1970年代、沖縄返還時の日米交渉に密約があったと元毎日新聞記者の西山氏が、スクープした。
1971年の佐藤栄作首相の時、念願の沖縄が返還されると国中が大騒ぎの時、西山氏は、冷静に密約の存在を暴いた。
密約の内容は、表向きアメリカが負担すべき費用を実際は日本が負担するというもの。
この内容は、当時の外務省で勤務していた女性がこの情報を渡したということで、機密漏えいの罪で逮捕された。
一方、西山氏は、この女性との個人的な関係を暴かれて、密約の問題をウヤムヤにさせられてしまった。
その結果、西山氏は毎日新聞を辞めさせられ、
フリーのジャーナリストとなる。
ところが、数年前、アメリカの情報公開により、この密約の存在が明らかとなった。
そこで、2年前、あらためて、西山氏はこの密約の問題で国を訴えた。
密約こそ、政府が国民を欺いたことになる。
しかし、昨日27日の裁判の判決では、東京地裁は密約の有無を判断せず、政府高官の「密約否定発言」の違法性も退けた。
司法は沖縄返還時の日米交渉に横たわる「闇」から目を背けた。
約二年の法廷闘争の間、西山さんは約80の証拠を提出、検察官や政府高官らに24の違法行為があったと指摘した。しかし、地裁は20年で損害賠償の請求権が消滅する「除斥期間」を盾に、密約の有無の判断を避けた。
昨年2月には、沖縄返還交渉を担当した元外務省アメリカ局長の吉野文六さん(88)が密約の事実を明らかにした。
密約の存在を国に認めさせ、謝罪と損害賠償を訴えた西山さんには辛いことだろうと思う。
それにしても、司法の出した結論のあまりにも杜撰(ズサン)さには怒りを覚える。
西山氏の主張を、軽くかわし、問題の本質から目をそらし、国家の三権分立を自ら壊してしまった。
最近、この種の判決が多いのに対し、裁判に対し怒りを覚える。
司法の独立を堅持し、違法性の存在を、キッチリと主張してもらいたい。
西山さん、頑張ってください。
1971年の佐藤栄作首相の時、念願の沖縄が返還されると国中が大騒ぎの時、西山氏は、冷静に密約の存在を暴いた。
密約の内容は、表向きアメリカが負担すべき費用を実際は日本が負担するというもの。
この内容は、当時の外務省で勤務していた女性がこの情報を渡したということで、機密漏えいの罪で逮捕された。
一方、西山氏は、この女性との個人的な関係を暴かれて、密約の問題をウヤムヤにさせられてしまった。
その結果、西山氏は毎日新聞を辞めさせられ、
フリーのジャーナリストとなる。
ところが、数年前、アメリカの情報公開により、この密約の存在が明らかとなった。
そこで、2年前、あらためて、西山氏はこの密約の問題で国を訴えた。
密約こそ、政府が国民を欺いたことになる。
しかし、昨日27日の裁判の判決では、東京地裁は密約の有無を判断せず、政府高官の「密約否定発言」の違法性も退けた。
司法は沖縄返還時の日米交渉に横たわる「闇」から目を背けた。
約二年の法廷闘争の間、西山さんは約80の証拠を提出、検察官や政府高官らに24の違法行為があったと指摘した。しかし、地裁は20年で損害賠償の請求権が消滅する「除斥期間」を盾に、密約の有無の判断を避けた。
昨年2月には、沖縄返還交渉を担当した元外務省アメリカ局長の吉野文六さん(88)が密約の事実を明らかにした。
密約の存在を国に認めさせ、謝罪と損害賠償を訴えた西山さんには辛いことだろうと思う。
それにしても、司法の出した結論のあまりにも杜撰(ズサン)さには怒りを覚える。
西山氏の主張を、軽くかわし、問題の本質から目をそらし、国家の三権分立を自ら壊してしまった。
最近、この種の判決が多いのに対し、裁判に対し怒りを覚える。
司法の独立を堅持し、違法性の存在を、キッチリと主張してもらいたい。
西山さん、頑張ってください。
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