おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

アキラと味ん味んへ

2009-05-17 22:19:54 | Weblog
とても風の強い一日だった

今も窓の向こうは時折ゴーッと言う音が聞こえる


午前中にアキラちゃんから留守電が入っていた

夕方、目が覚めて電話をすると

「今日、焼肉食べに行かない」と言う

ウチの近所の“味ん味ん”を何度も推薦してたので

ご馳走してくれると言うのだ

肉も久しく食べていないので

恋しくなっていたところだった


シャワーを浴びて店に駈けつけると

開店してまだ1時間しか経っていないのに

待合室には既に何組かがお腹を空かして待っていた

こんな不況でもこの店はいつも大盛況のようだ

家族連れがやたらと目立つ

アキラちゃんを待つ事20分

見覚えのあるバイクが駐車場に到着

風と雨もポツポツ降っているのに

わざわざ遠くから飛ばして来てくれたのだ


順番待ちのために名前を記入する

私たちは9番目だ

久々に会ったのでお互いの近況を報告し合う

この不景気で彼も仕事が随分と減ったらしい

私もお店の厳しい状況などを伝えた

これから焼肉を食べようと言うのに

初っ端から暗い話になった


10分位して名前が呼ばれ

広いテーブル席に通された

まだピーク時ではないようで

6人掛けのテーブルを2人で占領した

もう一組隣に来ても大丈夫だと思うのだが

窮屈にならないようにとの配慮なのだろう


久しぶりに食べるお肉は、とても美味しい

私はいつもご飯とスープも頼んで

帰る頃には胃もたれを起こす

アキラちゃんもビビンバでしめてお腹一杯になったようだ

網の上にはまだカルビが4切れ残っている

「オレもう要らない」

仕方ないので私が箸を伸ばす

辛みそダレををつけると満腹なはずなのにまだ入るのだ


「ねえ、マックでゆっくりしようよ」

“味ん味ん”の隣がコンビニでその隣にマックがある

ハンバーガーは要らないがジュースが飲みたい

マックへ移動して2階の喫煙席へ

当然の事だが禁煙席の3分の一のスペースである

しかも窓際で眺めの良い禁煙席に比べ

隔離されたようなこの場所はやや損な気分になる

私はタバコを吸わないがアキラちゃんの為に此処にした


私たち以外には学生らしき男の子が数人居て

ノートパソコンを広げている

耳にはイヤフォンをして音楽を聴いている

この近所には専門学校があるのでそこの生徒だろう

若い男の子達を見ながらアキラちゃんの話に頷く私

さっきのお肉がまだ胃にもたれていて苦しい

出来ればこのソファーで横になりたいくらいだ

しばらくしてから

「これからどうする?」って聞くから

「もう帰って寝るわ」と私

ホントに眠くなっていたのだ

アキラちゃんも日頃の疲れが出ているようだ

彼のバイクに手を振り私はアパートへ戻った


しまった!コンビニでベビーオイル買うの忘れてた







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ロマンスカーで…

2009-05-16 10:18:20 | Weblog
寒い朝だった

昨日もそうだったが昼間は暖かくても

夕方から朝にかけて気温がかなり下がるのだ

タオルケット一枚で寝ている私は

窓を開け放している事をすっかり忘れていた

休み明けの朝、あまりの寒さに身震いがする

布団は先日布団袋に仕舞ってしまった

今から出すのは大変だ

押入れに厚手の毛布があったはずだ

しかし隣の和室まで取りに行くのはかなり厳しい

風邪の引き始めによくあるあの寒気

ブルブル震えて動く事すらままならない

タオルケットにくるまっているのが精一杯である

しかし、このままでは絶対にマズイ

歯をガチガチ鳴らしながら必死の思いで和室に入る

押入れから毛布を引っ張り出した

そして、すぐさま戻りタオルケットの上に乗せる

足元から冷気が入って来ないように塞いだ

あと10分遅かったら今頃は熱でうなされていただろう


昨日の夕方、出勤時にロマンスカーを利用した

後ろ展望の3列目が取れた

コンビニでお弁当を買って乗り込むと

私の席に外人が腰掛けて本を読んでいた

「あの~、すみません」と声をかけると

「はい」と言って席を離れた

そして展望席の最前列へ移動した

自分の席が空いているのにわざわざ他の席に腰掛けていたのだ


ロマンスカーは全席指定で

チケットに指定された席以外に腰掛けると

車掌の検札を受ける事ととなる

さらには次の停車駅で、その席に指定された乗客が来たら

席を譲らなくてはならない

その外人は、日本人の奥さんと小さな子供の3人で

乗って来たようだ

子供はお母さんが膝の上に乗せていたようだが

泣きじゃくりだしたので

抱っこして貰い車内を行ったり来たりしていた


この時間の乗客は仕事帰りで疲れた身体を

ロマンスカーのゆったりしたシートに任せ

リラックスしたいと思っている場合がほとんどだ

なのにピーピーギャーギャー泣き叫ぶ子供に

うんざりさせられている

挙句に母親が子供に言った一言が

「うるさくしたら、パパがお勉強できないでしょう」

周りの客が迷惑しているのなど眼中にない

読書をしている亭主の邪魔だけはするなと言う事らしい

通路を挟んだ反対側のおやじなど

露骨に舌打ちしていた


ロマンスカーは家族連れも多く乗る

ゴルフ帰りの酔っ払った親父連中や

箱根や江ノ島帰りの若いグループが歓声を上げていたりもする

そう言う乗り物なのだ

静かな空間を求めたいなら

行楽シーズンや週末は避けた方が良いのかもしれない






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久々のロングアフター

2009-05-14 17:23:00 | Weblog
今夜はサナエさんに代打を頼んで私は休む事にした

久々にT社長が見えてアフターを付き合っていたら

午後1時近くになっていたからだ

さすがに私もグロッキーでお先に失礼した

タクシーを飛ばし店に戻り、急いで後片付けやら

メイクを落としたりしている内に2時近くになっていた

今から帰っても2~3時間しか眠る事が出来ない

きっと寝過ごしてヒデミさんに迷惑をかけるだろう

なので早めにサナエさんに電話を入れてピンチヒッターをお願いした


閉店を1時間後に控えた午前3時

隣町の葉子ママから私の携帯に着信があった

今年の1月以来、ホントに久しぶりだ

電話の向こうの声はハイテンションで

「ねえ、今T社長も居るんだけど○○まで来ない?」

ちょうどお客さんも切れて

ゲイ友に下らないメールを打ってたところだったので

二つ返事で○○と言う寿司屋へタクシーを飛ばした


久々に見る葉子ママは少し若返ってる様に見えた

プライベイトが充実しているのかしら

T社長はややふっくらした様だ

カウンターには女性が一人だけ

T社長は彼女を知っているらしく気さくに声をかける

この女性はどこかの会社の会長さんだと言う

推定年齢50代後半と思しき彼女は

口から出るフレーズが全て駄洒落なのだ

何かを話すと勝手に食い付いて来て

駄洒落でリアクションするのだ

お笑い芸人でもないのに何故そこまで駄洒落に拘ってるのだろう

私も負けずにそれについて行こうとするが

とても敵わない

日頃からこの調子で周囲を疲れさせているのだろう

T社長は冗談で「会長の駄洒落に笑わない社員は即クビなんだぞ」と

私に耳打ちした

それにしても次から次へとよく出るものだ


彼女を軽く無視して高いメニューを片っ端から頼む

T社長は「何でも好きなモノを頼め」と嬉しい言葉

寿司なんて久々だ

はしたないけどガツガツ行ってしまった

時計を見ると4時を回っている

この店もそろそろ看板だ

寿司屋を後にしてウチの店へ移動


葉子ママが気を遣ってくれてワインを2本も開けてくれた

いつもなら隣の居酒屋で馬刺しや焼き鳥を注文するのだが

既にシャッターが下りている

寿司を食べた後だからお腹は空いていない

兎に角ガッツリ飲むしかない

こんな日に私とヒデミさんではピッチが遅い

サナエさんでも居ればガブ飲みしただろうに…


社長が先ほどの寿司屋のスタッフを呼んだ

彼とは古くからの知り合いらしくて

とても可愛がっているようだ

カラオケで盛り上がり時計は8時過ぎ

葉子ママはゴルフの練習があると言うので

社長たちを残して先に帰った

ヒデミさんも限界らしく、帰ると言う

仕方ないので私一人でお相手するが

社長の行きつけのSへお供したいと申し出た

いつものパターンでウチの後はSに行く事になっている


Sに行くと何組かのお客さんが居てオカマの私に興味津々

更には先ほどの寿司屋に居た駄洒落オバサンも合流

他所のテーブルではカップルが痴話喧嘩をしている

こんな時間まで飲んでるんだから皆どこかイッちゃっている

私も朦朧としてきた

油断してたらウトウトしてきたので先に失礼する事にした

久々のロングアフター、やっぱ年増のオカマには辛い

ブログも書いたし、もう寝よう

おやすみなさい








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営業マン

2009-05-13 13:12:21 | Weblog
昨夜は「ゆうせん」の飛び込み営業が来た

ウチの店は第一興商のプレミアDAMに

CANシステムと言う有線が入っている

オカマバーに営業に来た勇気ある彼は

不自然な日サロ焼けにソフトウルフの茶髪

ファッションもどことなくB級ホストの雰囲気だ

扉を開けたら、背中のジッパーを必死で上げてるオカマが

野太い声で「いらっしゃいませ~!」

一瞬彼はひるんだが、ひきつった営業スマイルで

「上司から檄を飛ばされ、契約を取って来ないと帰れないんです」

と必死でアピールする

私は「ごめんなさ~い!経営者が居ないので分からないのよ」と

やんわりお断りするのだが

「僕は元々渋谷担当なんですが、この地区の応援に派遣されて…」と

聞いてもないのに一方的にまくしたてる

歳は20代後半ぐらいだろうか

どちらかと言うと彼には「ゆうせん」よりも

昼下がりの主婦をターゲットにしたような商品が似合いそうだ

「奥さん、僕コレを売らないとクビなんです」と

捨てられた仔犬の様な目で必死に訴える

「まあ話を聞いたげるから上がんなさいよ」

暇を持て余していた奥さんは

うんと若いイケメンに心を許してしまう

ホスト上がりの彼はオバちゃんのあしらいなど朝飯前だ

何だか「団地妻昼下がりの…」みたいな展開だが

実際にイケメンセールスマンにクラッと来る主婦は居るだろう


「ゆうせん」の彼は、私たちの反応に脈なしと見たらしく

「分かりました、では又何かありましたらよろしくお願いします」と

白い歯を見せて扉の向こうに消えた

カラオケや有線の営業はホントに大変だと思う

既に何処かの会社のモノが入っている場合は

今使っているモノよりも料金が安い事が第一条件だろう

あとはセールスマンの腕次第である


以前私は某電話会社の営業のバイトをやった事がある

0077とか0088とか電話番号の頭につけると

通話料金が安くなると言うアレだ

法人向けの回線を競合する3社がシェアを奪い合っていた

事前にテレフォンオペレーターがランダムに選んだ会社に話を通す

係りの者がアダプターの点検に伺いたいと告げる

電話を受けた側も、点検ならと簡単にOKする

当日アポを取った社に我々バイトが向かう

目的は他社のアダプターを自社のに変える事なのだ

「あっ、このアダプターは古いタイプのもので

 NTTが新料金になってからのには対応してないんですよ」

とか何とか上手く説明して取り替える事に同意してもらうのだ

アダプターと言うのは取り付け費用もレンタル料も発生しない

なのでタダならと契約書にサインをしてもらえる場合もあるが

大体は「この間、点検に来たばっかりだけど…」と怪しまれる事が殆どだ

それに今使っているアダプターと違う会社の契約書なので

不審に思われて元々使っている会社に電話された事もある


一番酷かったのは、小さな個人経営の会社で

事務員の女性に通されてアダプターを点検していたら

「何やってんだ!インチキな事をやってんじゃない!!」と

そこの社長に頭ごなしに怒鳴られた事だ

きっとその会社にも他の電話会社のバイトが

入れ替わり立ち替わりやって来てたのだろう

社長に怒鳴られた事よりも

自分のやってる事が情けなくて

さすがにその時はかなり落ち込んだ

夕暮れの公園のベンチに腰掛けて

「私は何でこんなバイトをしてるんだろう」と…


「ゆうせん」の彼は向かいのお店にも入って行ったが

全く相手にしてもらえなかったようで

憮然とした表情で出て来た

たまたま店前でキャッチをしていたので

その様子を見てしまったのだ

時計を見ると10時近い

きっと彼は、疲労と焦りの中で

「何とか一件でも契約を」と必死で次の店のドアを開く


ちょっとチャラオっぽかったけど

今夜も何処かの町で白い歯を見せているのかしら














 

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三木たかしも…

2009-05-11 13:23:13 | Weblog
昨日はブログを書き上げた後すぐに寝た

日曜の夜に爆睡だなんて珍しい

きっと先週の慌しさが祟ったのだろう

そう言えばあまり睡眠時間も取れていなかった

寝ても数時間で目が覚める事が多く

熟睡できない日が続いていたのだ

なので土曜の仕事が終わり、電車に乗った途端

隣の学生が騒いでいるにも拘らず爆睡してしまった


それにしても今日は蒸し暑い

午前中は太陽も顔を覗かせていたが

午後になって日が翳ってきた

早めに洗濯しておいて良かった


昨夜、冷蔵庫のフリーザーの霜取りをした

友達からかなり前に貰ったもので

単身者用の2ドアタイプだ

冷凍食品に依存していた時期があり

その頃は大変重宝していたが

ここ数年は霜がびっしりフリーザー内を占領して

氷も作れない状態になっていた


アイスピックで固まった霜を削りながら

悪戦苦闘をした挙句

やっとの思いでフリーザー内の3分の2までスペースを取り返した

奥の方から数年前に賞味期限の切れたミックス野菜と

冷凍かぼちゃ、それにアイスノンなどが現れた

霜に占領されてからはドアの内側ポケットに

2~3種の冷凍食品しか保存できなくなっていた

それ以上入れるとドアが閉まらなくなるのだ

なので、いつも西友で4割引以上値引きの冷凍関係を

買い溜め出来ずに悔しい思いをしていた

これからは気兼ねなく買い置きできて

氷まで作る事が出来る

もうコンビニやスーパーで氷を買う必要もない


私は気紛れに自炊をする事もあるが

概ね面倒臭がって結局は弁当だったり外食に頼っている

冷蔵庫の中は悲惨な状態だ

たまに西友で野菜を買ってきてもすぐに腐らせてしまう

おまけに今朝は連休最後の日に買った生餃子を

慌てて焼いたら何とか食べられるギリギリのラインだった

そうだ、その日一緒に買ったフライドチキンも残ってた

この後、コーラでも飲みながら消化しよう


先ほどゲイの友達からメールが届いた

作曲家の三木たかしさんが亡くなった

スタ誕をリアルタイムで見ていた世代には

阿久悠、都倉俊一、森田公一、中村泰士らと共に

馴染み深い音楽家である

去年、彼が咽頭ガンで闘病中である事を聞いていた

不謹慎にも長くないのでは…と思ったが案の定だった


彼の作品はテレサテンや石川さゆりを代表として

スタ誕出身のアイドルにも数多く提供している

岩崎宏美の「思秋期」、伊藤咲子の一連のヒット曲

百恵も何曲か歌っている

他にはあべ静江の初期のナンバーや

先日亡くなった清水由貴子さんにも

数多く曲を提供されていた


印象に残る作品として、美空ひばりが30周年を迎えた年

なかにし礼と共に作った「さくらの唄」と言う曲があった

同名ドラマの主題歌で「悲しい酒」の様な哀愁漂う作品だ

この曲は歌手時代の三木がレコードを吹き込んでいたが売れず

美空ひばりに歌わせたものである

なかにしも三木もひばりも絶対に売れると意気込んで録音したが

彼女の代表曲にはならなかった

たまたま三木・美空両バージョンを先日までi-podで聴いていた

しかし私の愛機も寿命で既に聴く事は出来ない
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