リッスン・トゥ・ハー

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南緯40度03分、西経71度04分(365日空の旅)

2010-04-08 | 若者的字引
(ネウケン地方チメウイン川 浅瀬の通路)

アルゼンチンの空を飛んでいる。1月9日。牛の群れ。男はそれを巧みに先導し、牛舎に誘う。夕方がすぐそこまで来ている。急がなければ狼やら小さく機動力のある肉食動物に襲われてしまう。奴らは抜群のチームワークをもってして牛を追いつめ、食い散らかす。牛は大切な商売道具であり、生活の糧、餌や水など存分に与え、手をかけ暇をかけて育てているのも別に趣味ではない。あくまでも売り飛ばすためであり、その対価として金銭を貰い衣服やCDなどを買う、娯楽施設に通う。牛はその源なのだから、狼にみすみす食わせるわけにはいかない。先導していると、輪を乱す牛がいる。名をジョンと名付ける。特に意味はない。私がそのときジョンレノンのハッピークリスマス(だっけ?)を聞いていたからジョンと名付ける。ジョンは輪を嫌い、俺ならひとりでいいぜ、ひとりで生きていけるからからな、斜に構えている。その白い頭を空に向けて、そら私の方を見て、


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