事務所をかまえ、さらに 
「我が町再発見」なんていうツアーも手がける銀ステとしては・・・

是が非でも合格あるのみです!

昨年に引き続き二度目の参加

初級を経て、今回は中級検定に挑みます!

会場のソリオホールは、意外や満席の様子
だいたい200名~の受験生だったように見受けました

見た感じでは男性65歳前後の方が多く、あとは老若男女
さまざまでした

さて、久しぶりに鉛筆と消しゴムを用意しての受験
そうそう携帯は電源切ってと、
この緊張感って・・・今はほとんどないだけに
楽しいかも!

その検定の問題とは・・・
なかなか興味深いものでした
問題を作成した方の
「宝塚バンサイ&LOVE」の気持ちが、要所に感じられましたね


一夜漬けの効果テキメンで、もう完璧でしょう!
ふふふ


会場の誰よりも早くに席を立ち、
完全なる目立ちたがり屋さんの私
かっこよすぎ~
これ一度やってみたかったのよね~

出口の受付の方にも
「かなり早いですね、スゴイじゃないですか」

それを、横目に「いえ、大したことありません」
ふっ(髪かきあげる)
なんちゃってぇ~

って実は、一夜漬けどころか朝漬けで臨んだ今試験

試験開始当初から困ったことに・・・

ぐ~ぐるぐる、ぐる~

鳴る鳴る、容赦なく、大音量でお腹の虫が
恥ずかしいほど鳴り響きました

となりのダンディーなクロコダイルおっちゃんは、気づかないふりを
しながら、完全に気づいています

前方の全身ピンクおばちゃんの耳がピクリとしたのを
確かに見ました

アカン

お昼抜いたの、大失敗・・・

ぎゅ~ぐるぐる~

無情です

試験問題を吟味する間もなく、一刻もこの場を!
その思いだけでマークシートを急ぎ塗りつぶしました

はぁはぁ

悲しすぎです

さてさて結果はいかに!

「宝塚検定」――地元活性を図るユニークな企画のひとつです
確かにこの検定を通じて、今まで知ることもなかったローカル、
いえローカルすぎる宝塚の魅力を知りました

旅を通して広く、
この、「宝塚歌劇」だけでない、宝塚の街を
皆さまに発信していければと、思い新たにする一日でした

・・・・なんて

はい、まとめただけです

ホントは
「腹が減っては戦ができぬ」
これにつきました

****************************************
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************









  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミュシャ展に思う

2011年03月19日 | 見かけだおしNのつぶやき
頑張って下さい、ではなく
頑張りましょう

対岸の話ではないのです
日本全体の話
でからといって
全体が病んではいけません

動ける人間までが縮こまって
経済の足をひっぱってはいけないと思うのです


西から東へ、どんどん回さないと


今は目に見える復興・支援が先決です
でも、その次に起こる弊害は・・・目に見えないもの

経済不況

もう始まっています

阪神大震災を経験した、関西だからこそ知っている
長期的、復興支援の必要性

私たち西日本の人間が、
「こんな時に」「こんな時に」と呪文を唱えても
何も動きません
何も生みません


西から東へ、回しましょうよ


被災地への気持ちは
もう、皆、おんなじなんですから


先日、毎日の過酷な報道に心痛める中
出発した「絵画鑑賞ツアー」

皆さん一様に「こんな時に、なんだけど・・・」
そう遠慮がちに仰いました

でも、大いに笑い、美味しいものを食べ
美しい絵画を鑑賞し、

そしてまた

この日本全体が抱える苦難を共有しながら
皆さん其々の日常へと戻られました

この繰り返しです
これを繰り返しましょう
これから先は長いのです

頑張らないと!西日本こそ踏ん張らないと!

西から東へ


奇しくも、今回訪ねた『ミュシャ展』
展示会場の案内表示には・・・

――深刻な苦しみのさなかにも
  希望のかすかな光はあるものだ―――

この言葉から始まっていました


****************************************
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マチュピチュ・旅の予感

2011年03月18日 | のほほん同志Aの日常
昨日、ご来店いただいたお客様。

「行けるときに、行っとかないと」

布団のなかでふと、そう思われたそうです。
5月に予定している南米17日間の旅にお申込みいただきました。

「どんな方が申込まれてるの?」と、少し不安げ。

何せ17日間の長旅にお一人参加です。
でも大丈夫、ご安心ください。

というのも…
ブラジルの入国査証手続きのために、
お客様に順にお電話していたときのことです。

**** **** **** **** **** ****

■ご夫婦でご参加くださるお客様に

それぞれの出生地を教えて下さい。

「私は小豆島なんですけど、主人…
 さて、どこで生まれたんですやろ? 知りません」

この後、ご主人に問いただし、
夫婦生活50何年目にして、
ご主人が静岡県生まれであることが判明したそうです。

■かと思うと、お一人参加の別の方。

お生まれはどちらですか?
あ、市町村までで結構ですよ。

「生まれたとこね。大阪府○○市××町15番です」と、即答。

わ、すごい、番地まで。
暗記されてるんですか?

「そりゃぁ、自分の生まれたところですからねぇ」

いや、それってスゴイことですよ!
ふつう、覚えてませんもの。

「まぁ、生まれたのはもう80年近く前ですからね。
 ずいぶん変わってると思いますよ。
 というのも実家が、二国にひっかかってしまってね、
 立ち退きになったんですよ…」

…それは、ずいぶん変わっていることでしょう。

■ご夫婦様に別の質問。

それぞれのご両親のお名前が漢字で必要なんです。
えっと、覚えてらっしゃいます…?

自分を基準に、自信のない私に

「はい、もうだいぶん前に亡くなったんですけれど、
 主人の父が○○で、母が●●です」

は~、ご主人のご両親の名前も漢字ですらすらと!
そういうもんですか…とは内心の驚き。

■かと思うと別のお客様、

「えっと、私の父の名前はヒサシで、
 母は…あれ?キミヨやったか、キミコやったか…。
 あらら、えらいこっちゃ、実の親の名、忘れてしもた」

それはヒドイですね、と茶化す私に
戒名やったら覚えてんねんで!と食い下がるお客様、
いえいえ、戒名は必要ありません。

**** **** **** **** **** ****

南米への17日間も、
こんな具合で過ぎていくのだとしたら…

そう、きっと楽しい旅になります。

いよいよ2ヶ月後に迫ってきた南米マチュピチュへの旅。

でもその前に…。

明日から私は「東洋のマチュピチュ」
愛媛県の別子銅山へのツアー。

こちらもきっと「マチュピチュ」はもちろん、
皆さんとのお喋りが心に残りそうな予感です。


****************************************
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする