NLP自習室

NLP自習室はNLPを自ら学び練習する場です。NLPは行動や心理的な状態を自分にとって望ましいものに変化させる道具です。

第369回 ビリーフ

2015-04-21 07:32:46 | NLP
◆日時2015年4月21日(火)7:20から約10分間

◆内容
テキストとして、「心が思い通りになる技術 NLP:神経言語プログラミング」を使い、多くのプログラムをひとまとめにして捉えることで、不都合なことが起きることがあることについて学びました。

プログラムの基本単位は、

フレームによって一部のサブモダリティを強調して捉えると、そのサブモダリティの組み合わせ(=フレーム)にアンカーされた反応が引き出される。

というもの。

目の前に起きていることの一部だけをピックアップして意味づけをして、その意味に結びついて記憶されていたものが呼び起される。

これはシンプルに、「~すると、…になる」の形で表すことができる。

この「~すると」の中にはフレームが含まれている。

ある物事に対して、「~だ」と判断するフレームを使っているから、「~すると」と表現できる。

「~すると、…になる」には、フレームとアンカーの両方が含まれている。

人は、この「~すると、…になる」の形も階層構造で捉えている。

ここで重要なのは、

チャンクが大きくなるほど、多くのプログラムをひとまとめにして捉えることで、不都合なことが起きることがあること。

例えば、

大柄で頻繁に大きな声で怒鳴る上司と目が合うと、委縮するとか、

速い動作で大きな物音をたてながら荒々しく仕事をする上司が目に入ると、委縮する。

どちらの場合も、「委縮する」反応が起こっている。

大きな声で怒鳴っていなくても、大きな物音をたてながら荒々しく仕事をしていなくても、「上司を見ると、委縮する」してしまう人は、

反応が起こる前の出来事を、チャンク・アップして、

「上司を見る」だけで、反応が起きてしまっているのかもしれない。



人は、主観的な経験則から、

「こんなときには、こうなるものだ」

という自分だけの法則をたくさん持っている。

この個人の法則を、NLPでは「ビリーフ」と呼ぶ。

ビリーフの中身は、プログラムそのもの。

その人の中で一般化された大きなチャンクのプログラムが「ビリーフ」。

ビリーフは、問題反応を引き起こすプログラムを変える時の重要なポイントとして活用できる。



私、関わっている人の中で、どうも落ち着かなくなってしまう人がいます。

その方は、動作が素早く、物音をたてながら動き、歩くスピードも話すスピードも速く、話の展開も速いという特徴を持っています。

頭では、その方のことを、とてもいい方だとは思っているのですが、

私の体の方が、過敏に反応し、その方と話していると、とても緊張します。

よく考えたら、私、その方のことを怖がっているのです。

いい人なのに、怖い?何が怖いの?

と考えていたら浮かんできたこと、

それは「犬」でした。

私、子どもの頃、小さな土佐犬に飛びかかられて、噛まれたことがあって、

その時から犬が怖くなりました。

私、よく考えたら、犬が「素早く動く」ところ、

そこが、私が怖がっている人の特徴とぴったり合うことに気がついて、

私は、その人の動きが早いところに反応して、勝手に怖がっていたんだと気がついたら、なんだそんなことかと笑えました。

その人は、土佐犬のように私に飛びかかってくることはあり得ないし、

その人に噛まれることもないので、

私が怪我することはあり得えないということに気がついたのです。

このことに気がついたので、今度その方にお会いした時、自分がどんなふうに反応するのか楽しみです。(笑)