取り敢えず忘年会

出勤前に自室にて更新している

年末とは思えない盛り上がらなさを

何度も嘆いているが

昨夜も閑古鳥のなく週明けとなった

早い時間に店前で客待ちをしていたら

忘年会らしいグループの姿がほとんどないのだ

当店の開店は２１時なので

もっと早い時間帯なら

その姿を見かける事もあったのだろうか

隣の居酒屋やその隣の焼き鳥バルも静かだ

職場で取り敢えずの忘年会に参加したら

翌日も仕事だし、さっさと帰りたいと思うのは当然だ

勢いがついてハシゴする呑兵衛さんは

少なくなったのだろうか

そんな事を考えながら立っていたら

常連のＲカが、こちらに向かって歩いて来た

「口開けしてよ～」とお願いしたら

「誰も居ないの？」と言いながら

そのまま入店してくれた

彼女もパート先の忘年会だったらしい

自分が働くランチタイム以外のバイト達とは

面識がなくて

ほとんどが若い女性だったと言う

恐らく女子大生だろう

新しい店長が好みで選んでいるとＲカは信じて疑わない

「だから私の様なオバサンは

　フロアから皿洗いに回されるのよ」と嘆く

「そんな事ないよ

　お皿を洗うのだって大事な仕事よ

　食事が運ばれて来た時に

　グラスやお皿が綺麗だと気持ち良いよ」

何度慰めた事か

この夜、Ｒカはそれ以上店の愚痴を言わなかった

どんな気持ちで忘年会で飲んでたのだろうか

きっと若い女性たちとは話も合わないだろうし

浮いていたかもしれない

飲み直ししたくなるのも分かる

Ｒカと同じ様な立場で

似た様な思いで取り敢えず忘年会に参加する人

多いのかもしれない