夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

たわいもない事ですが

2010年12月07日 | 暮らし
 今年もみかんの皮の焼酎漬けをしています。
 みかんの皮を単に甲類の焼酎に漬けるだけの事。何の造作も無い。おいしく中身を食べた後、残った皮を小さく千切って焼酎に漬ける。もちろん、食べる前に皮ごときれいに洗って置く。漬けるのは四、五日から一週間くらい、好みで。そのままでも良いが、蜂蜜を加えるとおいしい。
 これはテレビで知った。寝る前にさかずき一杯飲めば、熟睡出来るとの触れ込みだった。やってみたら効いた。私はみかんを皮ごと食べるのも好きだが、中身の甘さと皮の渋さと言うか、えごさがミスマッチでもある。だから皮を別の用途に使えば丸ごと食べたのと同じになる道理でもある。
 以前は梅酒を毎年作っていた。でも梅酒はおいしく飲むのだが、どうしても漬けた梅が余ってしまう。それで、妻が、また漬けるの? とあまり良い顔をしないので、ここの所はやめている。でも毎年、青梅が出るシーズンになると、何となくそわそわしてしまう。その代わりと言っては何だが、みかん酒などはごくごく簡単で、大げさではないのが良い。先日は袋入りのレモンが余ったので、レモン酒にしている。これは丸ごと薄切りにしてそのまま漬ける。途中でちょっと味見をしたが、酸味が効いていて、なかなかいける。
 果物を生かすのだから、焼酎は梅酒に使う物と同じ程度の安い物で25度で十分。梅酒は35度でないと漬からないが。

 何でも漬けてみたら良い。あまり旨くないワインに出会った時には、ハーブを漬けるとワインが生き返ると言う。だから初めから安いワインを買って来て、ハーブなり何なりを漬けてみたら良い。テストだから少量やってみれば良いので、インスタントコーヒーの空き瓶などを取って置いて、それで実験したら良い。
 果実酒作りの本もあるが、たまたま買った果物で作るのだから、本に頼らない方が面白い。リンゴの皮なんかでも何とかなるかも知れない。
 酒ではないが、近所の八百屋で青森産のニンニクが1キロで格安で買えるので、それでニンニクのたまり漬けも作っている。薬味だけに使っていると芽が出てしまうので、一石二鳥。醤油に味醂を加え、顆粒のだしの素なども入れ、色々と試行錯誤をしている。漬かったニンニクもおいしいが、漬け汁も使える。

 昔、父親が甘酒を作ってやると言って、米と麹で仕込み、こたつの中に入れていたが、発酵し過ぎか、どぶろくになってしまい、失敗したのにもかかわらず、嬉しそうに飲んでいた。で、私は初めからどぶろくを作りたいと思っているが、それ用の麹が簡単には手に入らないのでまだ夢のままになっている。
 プランターでちょっとした野菜や果物を育てるのも良いが、やっぱり男としては酒造りだろうなあ、と思っている。