リッスン・トゥ・ハー

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北緯60度27分 東経22度00分(365日空の旅)

2010-03-26 | 若者的字引
(トゥルク群島 生成過程の浮氷)

フィンランドの空を飛んでいる。1月8日。白く時に青い氷は鋭いとげを持っているばらである。青いバラはその辺一体に私の身体を突き刺そうととげを突き立ててみる。こちらとてみすみすさされて愛の血を垂らし、徐々に生き絶えることは避けなければならない。私にも家族がいる。世界のどこかで私の帰りを今もまだ待っているであろう家族が。よって、私はその青いバラに戦いを挑みにかかるのだ。さあ威勢良く雄叫びをあげて鎌を振り上げ、バラのとげをそぎ落としてしまおうか。それとも強靭なそのとげは私の鎌をつかみ取り、逆に私の柔らかい部分へ食い込ませてしまうのか。そうすれば私は絶叫し、血を流し、息絶えてしまうであろう。なんということか、私の命はすでに時間の問題であり、いずれにせよ、息絶えてしまう。しかし、それもまた人生、と割り切るだけの度量を持つ私に今日も乾杯。


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