4月からの消費税増税の前にどうせ買わなくてはならないものなら早めに買ってしまおう、ということでSHETLANDFOX(シェットランドフォックス)の3029SF・インバネスを購入した。
SHETLANDFOX日比谷店
店は広くないけれど場所柄高級感がある。セール時以外は混雑することがあまりないので店員氏とゆっくり話すことができてゆったりと買い物したい時には良いと思う。
店員氏も顧客との適度な距離感を心得ていて、最初に「お試し履きもできますのでお声掛け下さい」と声掛けしてくれた後は、放置プレイに徹して(離れた場所から見てるけど)ゆっくり商品を見ることができる。日比谷店限定商品やほぼ在庫がなくなりつつあるとされるケンジントンを見た後で女性店員にインバネスの試し履きを依頼。オーソドックスなストレートチップながら、ラスト(木型)が私にドンピシャ。ヒドゥンチャネルでもないし、カラス仕上げにもなっていないのが残念だが、シェットランドフォックスの靴は初めてなのでまずはインバネスに決めた(税込43,050円)。
箱がしっかりしている。
ペルフェット、ソフィス&ソリッドの箱と比べてみる。
厚みがある。箱にもこだわっているらしい。
箱を開けてインバネスとご対面。
「ご主人様、これからお付き合いお願いします」と訴えている(笑)。私ももう頭がおかしくなってきたかな・・・。
SHETLANDFOXのマーク。
レザーインソールの刻印。
ペルフェットのようにピッチドヒールにはなっていないが、踵のステッチが縦に二重にはなっておらず、薄く右と左をつないでいるようで細かいこだわりが感じられる。
左:ペルフェット レベルソ仕上げ。ステッチ自体が見えずに隠れている(さすが「完璧」)。
中:シェットランドフォックス 左右の革を薄くつないでいるよう
右:ソフィス&ソリッド 右:左それぞれにステッチがある
この曲線がまたスマート。
上から。
トウも丸みを帯びていながらも丸すぎず、試し履きの感覚では右も左も小指には当たらずつま先の履き心地にストレスはなさそう。アノネイの革だが磨いてもさほど光沢感は出ない。
丁寧な造り。
少しブートブラックを塗って磨いてあげた(「ご主人様、ありがとうございます」)。
靴底。冒頭の通り、伏せ縫いやカラス仕上げにはなっていないので靴底については残念・・・。
ソフィス&ソリッド(左)・シェットランドフォックス(中)・ペルフェット(右)を並べてみる。
土踏まずのシェイプなどもないため、「おぉ~オレ高級靴履いている~」みたいな自己満足的高揚感はないけど、足にピッタリジャストフィットしていることが外回りの私にとって評価が高い。やはり、外回りで歩くのに「小指が痛い」「くるぶしが当たる」「かかとが擦れる」みたいな訳の分からないストレスで道具が仕事の邪魔をしては本末転倒である。靴に限らず、スーツもシャツもネクタイも道具は常にジャストフィット・ジャストサイズで仕事に最大限集中できること。これができる人・プロフェッショナルの鉄則なんだろう。話はそれたが、つま先の遊び部分(いわゆる「捨て芯」と呼ばれる)も一定の余裕があり、足が疲れなさそう。革も仏・アノネイのカーフとのことで光沢感はさほどないが、今後磨くと徐々にいい味を出してくるだろう。靴ひもは蝋が極端に強すぎて私には使いづらいので、黒丸の紐に変えた。靴底と土踏まずの部分が残念だが(しつこい?)、オーソドックスなストレートチップとしてシェットランドフォックスのインバネスは悪くないと思う。
参考:シェットランドフォックスの造りに対するこだわり
買った当初は良かったと思ったインバネスだったが・・・
インバネスその後
SHETLANDFOX日比谷店
店は広くないけれど場所柄高級感がある。セール時以外は混雑することがあまりないので店員氏とゆっくり話すことができてゆったりと買い物したい時には良いと思う。
店員氏も顧客との適度な距離感を心得ていて、最初に「お試し履きもできますのでお声掛け下さい」と声掛けしてくれた後は、放置プレイに徹して(離れた場所から見てるけど)ゆっくり商品を見ることができる。日比谷店限定商品やほぼ在庫がなくなりつつあるとされるケンジントンを見た後で女性店員にインバネスの試し履きを依頼。オーソドックスなストレートチップながら、ラスト(木型)が私にドンピシャ。ヒドゥンチャネルでもないし、カラス仕上げにもなっていないのが残念だが、シェットランドフォックスの靴は初めてなのでまずはインバネスに決めた(税込43,050円)。
箱がしっかりしている。
ペルフェット、ソフィス&ソリッドの箱と比べてみる。
厚みがある。箱にもこだわっているらしい。
箱を開けてインバネスとご対面。
「ご主人様、これからお付き合いお願いします」と訴えている(笑)。私ももう頭がおかしくなってきたかな・・・。
SHETLANDFOXのマーク。
レザーインソールの刻印。
ペルフェットのようにピッチドヒールにはなっていないが、踵のステッチが縦に二重にはなっておらず、薄く右と左をつないでいるようで細かいこだわりが感じられる。
左:ペルフェット レベルソ仕上げ。ステッチ自体が見えずに隠れている(さすが「完璧」)。
中:シェットランドフォックス 左右の革を薄くつないでいるよう
右:ソフィス&ソリッド 右:左それぞれにステッチがある
この曲線がまたスマート。
上から。
トウも丸みを帯びていながらも丸すぎず、試し履きの感覚では右も左も小指には当たらずつま先の履き心地にストレスはなさそう。アノネイの革だが磨いてもさほど光沢感は出ない。
丁寧な造り。
少しブートブラックを塗って磨いてあげた(「ご主人様、ありがとうございます」)。
靴底。冒頭の通り、伏せ縫いやカラス仕上げにはなっていないので靴底については残念・・・。
ソフィス&ソリッド(左)・シェットランドフォックス(中)・ペルフェット(右)を並べてみる。
土踏まずのシェイプなどもないため、「おぉ~オレ高級靴履いている~」みたいな自己満足的高揚感はないけど、足にピッタリジャストフィットしていることが外回りの私にとって評価が高い。やはり、外回りで歩くのに「小指が痛い」「くるぶしが当たる」「かかとが擦れる」みたいな訳の分からないストレスで道具が仕事の邪魔をしては本末転倒である。靴に限らず、スーツもシャツもネクタイも道具は常にジャストフィット・ジャストサイズで仕事に最大限集中できること。これができる人・プロフェッショナルの鉄則なんだろう。話はそれたが、つま先の遊び部分(いわゆる「捨て芯」と呼ばれる)も一定の余裕があり、足が疲れなさそう。革も仏・アノネイのカーフとのことで光沢感はさほどないが、今後磨くと徐々にいい味を出してくるだろう。靴ひもは蝋が極端に強すぎて私には使いづらいので、黒丸の紐に変えた。靴底と土踏まずの部分が残念だが(しつこい?)、オーソドックスなストレートチップとしてシェットランドフォックスのインバネスは悪くないと思う。
参考:シェットランドフォックスの造りに対するこだわり
買った当初は良かったと思ったインバネスだったが・・・
インバネスその後
私は革靴に最近興味を持ち始めました。
メイドインジャパンいいですよね!!
色々な雑誌を読みあさり、辿り着いたところがシェットランドフォックスとソフィス&ソリッドでした。
現在、シェットランドフォックスかソフィス&ソリッドのストレートチップを購入するかどうかで迷っております。
どちらも所有しておられるブログ主様のご意見等お伺いできないかと思い投稿させて頂きました。
よろしければ、革質、履き心地等についてそれぞれの違いを教えて頂ければ幸いです。
コメントありがとうございます。私も昨年から靴に興味を持ち始めたばかりですので、人様にアドバイスできるほどの者ではありません。
ですが、何かのご縁ですので以下、あくまで私個人の独断・偏見・主観・率直な感覚をそのまま書きますのでご参考にして頂ければと存じます。
■黒ストレートチップ
①シェットランドフォックス 3029SF(インバネス)
43,050円
②ソフィス&ソリッド S905
47,250円
※正直、甲乙つけ難いです
■革質・・・ほぼ同点
両社ともにアノネイ社ボカルーカーフ
①インバネス しっかりしているという印象
②S905 やや柔らかい
→S905の方がインバネスより少し柔らかいです。
■革の光沢感・・・少しだけ②S905に軍配です
①インバネスは昨日自分で鏡面磨きを試みましたがまだ光沢感まではいきません(これからに期待でし)。
②S905は少しずつ光沢感が出てきました
※ぶっちゃけ、光沢感を出す靴磨きの楽しさだけで
あればスコッチグレイン正規品は侮れません(笑)。本当にピカピカになります。そのうち、インペリアルⅡの黒ストレートチップを買うつもりです。
■履き心地(歩き易さ含む)・・・①インバネスに軍配
①ラスト(木型)が私にピッタリだったため(バイアスが入っていることをご承知おき願います)か、歩き易いです。何か特筆するポイントがないほど良い意味でストレスがない普通の感覚です。インバネスのラストが私にぴったり合うことが判明したのが収穫です。
②S905はつま先がインバネスに比べて細くシェイプされているので、つま先小指部分の裏側が歩くたび(地面を蹴るたび)に小指に当たり、少し痛くなりました
→ただ、S905は土踏まずがシェイプされていていますのでインバネスでは味わえない感覚があると思います。またインソールも柔らかくて、私にとっては歩くときに小指さえ当たらなければ良い靴だと思っています。
■造り ほぼ互角ですが価格が少し高い分だけソフィス&ソリッドが優位
①43,050円vs②47,250円
インバネスも非常に丁寧に造られているのが分かりますが、記事にも書いたとおり靴底が普通のシングルソールで、一度カラス仕上げや伏せ縫いの靴を買ってしまうと「43,050円出しているのにシングルソールか・・・。普通の靴かよ・・・」みたいな貧乏根性が出てしまいます・・・(笑)。 Perfetto(ペルフェット)なんて43,050円でレベルソ仕上げ・ピッチドヒール・ヒドゥンチャネル・カラス仕上げですからね。
誰も見ないので完全に自己満足の世界ですが、インバネスの靴底がカラス仕上げや伏せ縫いであればインバネスの方が機能性+高級感(満足感)両方を満たしてくれると思うのですが・・・。
■両者の違い
インバネスは実際に履いてみて、ラストが私にピッタリ合ったので凄く好きになったのですが(くどいですが)靴底と土踏まずなどの自己満足的高級感が相対的に落ちるのが非常に残念です。本当はインバネスをお勧めしたいところなんです(笑)。
S905は歩く時に小指が当たるのが気になりますが(徐々に改善の兆しはあります)、インソールの土踏まずの押し上げ具合や靴底の見えないこだわりなどの高級靴感っぽさが自己満足感を与えてくれます。
ですので、機能性と高級感を考慮するとS905の方がお勧めです(冒頭の通り木型が合うことが前提です)。
ただ、そういう意味では、S905の比較対象としては同じ条件のヒドゥンチャネル・カラス仕上げのアバディーンやアーバインの方が造りと価格面からも適切かもしれませんね。同条件にしないとシェットランドフォックスさんに失礼ですからね(笑)。
そうであればより高級感も加味されるのでシェットランドフォックスの方が総合的にお勧めです。
本当に両者とも良い靴であることは間違いなく、外回りの私にとってはどこへ行っても恥ずかしくない靴です。
いずれにせよ、トレーディングポスト銀座店(S905は銀座限定のため)とシェットランドフォックス日比谷店を何度も往復されてすぐに決めずに、何度も試し履きさせてもらって下さい(笑)。 途中WFGやクインクラシコ有楽町店、三陽山長銀座本店、銀座三越、阪急メンズ館地下1階なども見ながら、ご自身に合った良い靴に巡り逢われることをお祈りしております。
×これからに期待でし)。
○これからに期待です)。
志村けんみたいになってしまいました(笑)。
御丁寧なアドバイスありがとうございます。
大変参考になりました!!
私もシェットランドフォックスのインバネスに興味をそそられていましたが、アーバイン、アバディーン等のモデルについてはあまり知りませんでしたので、そちらの方も検討していきたいと思います。
ただ、私は、東京から遥か遠方の九州は佐賀県に住んでいますので、中々取扱店がないことが悩みです(--;)。
頑張って福岡まで足を運び、トレーディングポスト福岡、リーガルショップで何度も履き試しをしたいと思います。
この度は、御丁寧なアドバイスをして頂き誠にありがとうございます。
もしまた分からないことがあった際には、今回のごとく素晴らしいアドバイス等して頂ければ幸いです。
私もブログ主様のように、一足一足に愛着を持てる素敵な革靴の所有者を目指して頑張ります!!
こちらこそありがとうございます。過分なお言葉恥ずかしくなります。
S905はトレーディングポスト銀座店限定品です。詳細は店員さんに聞いてみて下さい。ラストはS904も同じですので、お試しは可能かと思います。
それでは!
あれから1年程経ち、気がつけば、ソフィス&ソリッドとシェットランドフォックスのインバネスどちらも所有しています。(笑)
今さらですが、今度は管理人様のブログを見てペルフェットに大変興味を持ち始めました。
しかし、以前もコメントしましたとおり佐賀にはそういった国産靴を販売している店もなく、ただただ管理人様のブログを眺めてる日々です(^^;;
そこで、管理人様にご意見を伺うべくコメントをさせて頂きました。
当方のソフィス&ソリッドはサイズ6、シェットランドフォックスは5ハーフを履いておりますが、この場合ペルフェットはどちらのサイズが好ましいでしょうか?
もちろん足のサイズは人それぞれで、試着して決めるのが一番いいのですが、それが難しいため、あくまで管理人様の主観で構いませんので、アドバイスをして頂ければ幸いです。
長くなってしまいすいませんでした(^^;;
こんにちは。コメント有り難うございます。ソフィス&ソリッドが6、インバネスが5ハーフとのこと。インバネス5ハーフが佐賀人さんにとってジャストサイズだと勝手に仮定致しますと(ペルフェットもラストが色々とありますが)、ペルフェットも5ハーフで良いと思います。
今、インバネスとペルフェット6411を玄関で並べて見てみましたが、つま先から踵までの長さはインバネスもペルフェット6411もほぼ一緒でした(当り前ですが、横幅は微妙に違います。ですので、ペルフェットもインバネスと同じサイズをお勧めさせて頂きます。
私のサイズは5ハーフではありませんが、インバネスとペルフェット6411は同じで、違和感なくジャストフィットです。
ご参考まで。
丁寧なご回答、誠にありがとうございます。
その後、ネットで調べたり、クラインクラシコ有楽町店等に直接電話を掛けたりしながらも、現時点まで購入には至らず、未だに悶々とした日々を送っております(^^;;
私的には、やはり管理人様がブログに載せられているイルチア製のダブルモンクが最も衝撃を受けた靴でして、次に購入するならイルチア製の靴だと思っております。
しかし、現在イルチアの革を取り扱っているところはほとんどなく、もし今度ペルフェットのパターンオーダーがあれば、可能かどうかは分かりませんが、電話のみでオーダーをお願いするかそのためだけに大阪まで日帰りで行くという暴挙に出ようとも考えています(笑)
それはそうと、年末の靴磨きのブログも大変楽しく見せて頂きましたU+203CU+FE0E
影響されて、自分もソフィス&ソリッドとシェットランドフォックス磨きました!
今後も楽しみにしております。
こんばんは。コメント有り難うございます。
イルチアの革は良いですよね。私もまたパターンオーダーしようかな、と悶々としております(笑)。靴が好きな人にとっては、あの靴がいいなぁ、でもこの靴もいいなぁ、と探している時や買ったばかりの靴を磨いている時が一番楽しいですよね。
是非納得の一足を見つけてください!