年末年始旅のハイライト(?)は、やっぱり「虎尾串(ホミコ)日の出祭り」。
虎尾串は浦項(ポハン)の近く。
北韓を含め韓半島を虎にみたてたとき、尻尾の部分に当たるところです。
虎尾串が有名なのは韓半島で1番最初に日の出を見られるというのと、
韓国では虎に対する想いが強いので(特に尻尾というのも何かあるらしい)、
数ある初日の出行事の中でも唯一国家行事と指定されているからです。
そして2010年は寅年ッ!!!
慶尚道の南部はまだほとんど行ったことがない地方なので、
もうこれは今回開拓しに行くしかないでしょって。
観光公社に載っている写真の光景を期待して・・・。(@手の上から太陽が上がってる図)
まず浦項から虎尾串までは、九龍浦(クリョンポ)で1度バスを乗り換える必要があります。
でも頻繁に出ているというし、当初はそのルートで行こうとしたのですが・・・。
浦項市外バスターミナルに着き観光案内所で相談してみたら、
今から行っても虎尾串で宿はとれないということでした。(おばちゃん断言)
まぁ普段は海水浴場しかないド田舎に10何万人も集まるような祭りですから・・・。
そこで紹介してもらったのが、浦項駅前から出ているバスツアー。

28人乗りリムジンバス。
高速バスで見る優等バスを、もうちょっと豪華にした感じの観光バス。
浦項駅前発、18時・19時・22時・23時とあって、
あらかじめ虎尾串の駐車場で待機しているバスに乗り換え。
そしてバスの中で日の出時間を待つというもの。
料金はこのリムジンバスが25000wで、4列シートの一般バスが18000wだったかな。
車内にトイレはないので外に出なければなりませんが、
深夜バスを経験してたらここで寝るのは問題なし。(@お風呂は直前にチムジルバンで済)
てか本当に寒い日だったので、暖かい車内は天国そのものでした。

23時前に浦項駅を出て、23時50分に虎尾串へ到着。
しばらく車内で翌日の集合時間についての注意事項を聞きました。
ガイドさんと運転手さんの意見が合わなくてごちゃごちゃしてたんですけど、
結局はお客の1人がまとめるカタチとなって(笑)55分、やっと開放。
このまま車内で年越しかとハラハラしましたよ~。
ダッシュでイベント会場へ。
3分前。舞台上では時計をバックに年越しに向けての進行が行われていました。
そしてカウントダウン!!!
興奮し過ぎて「年越しジャンプ」するの忘れてしまいました・・・。

新年とともに打ち上げ花火。
右から左へめっさ強い風が吹いていたので、心配にるほど流される流される・・・。
けれど派手なのが沢山、5分くらいあがりました。
去年は江陵(カンヌン)で花火の音だけ聞いていたのを思い出しましたわッ(笑)。
ワタシたちの横はちょうどテレビカメラのクルーたち。

無事に新年を迎え、ひとまずトイレ・・・と近くの建物へ。
たぶんここが唯一の風を防げる建物。早くも野宿者が陣とっていました。
この後、もう足の踏み場もないほど(トイレへ続く道だけは残っている)人で埋め尽くし。
その光景はまるで難民キャンプのよう。
(@運試しで負けた「1泊2日」のスタッフたちを思い出しました^^;;;)

建物を出ると再び賑やかな舞台。
「もしや~」と近づくと、やっぱりホン・ギョンミン氏のライブ!!!
ネットでイベントされるとは読んでいたのですが、何時からなのかはすっかり忘れていて。
途中からでしたが見ることができました。きゃ~ッ♪(ミーハー爆発)
大好きな(唯一知っているともいう)『揺れた友情』も歌ってくれて大満足♪

カウントダウンのときに舞台にいたマスコット。
みんな興味ないのか、寂しそうに1人で暗闇を歩いてはったんで捕獲。
たぶん朝日をイメージしたキャラクターなんでしょうな。(見たまんまやんッ)
もう1人、青いのもいるはずなのですが、この日は遭遇せず。

ナンバープレートを見るに全国各地からのバスが集まっていて、広い駐車場に整列しています。
午前3時頃にトイレに出掛けたときには、もう100台以上ズラリと並んでいて、
まるででっかい都市のバスターミナルのような光景でした。
自分のバスのナンバーを忘れないよう何度も復唱復唱・・・。

屋台も何軒か出ていました。
ほとんどは朝まで営業していたので、ここで夜を明かした人もいるみたい。
それでも深夜には台風のようなテントも倒れるんじゃないかってぐらいの強風が吹いて。
「さっき1人おばちゃんが吹き飛ばされてたよ」という冗談も信じちゃうぐらい。
ソウルや江原道に比べたら大したことないけど、それでもマイナス10度近く下がったはず。
凍死者が出なくて本当良かったですよ・・・。
(つづく・・・)