バスが…

アパートを出て大通りに続く路地に出たら

５０メートル先を左から右にオレンジの大きな車体が横切った

私が乗るはずの小田急駅行きバスだ

それでなくても本数が少ない所へ持ってきて

土曜日ダイヤとかで次の便までの間隔はかなり空く

しかも朝からの雨がまだ降っていて小雨ながら傘をさす必要がある

私はつくづくバスに見放されている様だ

時間通りに来る事のない交通機関と言う事は十分に承知している

週末で雨、道路が渋滞する事も理解している

なのでいつもより少し早く部屋を出たにもかかわらず

そんな小さな努力などお構いなしにバスは勝手なダイヤで走るのだ

バスのテールランプを苦々しい思いで見送りながら

駅までの１５分を歩くべきか迷う

湿度の高さで駅に着く頃には額や首筋にはうっすら汗をかきそうだ

電車内は送風か弱い冷房だろう

デブには辛い状況が予想される

出勤時に大汗かいて背中にシャツが張り付く、あの不快感はどうしても回避したい


ケータイにブックマークしてあるバス会社の運行状況をチェックすると

何と次の便は６分後だと告知されている

地獄に仏とはこの事だ

きっと何処かで渋滞が酷くて

後続の便が数珠繋ぎになっているのかも知れない

昨夜は仕事でイロイロ大変だったので神様が御褒美をくれたのかも…

ついでに今夜も問題なく営業出来ます様に