仕事から帰って来てから今まで寝ないでずっと起きている
またまたネットで色んな動画を見ていたら
あっと言う間に窓の向こうが暮れて来た
今日は日中かなり汗ばむ陽気だったと思われる
夕方になって心地良い風が網戸を通して入って来るが
昼間はつい扇風機を回してしまった
去年同、ギリギリまでエアコンには頼らないで過ごしたいが
今年の夏も暑くなるのかしら
昨夜はヒデミと２人で乗り切ったが
雨の影響もあってか客足はあまり伸びなかった
そんな中、チカコが珍しく男を連れて来店した
彼女はバツイチで高校生の息子が居る
数年前にうつを患い現在もその影響でアップダウンが激しい
当店に来る時は落ち込んでいる時が多いのだが
この夜は事前に電話があって
「今から男を連れてくけど
アタシの色んなエピソードはオフレコでお願い」
接客業なら念押しされなくても守秘義務は守る
ただ口の軽いオカマのこと
つい調子に乗って余計な事まで暴露しないかと心配だったのだろう
「勿論大丈夫よ、男を連れて来るんなら
さんざっぱらアンタの事を持ち上げてあげるわよ」
電話を切って数分でドアが開いた
ガッチリした体格で短髪の男性がチカコの後に入って来た
ユキオと名乗る彼は見てくれとは裏腹に
口を開くととても気さくなタイプだった
オカマバー初体験らしいが
この雰囲気がイヤじゃないみたいでホッとする
チカコは彼とこの春に出逢ったらしい
「今日は私の色んな面を知って貰いたくて
此処に連れて来たの」
まさか自分で暴露するのかしら
ユキオさんは何を聞いても何が起きても
チカコを嫌いにならない自信があると言う
「まあ羨ましい、チカコ幸せじゃないの」
「でもアタシの事絶対に嫌いになると思うわ」
チカコの心の闇は全く理解不能である
相手に好意を持たれると逆に自分の醜い部分を晒して
それでも相手は自分を見捨てないのか量るところがあるのだ
「じゃあその前に２人の相性をチェックしましょ」
私は虎の巻をテーブルの上に置いて
ユキオさんの誕生日や血液型などと照らし合わせる
性格判断はかなりの確率で当たっている
次にここ数年の運気を見ると
去年から良くない事が分かった
しかも彼は数奇な運命を辿る星であった
来年も最悪だが今年は少し良い事もある様だ
しかも４月は運気アップと出ている
「やだ、私たち知り合ったのが４月４日なの」
「おら、オカマの節句じゃない」
因みにチカコの運気でも今年の４月は良いのだ
お互いに出逢った時期が良いので上手く行きそうだ
「あら彼とのお付き合いは○よ」
チカコはちょっと嬉しそうに笑った
ユキオさんもホッとした様だ
「但し、彼の方にもしかしたら運気の急低下があるかもしれないので
その時はチカコが支えてあげてね」
と付け加えておいた
ヒデミとチェンジして私は他のテーブルで接客
向かいのマスターが早仕舞いでまだ２時半なのに覗いてくれた
「今日は暇だからママがもう上がりましょうって言うのよ
だからこの間のお礼に遊びに来たわ」
今週の木曜日にあるお客様にマスターの店に連れて行って貰ったが
そのお客様が酔った勢いである事があって
私は途中でヒデミに交代して貰ったのだ
私も大人気なかったのでマスターにもお詫びした
他のテーブルではサカイさんが放置プレイになっているので
身体をすばやく移動させてご機嫌を伺う
其処へ２人組の男性が御来店
チカコたちもマスターもサカイちゃんも一斉に会計
きっと気を遣ってくれたのだろうが
何だか申し訳ない気分で丁重にお見送りをした
チカコ、ユキオさんと上手く行くと良いのだけれど…
またまたネットで色んな動画を見ていたら
あっと言う間に窓の向こうが暮れて来た
今日は日中かなり汗ばむ陽気だったと思われる
夕方になって心地良い風が網戸を通して入って来るが
昼間はつい扇風機を回してしまった
去年同、ギリギリまでエアコンには頼らないで過ごしたいが
今年の夏も暑くなるのかしら
昨夜はヒデミと２人で乗り切ったが
雨の影響もあってか客足はあまり伸びなかった
そんな中、チカコが珍しく男を連れて来店した
彼女はバツイチで高校生の息子が居る
数年前にうつを患い現在もその影響でアップダウンが激しい
当店に来る時は落ち込んでいる時が多いのだが
この夜は事前に電話があって
「今から男を連れてくけど
アタシの色んなエピソードはオフレコでお願い」
接客業なら念押しされなくても守秘義務は守る
ただ口の軽いオカマのこと
つい調子に乗って余計な事まで暴露しないかと心配だったのだろう
「勿論大丈夫よ、男を連れて来るんなら
さんざっぱらアンタの事を持ち上げてあげるわよ」
電話を切って数分でドアが開いた
ガッチリした体格で短髪の男性がチカコの後に入って来た
ユキオと名乗る彼は見てくれとは裏腹に
口を開くととても気さくなタイプだった
オカマバー初体験らしいが
この雰囲気がイヤじゃないみたいでホッとする
チカコは彼とこの春に出逢ったらしい
「今日は私の色んな面を知って貰いたくて
此処に連れて来たの」
まさか自分で暴露するのかしら
ユキオさんは何を聞いても何が起きても
チカコを嫌いにならない自信があると言う
「まあ羨ましい、チカコ幸せじゃないの」
「でもアタシの事絶対に嫌いになると思うわ」
チカコの心の闇は全く理解不能である
相手に好意を持たれると逆に自分の醜い部分を晒して
それでも相手は自分を見捨てないのか量るところがあるのだ
「じゃあその前に２人の相性をチェックしましょ」
私は虎の巻をテーブルの上に置いて
ユキオさんの誕生日や血液型などと照らし合わせる
性格判断はかなりの確率で当たっている
次にここ数年の運気を見ると
去年から良くない事が分かった
しかも彼は数奇な運命を辿る星であった
来年も最悪だが今年は少し良い事もある様だ
しかも４月は運気アップと出ている
「やだ、私たち知り合ったのが４月４日なの」
「おら、オカマの節句じゃない」
因みにチカコの運気でも今年の４月は良いのだ
お互いに出逢った時期が良いので上手く行きそうだ
「あら彼とのお付き合いは○よ」
チカコはちょっと嬉しそうに笑った
ユキオさんもホッとした様だ
「但し、彼の方にもしかしたら運気の急低下があるかもしれないので
その時はチカコが支えてあげてね」
と付け加えておいた
ヒデミとチェンジして私は他のテーブルで接客
向かいのマスターが早仕舞いでまだ２時半なのに覗いてくれた
「今日は暇だからママがもう上がりましょうって言うのよ
だからこの間のお礼に遊びに来たわ」
今週の木曜日にあるお客様にマスターの店に連れて行って貰ったが
そのお客様が酔った勢いである事があって
私は途中でヒデミに交代して貰ったのだ
私も大人気なかったのでマスターにもお詫びした
他のテーブルではサカイさんが放置プレイになっているので
身体をすばやく移動させてご機嫌を伺う
其処へ２人組の男性が御来店
チカコたちもマスターもサカイちゃんも一斉に会計
きっと気を遣ってくれたのだろうが
何だか申し訳ない気分で丁重にお見送りをした
チカコ、ユキオさんと上手く行くと良いのだけれど…
