靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

一年生日本プロジェクト

2011-04-24 23:59:01 | 出来事や雑感や (子育て)
次女の担任のH先生は、日本へ行ったこともあり、とても親日。震災以来、クラスで度々日本の話をしたり、日本の物語を読んでくれていた。H先生と話し合い、日本プロジェクトをしようということに。

友人達に手伝ってもらい、金曜日、一年生次女の教室へ。巻き寿司、折り紙、習字、茶道のプロジェクト。


まずは食べ物の話。

私: 日本は海に囲まれていて海からとれるものをたくさん食べるのよ。例えば何だと思う?

子供たち: 海草! 魚! 海老! たこ! 貝! 

興味津々、元気でのりのいい子供たち。家にあった海産物、昆布にわかめにひじき、もっていけるものは全部もっていって見せる。のりやじゃこやとろろ昆布を味見する子も。こちらの子には海草や小魚などはかなり珍しい。生唾飲み込みながら恐る恐る口に入れる子供たちも。

主食の米(おにぎりの話など。あられ大好評)、大豆(枝豆、醤油、味噌、豆腐、納豆などみせながら)、野菜果物などの話も。こんにゃくや切干大根、たけのこを珍しそうに触る。


次におりがみの話。日本の子供たちのほとんどは鶴の折り方を知っていてね、と言うと目を輝かせて折ってみたい!と口々に。千羽鶴の話から少し震災の話も。


習字の話では、日本語について少し。

私: 英語にはいくつ文字がある? そうそう、小文字大文字合わせて26+26で52ね。日本語にはひらがな、かたかな、漢字とあってね、ひらがな46、かたかな46、漢字はいくつあると思う? それが5万以上なのよ。小学校一年で80くらい、二年で160くらい、六年生を終える頃には1000字くらい知ってることになるのよ。中学校が終わる頃には1945字、これだけ知っていると新聞を問題なく読めるのよ。

子供たち口をあんぐりと開けて言葉を失う。H先生はもう二度と英語のハンドライティングの時間に文句を言わないように、と後ろから笑いながら言う。

山や川や人などの漢字を書いて形から意味を当ててみたり、さんずいへんの漢字は水に関係していてね、といくつかホワイトボードに書いていく。実際に漢字が書かれる様子を見るのはこちらの人にとってとても面白いよう。


話が一通り終わったところで3グループに別れ、寿司、おりがみ、習字プロジェクト。


ツナ、きゅうり、アボガド入り巻き寿司。できあがってうわ~と歓声あげる子供たち。

「ママが寿司大好きでね、ママに持っていってあげるの」と言う子も。

おりがみ、かぶとや鶴や。


習字。心、水、川、山、木などのリストから好きな意味や形の漢字を選んで。


個性あふれる作品。


早く終わった子は下駄で遊ぶ。下駄好き友人が日本から送ってくれたもの。


グループを入れ替え全員終わったところで、友人が茶道を披露してくれる。


茶菓子も大人気。


友人の助けに感謝。

楽しい時だった。