銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

日本海に浮かぶ宝の島、隠岐

2018年05月10日 | Hの生きる喜び、それは

「隠岐」と言っても思いつくのは
1、後醍醐天皇、いや後鳥羽上皇?順徳天皇だったけ・・・、
高貴な方が流された島

2、牛突きが有名(一度ツアーで行きました)

3、自然が豊か、固有種豊富、、、

その程度で、何とも乏しい知識でした
あぁ、情けない

このたび、2泊3日で隠岐4島をすべて巡るというテーマのもと
行ってきましたが、ガラリと印象が変わりました

隠岐は、まさに宝島です
「鎌倉時代の遠流の島」から歴史の表舞台にたったのではなく、
もっとずっと前から、隠岐は独自の歴史を築いてきたのです

4島すべてを訪ね、島それぞれのタクシードライバーさんに
隠岐の歴史や文化、土地の成り立ちなどの話をうかがえたので、
偏った見方なく、あらゆる角度からの隠岐を知ることができました

まず、隠岐はひとつの島ではなく日本海に浮かぶ四つの有人島と
180余りの無人島からなります

はるか3万年前にはすでに人が住み、
石器時代は黒曜石の産地で石器の材料として
日本各地に運ばれていました、つまり
石器時代から、各地と交流があったのです

中世は後醍醐天皇、後鳥羽上皇の遠流の島

近世は北前舟の中継点として時代ごとに存在感を放ってきました

また、地形の成り立ちも非常にユニークで、
世界で唯一カルデラでできた島なのです

大変珍しい地形で学者はもちろん、
カルデラの地形を見るためにわざわざ訪れる方も多いのだとか

もちろん、島固有の生態系が育まれ、
「オキ」と名の付く固有種もありますし、
私個人としては、日本海に浮かぶ島ということで、
貴重なバードウォッチングの聖地、として憧れの地でもあります

(西の島では馬も放牧されています)

いまや有名になった「牛突き」は
もとはといえば、後醍醐天皇をお慰めするために始められたもの
「古典相撲」など島独自の文化も育まれ、

歴史、文化、貴重な地形、豊かな生態系が存在する隠岐は、
世界的に見ても注目すべき島なのです

(玉若酢神社)

3日ぐるりとまわっただけでドーンと押し寄せてきた
この隠岐の存在感

日本に数ある島の中でも、これだけさまざまな側面をもった島は
珍しいと思います

順徳天皇や世阿弥が流され
深い歴史と文化、風土を築いてきた佐渡島も同様、
日本の歴史に欠かすことのできない島であったと感じています

オキシャクナゲも見事でした

山藤も、

ナンジャモンジャの花も

野ダイコンの花も見事でした

岩ガキも絶品でした

シマメ(イカ)の肝醤油漬け丼も絶品でした

水平線も美しく(島後の那久岬)

(知夫里島)

牛も元気いっぱいでした

それぞれが単独で成り立っているのではなく、
大地が出来、ユニークな生態系が生まれ、人の営みが始まり
歴史が文化が生まれ、そこから隠岐の風土が育っていった

全てがかかわりあいながら生まれ、育まれ
そして今も全てがつながっているんだということを
感じさせられた壮大な3日間の旅でした

ふたつの意味がある隠岐のキャッチ、分かりますか?

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