ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

やっぱりミステリー

2020-04-17 17:22:50 | 映画

新型コロナのおかげで家にいる時間が長くなり、映画やドラマも見飽きたなあ、難しい本読むと眠くなるしなあ・・

待てよ、そういえば、最近私が選ぶ映画や本やドラマといったら、どれも、

ミステリー

じゃないの、と気づいた。

購入したkindle本数冊はアガサ・クリスティだし、ドラマでは、

「ミステリー・イン・パラダイス(Death in Paradise)」「シェイクスピア&ハサウェイの事件簿」「ブレッチリ―・サークル」等々を見直しています。

特に最近は「ミステリー・イン・パラダイス」を最初から一話ずつ見直す作業に入っています。

一話完結のわりと本格っぽいミステリーで、アリバイ崩し、密室殺人、どんでん返し・・と多彩なストーリーで飽きさせません。

しかも一話が約50分とそんなに長くない。一時間を超えると眠くなるので最近は短いドラマがいいのね。

冒頭で殺人事件が発生し、警察が乗り出して犯人を絞っていくのだけど、動機の解明から謎解き、伏線の回収も見事で、最後には犯人が判明しすっきり解決。後味も悪くないし、しかもけっこう笑える。

何より登場人物たちがいいのです。

セント・マリー島というカリブ海に浮かぶ小島のオノレ―警察署に、ロンドンから警部補が派遣されてくるのですが、その警部補(何人か代替りする)と島の警察官たちとのやりとりが何とものんびりしていて人間味があっていい。

島の景色もいいし、ああ、こんな小島でゆっくりと半年くらい過ごしたいなあ・・と思います。

最初にシリーズを通して見たときは、謎解きに心を奪われて、人間関係の機微がよくわからなかったのだけど、二度目に見てみると、短いストーリーながら登場人物の心理まで細かく描かれていて、これを書いた人はすごいなあと改めて思いました。

特に最初に登場する堅物警部補リチャード(常に背広とネクタイ着用)とカミールという女性警官の関係が、シーズン3に入って新たに登場するハンフリー警部補とカミールの関係に移行するあたり、

最初は何気なく見ていたのだけど、カミールがなぜハンフリーに心を奪われなかったかが、二度目に見るとよくわかります。

カミールはリチャードが大好きだったのですねえ・・

恋人であり、父親のような存在でもある。

シーズン3の5話にカミールの実際の父親が登場し、カミールの家族関係が明らかになるのですが、このエピソードはとてもいい。

それを思うと、カミールに恋するハンフリーは気の毒だけど、カミールの強さもいいなあ、と改めて思うのです。

カミールを育てたキャサリン母さんもいいのよねえ。

リチャードもハンフリーもかなりの変人だけど、私は両方とも好き。枠に収まらない、というかいつもはみ出しちゃうところがいいよね。

というように、登場人物たちがまるで家族のように思えてきて、

今夜もまた彼らに会える、と思うと気持ちが落ち着くのですよ。

残念ながら、ドラマには終わりがあるのだけど、だからこそ人気のあるドラマはシーズン10を超えて続いたりするんでしょうね。

楽しいミステリーが好きな方にお勧めです。
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感染列島

2020-04-15 10:30:09 | 映画

新型コロナ関連でまた一つ映画を見ました。

「感染列島」(2009年 瀬々 敬久監督)

これ2009年の映画ですが、今見るとウイルスの感染拡大の様子、院内感染や医療従事者の苦労など実にリアルに描かれていることがわかります。

当時見たらたぶん絵空事のように感じたかもしれない。そんなことあるわけない、という風に。

でも、事実は小説より奇なり。

今の日本の様子はこの映画に酷似しており、やがて、この映画が描いている感染拡大の末期状態に日本も突入するのではないか、という気がします。

この映画が作られてから10年以上たつのに、日本の医療関係者および政府は一体なにをしてきたのだろう。

前回書いた「復活の日」もそうですが、クリエイターというのはしばしば未来のありようを予言する力があるようです。

だとするならば、やはりこうした人たちの助言、提言、未来予測には耳を傾けるべきではないでしょうか。

ストーリーはもっぱら医療従事者を中心に語られます。

松岡(妻夫木聡)という若い医師と、かつてその恋人だった小林(壇れい)というWHOから派遣された医師を中心に、何組かのカップルやガンを患った医師仁志(藤竜也)、そして保身に走る病院経営者などが登場します。

感染症の原因は鳥インフルエンザと言われていたのですが、実は違うんじゃないか、という疑念を抱いた松岡と仁志は、感染源を突き止めるため、東南アジアの小さな島に行きます。そこでの話がなかなかいい。

松岡に同行した仁志はガンを患っており、自分の余命が長くないことを知っています。

彼はいいます。

「薬品や抗生物質で土壌があかんようになった。人間は自分たちの生きる場所を自分たちで汚しとる。ウイルスも人間と同じですね。宿主を殺したら自分も死ぬのに、それでも宿主を蝕もうとする。人間、ウイルスと共に生きることできへんものやろうか・・」

最終的に、日本の感染者数は3950万人、死者は1120万人、というテロップが最後に流れますが恐ろしい数です。

感染予防の点からいえば、医者がマスクをしていなかったり、街中にマスクなしの人々が三密状態であふれていたりと、今の現実からは考えられないこともありますが、11年前の映画だと思えば、実によく描かれています。

2時間を超える大作だけど、様々な人間模様を描いていて飽きさせません。

そして、目を現実に向けると、そこには映画と同じ光景が広がっているという、すでにSFの世界に一歩踏み入れた感のある2020年。

ディザスターものやパニック映画は海外も含めて多数ありますが、これはなかなか秀逸な映画だと思います。

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タバコの煙 その後

2020-04-13 12:45:05 | タバコ

先日来お伝えしている隣家の受動喫煙問題の続編です。

同じフロアの方々と直接お話をして、愛煙家の方にはタバコを控えてもらえないだろうかとお願いしたところ、翌日からタバコの副流煙がかなり減り、ああよかったと胸をなでおろしていましたが、

最近、また復活しました。

緊急事態宣言を受けて、小池都知事もTVで「ステイホーム」を呼びかけるようになり、私もできるだけ自宅で過ごすようになったのですが、

隣家の方も同じく終日自宅で過ごすようになり、従って、一時は減っていたタバコの量が復活した様子。

そこで、再度、訪問してお願いしました。

私も困ってるんです。何とか本数を減らすことはできないでしょうか。

とかなり低姿勢でお願いしたんですね。

すると、

ああ、それはすみませんでした。空気清浄機を購入してフル稼働してるんですけど、それに換気扇のところで吸うようにもしていますが、ご迷惑かけてすみません・・

という答えが。

でも、ドアを開けたとたん襲ってくるタバコの煙は相変わらず。相当なヘビースモーカーの様子。

あなたご自身のためにも本数を減らしたほうがいいですよ。

はい、そうですね。すみませんでした。気を付けるようにします。

という感じのやり取りが。

で、結果、変わりなし。

これって、暖簾に腕押し、糠に釘ってやつよね。

日本人の特性なのかなあ。トラブルを避けたいのでできるだけ相手に合わせるけれど、ほとぼりが冷めた頃にまた再開する・・

これじゃ埒が明かないよね。

私はUEプラクティショナーの資格も持っていて、仲間の一人がUEでクリアリングしてみては、と教えてくれました。

UEというのは、大原彩奨(おおはらゆうしょう)氏が始めたヒーリング手法の一種。

私はレイキの資格も持っていますが、UEはさらに強力なエネルギーで、レイキより短時間で局所的な痛みや鬱傾向などの改善に効果があると言われています。

2年ほど前に取得しました。

UEプラクティショナーを取ってからというもの、気持ちが落ち着いてめったなことでは落ち込まなくなったのも事実です。

でも、これは万能ではない。

世の中を変えるには、はやりアクションが必要だと私は思っています。

他人は変えられないけど、自分は変えられる。

とよく言われますが、

タバコの受動喫煙のような問題は、そもそも問題に気づいてさえいない人が多いのですね。

これって、たとえば、電車の中で足を踏まれた状態に似ています。

 足をどけてくださいませんか。

 え、何ですか?

 痛いんですけど。

 え、何が?

 あなたの足が私の足の上にあって、痛いんです。

 え、そうなんですか。

 そうなんです。

 あ、気づかなかったなあ。

 足をどけてもらえませんか。

 あ、そうですか。

 足をどけて・・

 えっと、でも、なんで・・

 だから、足をどけろっていってんだよ!

 何をそんなに怒ってるんですか。

 痛いんだよ、どけろよ、その足を、このボケが!

というようにエスカレートしていく可能性もあるわけですね。

気を付けなくちゃ。

エスカレートしていくと負のエネルギーを発することになるので、できればそこまでいかないで解決したいです。

でも、時には怒ることも必要よね、と思ってはいますが。

(けむいにゃ)

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新型コロナ(5)

2020-04-11 14:22:03 | 新型コロナ

すでにご存じの方も多いかとは思いますが、先日の記事を裏付けるような記事を見つけたのでご報告したいと思います。

なぜ新型コロナウイルスの犠牲者は「圧倒的に黒人が多い」のか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡率は人種や民族により異なり、中でもヒスパニック・黒人の死亡率は白人・アジア系の倍近いと...

GIGAZINE

 

日本でも医療従事者の感染が問題になっていますが、それだけではなく、休業要請が出ている中でも毎日出勤せざるを得ない人たち、スーパーや食料品を扱う店の店員、レストランや居酒屋、宅配業者、介護施設で働く人々・・

様々な人々が感染の危機の中で日々働いています。

こうした人々に感謝しつつ、今はできるだけ外出しないよう自宅で過ごす毎日です(散歩には行くけどね)。

生き残るのはやっぱり1%の富裕層だろうか。それとも、底辺の人々の底力が発揮され、世の中は大きく変化していくのだろうか。

引き続き見守っていきたいと思います。

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「シッコ SiCKO」/新型コロナについて考える(4)

2020-04-09 21:19:05 | 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は世界で150万人を超え、特にアメリカは43万人と突出して多くなっています。

それもそうだろうなあ、というのも、マイケル・ムーア監督のドキュメンタリ―映画

シッコ SiCKO」(2007年公開)

を思い出したからです。

この映画で描かれるのは、アメリカの医療保険制度。

当時、アメリカの人口約3億人の中で約5千万人の人が無保険でした。たとえ病気になっても保険がないと病院から路上に放り出される。

事故で手の指を2本切り落としてしまった人の話では、治療費が、中指だと600万円、薬指だと120万円なので、中指はあきらめて薬指だけ治療した。

ドラマなどでもたびたび描かれていますが、アメリカではガンになったら家を売らないと治療費が払えない。

そういうクレージーな医療制度を今も続けているのがアメリカです。

オバマ大統領の時代にオバマケアの導入で無保険の人の数は減ったそうですが、今再び増え始めているようです。

貧しい移民の人たちは医療保険に入るどころではない。そういう人たちが新型コロナにかかったらどうなるか、火を見るよりも明らかです。

現に黒人とヒスパニックの人たちの死者が多いといいます。

たとえば17歳の少年が無保険だったため医療を受けられずに死んでしまったというこの記事。

健康保険未加入で病院から門前払い…新型コロナ感染で米国の17歳少年が死亡とNY紙が報じる

米国のロサンゼルスで新型コロナウイルスに感染し、死亡した17歳の少年が健康保険に加入していなかったために、緊急医療センターから門前払いとなっ...

ENCOUNT

 

資本主義は命よりお金を優先させる。

お金が何より大事。命よりもお金。

その結果として、現在のアメリカがあるわけです。

これって、考えてみればゾンビ映画そのものじゃないですか。

ハリウッドが散々描いてきた「ゾンビ」が今や世界を席巻しているわけです。

それでも、人類はいずれこの危機を乗り超えるでしょう。

その時、生き残るのはゾンビたちか、あるいは世界の富を独占する1%の富裕層か。

コロナウイルスは悪しき資本主義に終止符を打つことができるのか、あるいは、

結局金持ちが生き残るのか。

そういう岐路に立っているのだと思います。

ここ数か月で失われたものは、この先さらに拡大して世界中に危機的状況を生み出していくでしょう。それはあまりに大きい人類の損失になるかもしれない。

でも、あるいは、もしかすると、新しい時代の幕開けとなるかもしれない。

たとえば、

14世紀にヨーロッパで流行したペストは人口の3分の1から4分の1を死滅させたけれど、世界のありようを大きく変えたのも事実です。

以下の記事は西日本新聞の文化面からの引用ですが、

(ここから)
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ペストがヨーロッパ社会に与えた影響は、少なくとも三つあった。

 第一に、労働力の急激な減少とそれに伴う賃金の上昇。農民は流動的になり、農奴に依存した荘園制の崩壊が加速した。

 第二は、教会の権威の失墜。ペストの脅威(きょうい)を防ぐことのできなかった教会はその権威を失った。

 第三は、人材の払底。それはそれまで登用されることのなかった人材の登用をもたらした。結果として、封建的身分制度は実質的に解体へと向かった。同時にそれは、新しい価値観の創造へと繋(つな)がった。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

その後、ヨーロッパはルネサンスを迎えます。

パンデミックは世界を劇的に変化させるようです。

私たちは今、その歴史的転換点に立っているのだと思います。

さて、新型コロナ後の世界はどうなっているだろうか。

「アイ・アム・レジェンド」「12モンキーズ」「ザ・ロード」などの映画のような世界になるのか、それとも新しい世界がやってくるのか・・

新しい希望に満ちた公平な社会の到来を夢みて、今しばらく辛抱の時を過ごすことが、この時代に生きている私たちの務めなのかもしれません。

次の世代によりよい社会を手渡すために。

そのためにも、できるだけ(外出は自粛しつつも)普段通りに暮らし、楽しいことを見たり考えたりして、恐怖や不安に囚われないようにする、

というのが、コロナウイルスに対する一番強力な戦略なのかもしれません。

 

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