NLP自習室

NLP自習室はNLPを自ら学び練習する場です。NLPは行動や心理的な状態を自分にとって望ましいものに変化させる道具です。

第367回 アンカー

2015-04-19 11:07:38 | NLP
◆日時
2015年4月19日(日)10:50から約15分間

◆内容
テキストとして、「心が思い通りになる技術 NLP:神経言語プログラミング」を使い、アンカーについて学びました。

目の前の出来事の中から、一部のサブモダリティ(見た目、音声、体の感じ)だけに注目して、それをフレームに当てはめる。

言葉にしても、しなくても、フレームに当てはめた時に意味づけがなされる。

そして、フレームが決まると、関連している記憶が呼び起される。

この記憶が引き出される段階を「アンカー」という。

言葉の使い方としては、「関連する記憶がアンカーされている」という。

アンカーされた記憶が引き出されることを「アンカーが発火する」と表現することもある。

問題となるプログラムの多くには、感情的な反応がアンカーされていることがある。

「恐怖」や「落ち込み」のように、感情そのものが問題となる場合がある。

行動(考え方も含む)が問題となる場合でも、

「ケーキを食べたくなって、食べる」とか、

「やる気がなくなって、やらない」といった具合に、

感情的反応が問題の行動を引き起こすことが多い。

「分かっているのに、なぜかできない」時には、こういった感情的反応のアンカーが含まれている。

フレームを認識してから、アンカーされていた記憶が引き出されるまでは、非常に短い時間差がある。

そして、アンカーと次のアンカーが結びついて、“連鎖”することもある。

一連の行動を、アンカーの繋がりとして、順番で捉えていくことで、

どのアンカーを変えればいいのか、考えることで、

選択肢を増やすことができる。

どこのアンカーを変えたら、本人が一番すっきりと問題を解決できるだろうか?

その視点でアンカーを選び、アンカーを変えればよい。

アンカーに関心を向けたとき、人は因果関係を感じ取る。

因果:「~すると、…になる」という関係。

「~」が原因、「…」が結果。

NLPでは、「~すると、…になる」という考え方を因果と呼ぶ。

言葉のレベルで「因果」として語られるのは、プログラムのレベルでは「アンカー」になっている。

「~すると、…になる」という因果をアンカーとして説明する時には、

「~」(“因”)の部分を「トリガー」

「…」(“果”)の部分を「反応」と呼ぶ。

因果は、「トリガーに反応がアンカーされている」(ある原因・要因によって“反応”が引き出される)とも言える。

「トリガー→反応」

というアンカーに注目した時、

人は言葉として、

「~すると、…になる」

という因果の形で話すことがある。

相手が話した言葉の内容がプログラムと結びついていることを知っているだけでも、多くのことが見えてくるはず。

因果の形で話されていても、実際は、単なる時間的な順番になっているだけのことがある。

「~すると、…になる」というのは、

原因と結果の法則を示しているのではなくて、

順番を説明しているだけ。

にもかかわらず、用語として「因果」と呼ぶのは、

多くの人が、単なる出来事の順番を「原因と結果」のように捉えがちだから。

因果が語られる時、その人にとっては、そこに経験則がある。

少なくとも、そういう経験をしてきたことは、その人にとって事実。

その事実に対して、「そうか、そういう経験をしてきたんだ」と尊重して見ることから、

自分と他者の理解が深まっていくのかもしれません。


「~すると、…になる」

現在、私がアンカーしようとしていることは、

可愛い子犬が寝ている写真を見ると、癒される。

癒される状態を、毎日、アンカリングしています。