またもやへんな国土交通相

中山成彬国土交通相が、
「日本は単一民族」と述べ、
成田空港反対闘争を「ごね得というか、戦後教育が悪かった」
と表現した。

大分県での教員縁故採用についても、
「日教組の子供なんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い」
と言い放った。

これらの発言は報道各社の就任インタビューでのこと。
新閣僚としての基本認識や姿勢を披歴する場でのこと。

国会は今年六月、「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を全会一致で行ったばかり。
先住民族の文化と誇りを次世代に継承していくという世界的潮流を受けたもので、決議後、政府は新たなアイヌ民族政策を検討する有識者懇談会を立ち上げた。

この中山なる男、言っていいことと悪いことがあるが、そんな感覚を持ち合わせていない。
官僚上がりか、お坊ちゃん育ちか、常識がまるでない。
ただ、自分の日頃から感じていることをそのまましゃべったのであろう。

これが、麻生太郎の新内閣のメンバーの一人である。
麻生はこの発言に対し何と応えるか？
その発言によっては、来る総選挙に相当な影響が出る問題である。

かようにして、自民党の本質は暴露されていくのだ。

腐りきった体質の党に日本国民の運命を任せてはおけない。