「ジキル博士のハイドを探せ」広瀬隆+ボックス編集部 1988ダイヤモンド社
後半の「営利行動に過ぎない」ことを証明する調査発表は面倒くさいし興味がないので斜め読みすらせずにパスしました。
前半はもうね、フクシマが社会現象としてはチェルノブイリをそのままトレースしているということを感じさせます。本当に何も学んでいないことに愕然としますな。政治家が馬鹿なのは言うまでもありませんが、優秀な官僚さんは何をやっていたのでしょう。自分の仲間にだけ情報を流して逃がしたりしていただけなのでしょうか。それとも彼らもただのバカ、無能だったのでしょうか。
原発を促進するIAEAも、甘い安全基準をつくるICRPも~チェルノブイリに続いてフクシマで生体実験をしたくてしょうがないのかも。WHOも裏ではつながっているので知らんぷり、それどころか実はデータが欲しい。
- チェルノブイリ事故の後、何とか汚染を小さく見せるPRを各国政府が~事故の矮小化
- 日本の原子力安全・保安院だけがそのあり方を問われるが、他の国だって規制する側と推進する側に同じ人間が(いた)
- (闇で)市場に流れる汚染野菜
- 放射能被害は若い人に集中するんだよ
- 86年のクリスマスにトナカイ(の肉)が運んできたのは放射性物質
- (ノルウェー政府は)放射能許容基準を10倍の6000ベクレル/kgに(スウェーデンも~)
- EC基準値(86年11月) 600ベクレル/kg、こども370ベクレル/kg
- 汚染が物価押し上げ
- 果樹の葉から多くのセシウム検出、落ち葉に近付かないように
- 粉ミルクからセシウム(西ドイツ302ベクレル/kg)
- チョコレートからもセシウム(はははっ!日本のバレンタイン ’87~)
- 放射性廃棄物の処理に困る(で、どうしたのかね?チェルノブイリに運んだのか?)
- ヨーロッパで売れないものをアフリカや中東へ
- その頃日本では汚染もされていない牛乳を捨てているのだった。輸出すればよかったのに。なんと、輸入していると!お粗末な農業政策
- マレーシアでは当局のでたらめな食品検査に対して消費者協会が調査。(是非、日本でもNPOなんか頑張れ)
- 日本では欧州製品の輸入が急増!なんとミネラルウォーターの基準を緩和しちゃうと!
- チェルノブイリ事故が起きた1986年は、ウクライナがキリスト教を導入して1000年。
チェルノブイリ(フクシマ)原発事故の影響は、
今後100年(以上)に及ぶ。
原発事故の恐ろしさは、
我々が地球上から逃れることができないところにある。
「チェルノブイリ・ショックは永遠に残る」
(「フクシマ・ショックは永遠に不滅です」)
- 『ガイガーカウンターを持って買い物へ』
- ヨーロッパへのアメリカからの旅行者が激減(-25%)
- 生鮮食品の汚染が深刻でアメリカの加工食品が売れる
- 紅茶の汚染、最高4万ベクレル/kg~西ドイツ政府が握りつぶし市場に流れる
- 汚染したミルクを希釈して市場へ
- 無脳症、障害児急増~発言の修正(政府圧力)
- 大量中絶
絶対に安全な原発などない
近いうちに必ず日本でも事故は起こる
- ソ連「事故はあったが原発は続けていく」
- 高濃度汚染の現場で発電再開「炉の管理・保守システムは信頼性が高まった」(ああ、さすがにフクシマでの発電は再開していないが、言っていることは日本も同じじゃないか)
- 現場労働者の脆弱な安全管理
- 汚染食品を押し付けられるのは無知な地域・国
許容基準値とは、
産業としての農業へのダメージと将来への健康被害との
交換条件を示しているに過ぎない
- トラブルだらけの設計の原発を、設計者が自分でゴーサインを出す
- チェルノブイリには決死隊がいたが、日本では退避が義務付けられている。
- 近代文明は原子力が支えていると言う嘘のPR
- 原発のコストが安いと言う嘘(2011年やっと庶民にも明らかになってきています)
愚かな知識人と愚かな学者は
最後の地獄を見る想像力を持たない。
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