おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

相次ぐ閉店

2009-11-05 13:31:46 | Weblog
たまたまオカマ関連のサイトをチェックしていたら

あるお店に行き着いた

千葉の方のオカマバーなのだが

キャストの中に見知った顔を3人も発見した

以前ウチの店で先輩だったチコさん

強烈な個性のハマコさん

そして何とサコ姐も在籍していた


そう言えばサコ姐から最後に電話があった時に

チコさんやお友達の面々と一緒に働いていると聞いていた

て事はかなりキャリアの長いお姐さん達の店という事になる

サイトにはショータイムの様子も

動画で紹介されている

サコ姐は、長身を活かしたいつもの中近東風味

日本舞踊の名取のチコさんも見事な舞を披露している

懐かしく見させていただいた


この動画はオープン時に撮影されたものだと思うが

結構広い店内はほぼ満席で

お客さんも幅広い年齢層、男女を問わず

このショータイムを楽しんでいる

最後に店長らしき男性が挨拶をしているが

40代前半くらいの彼は

きっと海千山千のオカマたちに翻弄されている姿が

目に浮かんだ


ところでこのサイトは

ママを任されているピピさんのブログも

読めるようになっていて

最後の更新には閉店のご挨拶が記されていた

オープン時のショータイム動画を見た後だったので

ちょっとビックリしたが

また別の場所で再開するような事も付け加えられてあったので

このグループで引き続き営業するのかもしれない


昨日来店したシンボちゃん

懇意にしていたママさんの店が10月一杯でクローズしたと言う

ウチにもよく遊びに来てくれたユキ子ママの店だ

美人で朗らかなママには

さぞかしファンも多かっただろうに

この不景気ではさすがに存続が難しくなったようだ

シンボちゃんの定年退職祝いと

お誕生日会はこの店で行った

私も駆けつけたがとっても素敵なお店だったのに勿体無い


どこもかしこも年を越せず

不況の前に閉店を余儀なくされている

店の並びのパスタ屋も

駅前の佐藤ちゃんの店も…










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寒い祝日の朝

2009-11-03 21:25:10 | Weblog
文化の日、今日は寒かった

昨夜の営業中から身震いするほどだったが

外でキャッチしていると風もあり

おまけに時々雨もぱらつくので

体感温度は真冬並みだった


仕事を終えて後片付けをしながら

ラジオに耳を傾けていると

小田急線が一部で運転を見合わせているとの事

朝からついてないと思いながら

洗い物を片付けて行く

鉄道状況の続報

7時には運転が再開される見込みだそう

良かった、ゆっくり支度して新宿に着けば

何とか家に帰れそうだ


それにしても寒い

秋を通り越して冬に突入したかのようだ

駅までの僅かの距離がホントに辛かった

もしお腹が空いてたら吉牛にでも逃げ込んだだろう


小田急は山へ行く人たちで混雑していた

大きなリュックを座席に置いてる人も…

その中にちょっと気になる男性を発見

小学校高学年くらいの息子と一緒のお父さん

色が黒くて彫りの深い顔立ちだ

子供と向かい合わせに腰掛けている

子供の傍に腰掛けて

彼のお父さんをじっくり観察する手もあったが

その座席は混雑時などに折り畳める3人掛けタイプなのだ

他の座席に比べてクッションがイマイチなので

仕方なくお父さんの並びに陣取った

隣なら嬉しいんだけど、彼もまたリュックを隣においている

一人分空けて腰掛けたのだ


電車は進むに連れて山登りの乗客が増えてくる

いつの間にか隣では若い女がケータイをいじっている

彼女のひじが私の身体にバンバン当たって不愉快極まりない

「このバカ女、いい加減にしてよ!」と思うが

声に出す事は出来ない

何とか逆襲したいがそれも大人気ないので

ひたすら我慢するしかない

降りる駅はもうスグだ


駅に到着、あのお父さんの前を通って電車を降りた

やっぱり良い男だった

もっとじっくり眺めたかった

それにしても寒い

西友で何か温かい物でも買ってバスに乗ろう

そして部屋に着いたら

思う存分眠るのだ

何たって今日は休みなのだから…











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久々のメールで②

2009-11-02 11:52:03 | Weblog
昨日の続き…

店内の照明が落ちオープニングの派手な曲が

ゲストの期待を煽る

厚手のカーテンの向こうから3人が登場

Mさんがひときわ目立つ

さっきドレスの裾をまくって

ビキニのモッコリを見せてた人とは思えない

それよりも振り付けがしっかりしている

衣装は手作りと聞いていたが

ダンスはきっと指導の先生が居るのかもしれない


ママさんが曲の途中で引っ込み

次の曲の支度をしている

AちゃんとMさんのデュエットだが

キャリアの長いMさんは

ダンスの苦手なAちゃんに合わせるのが大変そうだ

「いつも怒られているのよ

 Mさんってチーママ気取りでうるさいのよねェ」

Aちゃんの嘆きを思い出す


続いてママさんの日舞、男踊りが凛々しい

更にはMさんのコミックやAちゃんのキレイキレイと

2分程度の曲で入れ替わり立ち代りショーが進んで行く

群舞の場合は少々曲が長くても

構成で見るものを飽きさせないが

ソロの場合は2分くらいがちょうど良い尺だ

それにしても楽しいショータイムだった

お腹を抱えて笑いっぱなしだった


ショーが終わりAちゃんがテーブルに戻って来た

「面白かったわァ、ショーのレッスン結構大変でしょう?」

「そうなの、Mさんがとっても厳しいのよ」

他のテーブルに聞こえない様に囁く

確かにMさんはキレイキレイもコミックも

完璧だった

妥協を許さないタイプなのかも…


ドアが開いて団体客が入って来た

30代のサラリーマンが5~6人

Mさんが素早く対応している

先程、私に見せたように

彼らにもビキニのモッコリをアピール

お約束のツカミなのだろうか


団体が来てからママがそわそわしている

「ママさん落ち着かないけどどうしたのかしら?」

Aちゃんに聞くと

「またショーをやりたくて仕方ないのよ」

「エッ、今終わったばっかりじゃないの」

「あの団体は長く居ないから

 最初にショーを済ませておきたいんじゃないの」

踊らされる方は大変だ

私は次のショーが始まる前に店を後にした


Mさんは数年間その店でチーママ的に働いた

しかし何らかの事情で辞めたようだ

親友のR子さんにも連絡がなく

一体何処に居るのだろうと心配させた

もしかしたら以前のように就活に励んだが

年齢制限などで次が見つからなかったのかもしれない

今度の店は千葉の方だと言う


今は何処も不景気でオカマも生きて行くのは大変だ

私も含めて明日はどうなるか分からない

お互い身体だけは壊さないように

この厳しい時代を生き抜いて行くしかないのだ

Mさん今夜もビキニのモッコリを見せてるかしら…






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久々のメールで

2009-11-01 22:11:12 | Weblog
久々にR子さんからメールが届いた

私がデビューしたお店の先輩だった彼女は

現在ニューハーフから足を洗って美容師をやっている

たまにメールをやりとりして不景気を嘆く


“そう言えばMさんから久々に連絡があって

 いま千葉の方で働いてるらしいけど

 かなり暇だってこぼしてたわ”

MさんはR子さんが六本木時代に仲良くなったニューハーフで

数年前まで新宿のお店に在籍していたが

いつの間にか辞めて音信不通になっていたのだ


Mさんは既に全盛期を過ぎている

往時はかなりの虚栄ガマだった

でも今はそんな事を言ってる場合ではない

六本木の店を最後に追われた後は

新宿へと流れたが何処も面接で落とされた

キャリアのある人には即戦力を求められる

要は客を持っているかどうかなのだ


「六本木で長くやってたんだから

 お客様はたくさん持ってるんでしょう?」

ママは辛辣な事を彼女に問うただろう

ある店では電話で歳を聞かれ

「ウチは若い子しか要らないわ」と

けんもほろろに断わられた事もあるだろう

或いは既に六本木から流れてきているかつての同僚が

「あの人はやめた方が良いわよ」と

ママに余計な耳打ちをしたかもしれない


そんな悔しい思いをしながらやっと見つけたのが

Tと言う店だった

かつて私の同僚だったAちゃんもこの店に勤めた

「ネエサンもたまには遊びに来てよ」と頼まれ

一度だけお邪魔した事がある


夜の9時過ぎに行ったのだが

お客は私の他に若い女性の2人連れだけだった

キャストはママさんとMさん、そしてAちゃんの3人

既にR子さんを通して私の事を聞いていたMさんは

「あらァ、R子からよく聞いてるわ

 あなたがエドナさんね

 よろしくね~」

そう言いながらMさんは

ワイングラスに入ったグレープジュースを飲んでいた

往年のニューハーフらしく

説得力のある顔立ちだった

黙っていれば気品のある欧米の女優系なのに

意味もなくドレスの裾をまくって

モッコリしたビキニを見せるのである

何か笑いを取らなくてはいけないと思って

そんな痛々しい事をしているのだろうか


Mさんとチェンジしてママさんが席に着いてくれた

さすがに熟練したトークと穏やかなスマイルは

お客に威圧感を与えない上に

とても居心地の良さを与えてくれる

もっとゆっくりとママさんの話芸を盗みたかったが

ショータイムが始まると言うので

カーテンの向こうに消えてしまった


もう一組ぐらい来店してからの方が

盛り上がるだろうに

何故そんなに焦ってショーをするのだろうかと思ったが

女性客の滞在時間を配慮したのかもしれない

オープニングの音楽と共にライトが落とされた

大掛かりなショーパブと違って

こじんまりしたオカマバーのショーは

また昔ながらの味わいがあるのだ

ママさんもMさんもきっと芸達者だろう

何だかワクワクしてきた

続きは明日…




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