おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

まさかの火山爆発

2013-04-13 20:00:17 | Weblog
酒が人を変えてしまうのは、この職に就いている者なら誰でも解っているだろうが

あまりにも常軌を逸した言動を目の当たりにしてしまうと

つくづく昔の人がキ○ガイ水と呼んでたのが頷けるのである


いつも品の良い上質な装いで現れるI子

昨夜も行きつけのバーでワインでも開けて来たのだろう

かなり声の調子がイッている

この夜は数ヶ月振りにママが出勤しており彼女も久々の再会を歓迎していた

I子は外でキャッチしていたマヤも呼び入れ上機嫌で声のトーンは更に上がる

私は一人の客に3人も付くのは負担になると思ってキャッチを交代した

しばらく店前で行き交う人を眺めながら次の来客を待っていた

中からは賑やかな声が聞こえていたが途中からI子の罵声に変わって行った

最初は滅多に店に出ないママに対する苦言だったが

その内に、辞めると言って出て行ったヒデミについての擁護になって行った

ヒデミが酔って仕事を放棄した挙げ句に辞めると言うのはいつもの事だ

その内にまた戻って来るパターンなので気にもしないのである

当然ヒデミの席はいつでも用意はしてあるのだ

だが、お客様には病気療養中と言ってある

話の流れでママが「ヒデミは辞めた」と言ったらしい

それをI子はどんな経緯があったかも知らないで

私達が一方的に辞めさせたと思い込み勝手な義憤からママを攻撃し始めたのだ


そこへユリ子姐が登場

私も救いの神とばかりに店内へ

今にもママに殴りかからんばかりのi子にユリ子姐と私は「どうしたのよ!」

まるで何かに取り憑かれたかの様な形相で汚い言葉を次々と吐きまくっている

どんな高級な物を身に付けていても全てが台なしになるくらい酷い言葉だ

顔見知りのユリ子姐は何とか彼女をクールダウンさせようとするが

I子の燃え盛る怒りの炎は鎮火しそうにもない

私も必死で彼女をなだめるのだが、さすがに聞き捨てならない言葉に

我慢の限界を超えてしまったのだ

いくらお客様とは言え言って良い事、悪い事はある

こちらの話も聞かないで一方的に罵るその目は常人ではなかった

日頃のストレスを其処に加えたとしても

それ以上の暴言だし

通常ならママの襟首を掴んで「お前帰れ!」と激しく詰め寄っただけで

料金をいただかずにお帰り願うところだ

彼女の頭の中には「私は客なんだから、これくらい当然」と言う思いで

お金を払えば何をやっても良い

所詮あんた達オカマなんだから…

そんな侮蔑もあったかもしれない

以下つづく
コメント
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