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映画「BOX 袴田事件 命とは」を観ました。
映画のサイトです。
http://www.box-hakamadacase.com/index.html
深谷シネマで上映最後の日。
映画終了後、袴田事件弁護団の戸舘弁護士のお話も聞けました。
袴田事件はある程度は知っていましたが、映画を見て、
改めて内容がよくわかりました。
そして死刑判決後、靴音がするたびに死刑執行かと・・・
40年以上も脅えながら毎日を過ごしている
袴田さんを思うと・・・言葉になりません。
今は長い恐怖の生活のゆえに、心を病んでおられるそうです。
袴田さんを救う会のサイトです。
http://www4.tokai.or.jp/hakamada.net/
静岡地裁の裁判官だった熊本さん。
この裁判は3人の合議審で判決を下したのですが、
熊本さんは他の2人の裁判官と異なり、
「自白は強要されたもの」であり、有罪とは思わなかったそうです。
でも判決は多数決で死刑と下されました。
熊本裁判官は判決の数ヵ月後に辞職されました。
彼の「人を裁くことは自分を裁くこと」という言葉が
心に響きました。
熊本さんは平成19年に袴田さんの無実を40年の沈黙を破って
マスコミに発表され、袴田さんの支援活動をされています。
裁判官も人です。
完全な判断はできません。
熊本裁判官は無実と思われる人に対して死刑判決を下したことで、
悩み続けています。
袴田さんの人生は無残に狂わされてしまいました。
そして熊本裁判官の人生にも等しく、重くのしかかってきています。
裁判員制度が始まっています。
私たちに人を裁くことができるのでしょうか。
また村木さんの裁判でも明らかになったように
冤罪は過去のことでなく、
今も作られています。
取り調べの可視化を実現しなければ
またもや冤罪が作られます。
この映画を見ることができて、良かったです。
袴田さんの存在が、ぐっと近づきました。
2度目の再審請求が受け入れられ、無実であることが立証され、
袴田さんとご家族、熊本元裁判官に1日も早く
心休まる時がきますように。