薄い本ですが中身はずっしりと重い。
茶色の猫、茶色の犬。茶色以外のものは安楽死。
茶色・・・・ばかり。
新聞も茶色新聞に。
何もかも茶色に染まっていく。
高橋哲哉さんのメッセージから少し引用です。
「流れに逆らった言動をすると、かたよった人間とみられ、仲間はずれにされる」
たしかに流れに逆らうためには勇気が必要です。
孤立することもあるでしょう。
不安につきまとわれたり、面倒なことに巻き込まれることもあるかもしれません。
でも、ひとりの人の言動をきっかけに、もしかするとそれまで言いたくても言えないでいた、
動きたくても動けないでいた「ふつうの人々」のだれかが、
第一歩を踏み出す勇気を持てるかもしれないのです。
「茶色」が日一日と濃くなっていく日本社会のなかでは
「かたよった」意見だと言われても「茶色」の色眼鏡をはずしてみれば
それこそが真っ当な意見であるのかもしれないのです。
なによりも、孤立を恐れてみなが流れに棹さしてしまえば、
行き着く先は「茶色の朝」でしかなくなってしまうでしょう。
本の帯には
フランスの政治を動かしたべストセラー寓話とあります。
たくさんの人に「今」手にとってもらいたい本です。
「茶色の朝」は迎えたくありませんから。
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第二次世界大戦の頃のドイツか、その周辺の国にいたそうですが、
子どもの頃の世界の色は灰色一色だったそうです。
おんなしことを繰り返さないために『茶色の朝』、読んでみます。
灰色の世界にいたから、あんなにきれいな鮮やかな配色をしたのね。
茶色は素敵な色だけれど茶色だらけになると気持ちが弾まないよ~。
いろいろな色があるからいいんだよ。
ふーみんの絵みたいに素敵な色のアンサンブルがいいんだよ。
人も同じだね。いろいろな考えの人、いろいろな性格の人、いろいろな才能の人、いろいろだからいいんだもんね。
人と同じで目立たないように・・・なんてつまんない。
ふーみんさんの感性、素敵だよ。
私も茶色の眼鏡を外して正しいことは何なのか、
しっかり見て、しっかり考えなくてはと思います。