超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

免疫系感情 生態系感情

2009-09-14 06:11:42 | Weblog
人の世界は、免疫系から生態系に移行している。

俺は俺の弱さが好きなんだよ。
苦しさもつらさも好きだ。
夏の光や風の匂いや蝉の声や、
そんなものが好きなんだよ。
どうしようも好きなんだ。
村上春樹

   *。
現代世界の感情は生態系に移行している。

試合を楽しもう。
どうしてつらいことを楽しめるのか。

*。
これはニュートン系感情が、
その内部構造の量子系感情に移行したことを意味している。

感情に内部構造が現れ、
感情自体をいじくれるようになった。

  *。
消費産業は、個々の感情の差異を排除し、感情の機能に変えた。

感情がシステム化され、
モジュール化され、
そのエレメントをいろいろ組み替えられるようになった。

*。
悲惨を安心して消費する(狩谷あゆみ)、
こういう使い方も出来るようになった。

孤独や絶望から魂を創造する事も出来る。
これは源氏物語で行われている。

そう考えると今に始まって事ではない。
紫式部は量子世界の旅人でもあった。

*。
この感情の自由性は、量子化された世界の特性だ。

孤独や空虚や喪失は、
量子世界では、魂を作る資源だ。

それは紫の上の書かれている。
源氏物語は永遠だ。
これ以上の物語は作れないのではないか。

それ以上をやれば、それは神の世界だ。

*。
これらは西欧の理論理性の知ることのない世界だ。

孤独と絶望を資源として、魂を作る。
これが源氏物語だ。

    *。
現代世界は、免疫系感情から、
相対化され量子化された生態系に移行している。
能や茶や華道は、量子系感情だ。

即ち、負のエントロピーを食べる。

これが人類的規模で行われている。

*。
死の文明に、ゼロ・リセットが掛かった。

これから生の文明だ。

最も源氏物語では、両者は共存している。
それが多様性だ。

*。
生を進行波とし、死を後進波とし、
両者を重ね合わせた、調和振動が生命だ。

これが源氏物語の構造だ。

友敵二元論とは何か

2009-09-14 05:05:14 | Weblog
国家の構造には二つある。

交わらない平行線を持った国家原理主義だ。
即ち、国家が絶対に正しく、逆らうことは完全に誤りだ。
これが法治国家だ。
これを免疫系という。
この特徴は弱者を殺して存在することだ。

もう一つは、交わる平行線を持った生態系だ。
このような世界は相対論の世界だ。
ここでは国家と国民は交わる。
こうなると弱者殺しはしない。
社会の普遍妥当性をコモンセンスとするからだ。

     *。
この世界は、二つの国家が共存する。

弱者を殺して存在するアメリカ系、
これが心のないエリ-ト主義だ。

人間の尊厳を確立しつつあるヨーロッパ系。
弱者を殺すものは、それを殺してでも守る。
これが心ある人間性だ。

*。
この二つの世界が共存する世界だ。

現代は弱者殺しのアメリカが、覇権を取っている。
彼らは友敵二元論だ。

アメリカが絶対に正しく、逆らうことは誤りだ。
これがアメリカ正義主義だ。

*。
これを実現したアメリカの経済力と軍事力だ。
両方とも壊れた。

    *。
現代世界は、免疫系から、生態系に移行している。

即ち、国家天動説から、人間地動説へ移行している。

*。
現代経済は、
生産・販売・消費のアンプリファイアーと、
ベーシック・インカムのネガティブ・フィードバックの
負帰還装置である。

これを発見するまで、世界は安定することはない。