【ネパール中西部の宝石、ポカラ】
【フェワ湖】
湖沼名 |
フェワ湖 |
ローカル名 |
|
大 陸 |
ユーラシア大陸 |
国 名 |
ネパール |
成因 |
氷河湖 |
周囲長(km) |
|
面積(km2) |
4.43 |
最大水深(m) |
19 |
容積(km3) |
0.046 |
標高(m) |
784 |
淡水/塩水 |
淡水湖 |
フェワ湖(Phewa/Fewa)はネパールは Pokhara 盆
ネパールの総面積は147,181平方キロメートルで、
国境の東、西、南はインドと、北は中国チベット
自港区と接しています。最低標高はシャパ郡のカ
ンチャン・カラン(Kanchan Kalan)で海抜70m、最高
標高点は言わずと知れたエベレスト山頂の8,848
m。東西の横幅は800km、南北の縦幅はわずか230km
の国です。しかしこの狭いベルト状の国の中に
広がる地質地形は極めてハラエティーに富み、タ
ライ地方(平野部)の亜熱帯性気候からヒマラヤ高
峰帯の高山気候まで、広範囲の気候が凝縮してい
る。国土の中心となっているのは山岳地帯や丘陵
地帯、渓谷帯や湖、南部の平原なのない内陸国。世
界に14座しかない8,000mを超える高峰のうち、8
座がネパールに集中する。
またネパールには豊富潤沢な河川があり、一部の
チベット源流のものの他は、大半がヒマラヤを水
源とし、河川はすべてインドの河川に泣き込んで
おり、その殆とは聖なる川と呼はれるカンシス川
に合流している。約427万ヘクタール(国土総面
積の29%)が森林とされ、156万ヘクタール(同10.6
%)が低木地と退化森林帯、170万ヘクタール(同1
2%)が草原で、農地は300万ヘクタール(同21%)、
残る100万ヘクタール(同フ%)は不耕作地。ネパー
ルの気候条件は、北方では夏は涼しく、冬は非常
に厳しい一方で、雨方では夏は典型的な亜熱帯気
候を示し、冬は温和。毎年6月頃から9月頃にか
けてのモンスーン時期は、ネパール全土で降雨が
見られますが、雨影((Raln Shadow)主として高峰
の雨斜面にぶつかった雲が雨を落とし、北側斜面
へ渡った時にはほとんど降雨がなくなる現象)と
呼はれる地域では降雨が見られないこともある。
ネパール中西部の宝石」とも呼はれるポカラ盆地
は世界中のツーリストの人気を集め、雄大なアン
ナプルナ山脈を有するヒマラヤを背景に3つの清
明なフェワ湖、ルパ湖、ベクナス湖が広がっており、
近年ポカラ盆地では、パラクライディンク、エン
ジンつきクライターのような冒険的スポーツが盛
んになり、さらに他のアクティビティーとしてボ
ート、パード・ウォッチング、トレンキングンパ
イク等が楽しめるという。
【フェワ湖】
フェワ湖(Phewa/Fewa)はネパールは Pokhara 盆
地にある。ネパールの二番目に大きい湖である。
標高784m (2,572 ft)、約8.6 m (28ft)の平均深さで
約4.43 km2 の面積、最高水深19m (62ft)、貯水量
約46,000,000m3。ところで、ネパールの湖の関心が
集まる理由に、氷河湖問題がある。地球温暖化の影
響によりヒマラヤにおける氷河融解の速度が早まっ
ていると指摘される中、氷河の融解により生じた水に
より形成される氷河湖の拡大や決壊が懸念されてい
ることにある。政府開発援助(ODA)大綱(2003年8月
閣議決定)の重点分野に位置付けられる地球温暖化
問題と密接な関係を有している。
過去 30年間、ヒマラヤでは 10年間ごとに0.15度~0.6
度気温が上昇しており、近年、氷河融解の速度が早
まっている。ネパールでは、多くの氷河が毎年 10~
60メートル後退しており、氷河融解により氷河湖が拡
大し、決壊による洪水(GLOFs : Glacial LakesOutburst
Floods)の危険性も高まっている。GLOFsは従来から
発生していたが、1985年にディグ・ツォ(Dig Tsho)とい
う小規模の氷河湖が決壊し下流に位置する水力発
電所が破壊されたことをきっかけにICMODとして調
査を開始。山岳地帯における水力発電の議論が活
発であり、河川の上流に氷河湖が位置し、その調査
及び対策が求められている。
この問題は、単にネパール国内のみの問題ではなく、
中国側に位置する氷河湖の決壊が下流のネパール
に与える影響も大きく、国際的な取組も必要となって
いる。過去には中国側の氷河湖の決壊により、ネパ
ール側の橋梁や道路が破壊されたため、中国側との
貿易が2年間停止したこともある。氷河融解は、地滑
り、土壌浸食などをもたらすが防技術に期待されてい
る。
【エピソード】
脚注及びリンク集
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(1)「世界の大湖沼」
(2)「世界湖沼会議」(財)国際湖沼環境委員会
(3)「世界の湖と琵琶湖」
(4)「地球温暖化と湖沼」(財)国際湖沼環境委員会
ISSN 0912-7402
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