ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

NLP(神経言語プログラミング)3

2021-01-11 11:22:10 | NLP

去年書きかけたNLPの続きです。

前回まで、NLPの簡単な説明とアンカーリングについて書きました。

心理療法やカウンセリングに興味のない人には、なんじゃらほい、の世界かもしれませんが、

私たちはいつ事故に合ったり身近な人との別れを経験したりと、心にダメージを受ける事象に遭遇するかもしれません。

その時に少しでも痛みや苦しみを軽減できる方法を知っているといないとではその後の人生が大きく変わるのではないでしょうか。

最近、たまたまこんな本を読みました。

「13歳、「私」をなくした私/性暴力と生きることのリアル」山本潤著 朝日新聞出版

特に性暴力に関心があったわけではないのですが、加害者が実の父親ということで興味を持ちました。

つまり、実の父親から性的虐待を受けて育った少女の現実と、その後どのように回復したかの物語です。

これね、文章が巧くて最後まで一気読みでした。

ノンフィクションですが、物語としても読めるので、性暴力に関心のない人でもOK。こうした本が一般の人の目にとまり、どういう形であれ読まれていくことは大事だと思います。

日本は性暴力についてはものすごーーーく遅れているからね。被害者の自己責任だなんてとんでもない。そういうことをしっかり教えてくれます。

著者は実に勇気と行動力のある人で、法律まで変えてしまいました(詳しくは本を読んでね)。

ただし、amazon の感想を見てみると、同様の被害を受けた人たちが必ずしも評価しているわけではないことがわかり、個々のケースの微妙な違いというのは本人たちにとっては大きいのだなあ、と思いました。amazonの感想も併せて読むといいかも。

それはともかく、私自身は性的虐待を受けたわけではなく、ただ両親がものすごく変な人たちだっただけですが、成長過程で本来なら親から受け取れるはずの愛情や自己肯定感を受け取れなかったことは、その後の人生に大きく影響していると思われます。

大人になってしまえば自己責任とよく言われますが、三つ子の魂百まで、という諺もあるしね。子ども時代のトラウマはなかなか消えない。

そこでNLPです。

NLPはベトナム戦争で傷ついた兵士のトラウマ解消に大きな力を発揮したといわれています。

もしかすると、こういう(性的虐待などの)トラウマを抱えた人たちにも有効なのではないか、と思ったので(無責任かもしれないけど)書きました。

ただし、本の中で著者もいってますが、カウンセリングでさえ高額で受けられない中で、NLPは更に高額なところが多いという現実もあります。

何とかNLPを安価で普及させる方法はないものでしょうか。

去年受けたNLP講座の「トラウマケア」を簡単に紹介したいと思います。

トラウマケア

① 映画館のスクリーンの前に自分がいて映画を見ている状況をイメージする。

 本当の自分は映写室にいて、映画を見ている自分とスクリーンを映写室から見ている。

 上映される映画は、のどかな自分から始まり、トラウマを体験した後、再び安心した自分に戻るまで、白黒で音なしで上映される。2~3分(1分くらいでもよい)。

② 二本目の映画。

 今度は映写室ではなく、スクリーンの前にいる自分になる。上映される映画は一本目と同じだが、映画の終わりから最初まで逆回しでカラーで音付きで早回しで上映される(5秒程度)。

 最初のトラウマ体験を思い出し、その体験がどう変化したかを確認する。

映画を逆回しにするこの手法は、あらゆる不快な思い出に有効だそうです。

つまり、視覚や聴覚といった感覚より、体感覚は遅く感じる。早回しで逆回しをすることにより、体が感じる前にトラウマ経験が終わるので、切り離される。

二度目の逆回転のカラー音声付きはリアルだが、体感覚がそれに追い付かないので分離される、ということのようです。

トラウマケアにはもう一つの長いバージョンがありますが、今回は省略します。
(ベトナム帰還兵のトラウマ解消にはこちらが有効だったそうです)

つまりイメージを活用して、視覚、聴覚、体感覚などの感覚を総動員して、潜在意識に刷り込まれたトラウマを解消する、という手法です。

何度も繰り返していくうちに、トラウマが減少していく。

これも文章にすると何じゃらほい、こんなんでトラウマが解消されるのかい、と思われるかもしれませんが、想像以上に効果があります(YouTubeの動画なども参考にしてみてください)。

そして、真剣にトラウマを解消したい人はNLP講座を受講されるといいと思います。

菜の花はリーズナブルな講座を設定しているのでお勧めです。

セラピールーム菜の花 https://nanohanaroom.jp/index.htm

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