店の近所で可愛がられていた野良猫のミーコが
数日前に死んだらしい
昨日サナエさんがスナックPのママから聞いたそうだ
Pのママは八丈島出身で
道を挟んだ反対側に郷土料理店を長く続けていた
その店の勝手口にいつしか棲み付いたミーコ
オスなのに何故か可愛い名前をつけられた
人にはホントに懐かないこの子を
ママはとても可愛がっていた
店で出すトビウオなども食べ易いように
手でちぎって与えていたのだ
ママはダンボールを補強してミーコの家まで
作ったが野良の習性なのか、そこには寄り付かなかった
42年も続いたこの店は4月いっぱいでクローズ
夏前には更地になってしまった
それでもミーコはその場所に愛着があるのか
時折姿を見せては何かを待っているようだった
更地の真向かいに姉妹店のスナックPがあり
ママはそこにもミーコの小屋を作り
頻繁にエサを与えていた
このエリアには何匹かの野良がいて
いつもそのエサを狙っていた
その中にはミーコそっくりの子が居て顔も可愛い
しかしPのママや私たちは何故か
いつもビクビクしながらご飯を食べる
年老いたミーコに愛着を感じていたのだ
ウチの店の隣には居酒屋があるのだが
ある時、そこのママもエサを与え始めた
するとミーコはいつしか招き猫のように
店の前でママを待つようになったのだ
スナックPのママも、時折この居酒屋を利用していたので
仲は悪くないのだが
心情は複雑だったのではないだろうか
私が最後にミーコを見たのは先週だったように思う
店の隣がマンションの入り口になっていて
丸くなっている彼を見かけた
声をかけてやると目尻を下げて
笑ってるような表情を見せたのだ
とても穏やかなその顔を見て
“もしかしたらもう長くないのかな”と思った
サナエさんがPのママから聞いた話では
急激に気温の下がった金曜日辺りに
突然ミーコの様子がおかしくなったらしい
ママは急いで動物病院に連れて行ったが
間に合わなかったと言う事だ
お医者さんから「ミーコは15歳くらいで
野良猫にしては長生きした方だ」と
ママは慰められたらしい
もしかしたら以前は誰かに飼われていたのかもしれない
ある時、捨てられたかはぐれたかで野良となり
この近辺でエサを貰うようになったのだろう
極度の人間嫌いなのは
誰かにかなり苛められた後遺症なのだろうか
店前でキャッチしている時に
ミーコを見かけると何故か癒された
しかし、彼の姿はもう二度と見られない
数日前に死んだらしい
昨日サナエさんがスナックPのママから聞いたそうだ
Pのママは八丈島出身で
道を挟んだ反対側に郷土料理店を長く続けていた
その店の勝手口にいつしか棲み付いたミーコ
オスなのに何故か可愛い名前をつけられた
人にはホントに懐かないこの子を
ママはとても可愛がっていた
店で出すトビウオなども食べ易いように
手でちぎって与えていたのだ
ママはダンボールを補強してミーコの家まで
作ったが野良の習性なのか、そこには寄り付かなかった
42年も続いたこの店は4月いっぱいでクローズ
夏前には更地になってしまった
それでもミーコはその場所に愛着があるのか
時折姿を見せては何かを待っているようだった
更地の真向かいに姉妹店のスナックPがあり
ママはそこにもミーコの小屋を作り
頻繁にエサを与えていた
このエリアには何匹かの野良がいて
いつもそのエサを狙っていた
その中にはミーコそっくりの子が居て顔も可愛い
しかしPのママや私たちは何故か
いつもビクビクしながらご飯を食べる
年老いたミーコに愛着を感じていたのだ
ウチの店の隣には居酒屋があるのだが
ある時、そこのママもエサを与え始めた
するとミーコはいつしか招き猫のように
店の前でママを待つようになったのだ
スナックPのママも、時折この居酒屋を利用していたので
仲は悪くないのだが
心情は複雑だったのではないだろうか
私が最後にミーコを見たのは先週だったように思う
店の隣がマンションの入り口になっていて
丸くなっている彼を見かけた
声をかけてやると目尻を下げて
笑ってるような表情を見せたのだ
とても穏やかなその顔を見て
“もしかしたらもう長くないのかな”と思った
サナエさんがPのママから聞いた話では
急激に気温の下がった金曜日辺りに
突然ミーコの様子がおかしくなったらしい
ママは急いで動物病院に連れて行ったが
間に合わなかったと言う事だ
お医者さんから「ミーコは15歳くらいで
野良猫にしては長生きした方だ」と
ママは慰められたらしい
もしかしたら以前は誰かに飼われていたのかもしれない
ある時、捨てられたかはぐれたかで野良となり
この近辺でエサを貰うようになったのだろう
極度の人間嫌いなのは
誰かにかなり苛められた後遺症なのだろうか
店前でキャッチしている時に
ミーコを見かけると何故か癒された
しかし、彼の姿はもう二度と見られない