リッスン・トゥ・ハー

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Concord,Massachusetts,USA(世界のドア)

2006-11-08 | 若者的字引
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ドア-は巨大なかぼちゃによって塞がれている。かぼちゃは中央に敷き詰めた藁の上にどっかと座る。左右に鉢があって、赤い花が植えてある。かぼちゃを守る騎士のようにしゃんとして背筋を伸ばして両脇に。上は薄いピンクのリボンで結ばれたブーケが、遠くまで見渡して敵の来襲を見張っている。この布陣は強力だ。信長であろうが、秀吉であろうが、どんな戦国の武将だってなかなか崩せないに違いない。守っている誰もが自信満々に、来るなら来いと、意気揚揚。黒猫。ブーケの目を盗んでするりと近づく、花の誘惑を、花粉の槍を避けて、いとも簡単に本丸に近づく。尾がぴんとなったあと、丸まる。藁の上で寝る気だ。もぐりこんで、むちゃくちゃにして、国はあっけなく崩れさ、


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