バカボンが

朝方は今にも空が泣き出しそうだったのに

いつのまにか太陽が顔を出してお洗濯日和に…

夕方に起きてから慌てて洗濯機を回す

ついでに締め切っていた全ての窓を開け放す

少し蒸し暑いが風が通って心地良い


昨夜は雨の影響で客足は伸びず

早い時間にお見えになったコンノちゃんとクマピー

そしてアニメイターのＹちゃんで

懐かしのアニメや戦隊ヒーローモノのカラオケで盛り上がった

この３人は個性が強く扱いが難しいのだが

年齢が近いと言う事もあってカラオケで童心に返り

何とかトラブルも起きずに済んだ


その後３人組の男性がご来店

マヤが担当したが

他のテーブルから彼らの話に耳をダンボにしていたら

その内の一人は当店のママのファンで

この店を始めた頃の様子などを語っていた

残念ながらママとの久々の再会は実現しなかったが

マヤと楽しい時間を過ごして帰って行った


しかし閉店後、後片付けをしていたら

鍵のかかったドアを誰かがノックする

私はヅラも取り単なるオッサンの風体だったので

マヤに出てもらったら

さっきの３人組の一人が戻って来たのだ

２４歳だと言っていたが

いかにも女性には縁のなさそうなタイプで

天才バカボンを髣髴とさせるルックスだ

彼はお店でのさり気ないお色気トークを真に受けて

いかがわしいサービスをして貰えると勘違いしたらしく

他の連れを見送った後戻って来たようだ

「オカマの言う事は話半分に聞いてね」と

釘をさしておいたのに…

マヤがやんわりとお引取り願ったが

キャバなどでも嬢から優しくされたら

彼はきっとその気になって出待ちなどするのではないだろうか

早く素敵な彼女が出来ると良いのだが…