2016.10.9(日)15:30 アトリエ劇研
「深津演劇祭」の二番目。桃園会の旗揚げ戯曲を二つの演出(モードとトラッド)で。
誰かが、エイチエムピーの公演は二つのバージョン両方見て完成といったところがある、といっていたが、今回もそれぞれに欠落しているものが別バージョンでは過剰にある。
ある意味対照的なそれぞれのバージョンに合わせて、前説の人(同じ人です)も服装や物腰を変えていた。
モノクロ . . . 本文を読む
2016.5.21(土)19:00 應典院
項をあらためて、感想など。
タイトルをみたときに、無理だろう、とまず思ってしまった。
まあでも挑戦するのはいいことだし、倒れるなら前のめりに倒れたほうが今後のためにもなるし、くらいのつもりでみにいった。
予想外によかった。まさに予想外、わたしが思っていたのとはまるで違う方向で、よかった。とても芝居にできないような(フィクション化できないような)事件で . . . 本文を読む
土曜日に続いて、JR大阪駅で「地域伝統芸能フェスティバル」。
土曜日は岡山の神楽があったが、今日は島根の「石見神楽」(美穂神楽団)。さすが石見の神楽は衣装も派手。
お話は、仲哀天皇が塵輪(じんりん)という羽根のある鬼と闘って討ち取るというもの。(仲哀天皇ってヤマトタケルの息子だよね。妻の神功皇后のほうが有名で、本人はあんまり闘うイメージがない。記紀とは違う系統の話らしい)
岡山の神楽を . . . 本文を読む
2016.5.21(土)19:00 應典院
タイトルを見たとき、無理だ、と思った。
しかし、予想に反してとてもよかった。みられる人はみておいた方がいい。
連合赤軍事件を芝居にすることは、とても難しいし、ほとんど不可能だと思う。でもこの舞台はそういうことではないのだ。よくある言い方でいえば、連赤「を」やっているのではなく、連赤「で」やっているのだ。
日曜日も公演があるので、一言。
始まるまでに当 . . . 本文を読む
206.5.21(土) 大阪ステーションシティ 時空の広場
土曜日、日曜日とも、各地の神楽や舞踊など、8つの演目が演じられる。
いくつかを見たが、写真は「ひろしま安芸高田神楽」。
「悪者」のほう。衣装の後ろ姿に、大きな目がついている。
中央の姫君が彼らの党首(龍王の娘らしい)
追いつめられた姫が鬼女になり、
大蛇になる。
みごとな早変わり。
幕間に流れていたビデ . . . 本文を読む
2016-3-20(日)15:00 ウィングフィールド
『想稿・銀河鉄道の夜』を想う。
あの物語もプラットホームで終始した(遠い昔にみたので記憶は曖昧だが、そのとき、あ、乗らないんだ、と思ったので)。
少年ふたりの物語に対して、中年(初老か?)の男ふたり。
彼らは過去に責められる。責められるだけの心当たりはある。年をとるというのはそういうことだ。
現実は世知辛い。こどものころ夢みた未来とは全然違 . . . 本文を読む
2016.2.28(日)11:00 MOVE FACTORY
チラシに、阿部茂の名前が(作でも演出でもなく)出演者としてあったのでみにいった。
若手の劇団の中の異分子。そのキャスティングは成功だった。演技の巧拙だけでなく、年配の男性という存在が必要な役はあるのだ。
一つの家族の物語。
「おとうさん」と「おかあさん」と三人のこども(姉・弟・妹)。阿部氏は「おとうさん」。
仕事から帰ってきた「おと . . . 本文を読む
講談と同じく、夜間イベント。
盆梅展会場内特設舞台で、神楽奉納。
小学生たちが剣を持って舞う。剣を持っての舞は初舞台だそうだ。
放送で解説する人(神楽舞を指導している人でもある)が、「始めと終わりに礼をすることをまず教えているんですけど、忘れたみたいです」と言っていた。
わかるよ~、無事に舞いおわってほっとしたんだよね。
扇の模様 . . . 本文を読む
2015.12.18(金)9:30 京都芸術センター
舞台上、白い線で四角く区切られたアクティングエリア。
中央に、木のような、電信柱のようなものが立っていて、てっぺんに電球がついている。木の周囲を黄色い線がぐるぐる取り囲み、その先にはペダル。ペダルをこぐ位置にレトロな近未来ふうデザインの椅子。
上手前方隅に水槽が載った台。対角の隅に観葉植物の鉢。
上手後方にドアを思わせる白い枠。そこから一人ず . . . 本文を読む
前項の『トイレはこちら』について、この戯曲が書かれたのは消費税について議論されていた頃であり、ネットも普及しはじめて「情報」は対価が発生するもの、真偽不明のもの、といった感覚ができはじめていた頃でもある、といった話を、舞台監督の塚本さんがしていた。(詳細は舞監@日誌を見てください)
そうなんだろう、たぶん。ただ、世相が物語にどう反映しているかということに、わたしがあまり興味を持てないだけだ。
わた . . . 本文を読む
2015-12-11(金)19:00 音太小屋
久しぶりに別役の芝居をみた。不条理劇の後味の悪さが少ない舞台。かなり笑いもおきてた。
田口哲、日枝美香Lの二人芝居。
日枝さんがこれまでにない役で、登場して語りだしたとたん、まさに別役芝居の女、という感じ。全体的には、別役の女にしては意地悪さが薄く、すっきり立っている佇まい。手の表情が美しい。
田口さんは天衣無縫というか自由自在というか。かなり楽し . . . 本文を読む
2015.11.22(日)16:00 クリエイティブセンター大阪ドラフティングルーム
前項に書いた名村造船所跡地での公演。
開演は日没少し前。照明は使わず、自然光(この日は曇りだったが、窓はほぼ南北を向いているので夕陽が入ってくることはないのだろう)。
以前、室生での維新派公演で、照明が点いた瞬間にああ暗くなっていたんだと気づいたことがある。パフォーマンスに気をとられていて、周囲が暗くなっていく . . . 本文を読む
『ミュルミュルミュール』
2015.10.11(日)13:00 兵庫県立芸術文化センター
『Go!』ポリーナ・ボリソヴァ
2015.11.19(木)19:00 神戸市立灘区民ホール
言葉のない舞台は苦手だ。
舞踏とかコンテンポラリーダンスの一部が特にだめ。一方、パントマイム系はわりと面白くみられる。
要するにわたしは、動きを動きとしてみることができないらしい。動きの持つさまざまな要素をノイズと . . . 本文を読む
2015.11.22(日)13:00 HEP HALL
ノンバーバルで60分。まさに全力疾走で駆け抜けたという感じ。感動した、という言葉は、今では安っぽくなってしまったが、やっぱりその言葉がぴったりくる。
劇中に言葉はないが、チラシやパンフレットには前提となる言葉が書かれている。
猩獣あらわれるところ災厄がおとずれる
災厄から逃れたくば 白花を受けし女を差し出すべし
岩見重太郎狒々退治伝説 . . . 本文を読む
2015.11.20(金)19:30 ウイングフィールド
恒例の、あみゅーずとらいあんぐる冬の本舞台(夏にはリーディング公演がある)。
今回はマンションの一室を舞台にした三話オムニバスのシンプルな構成。一人の女と、彼女の夫だったり恋人未満だったり元夫だったりする男との会話劇(別の人物が登場することもあるが、中心は一組の女と男)。
あみゅーずの舞台は結婚式のようで、男女そろっていないといけないけど . . . 本文を読む