なんくる、なくない?

浪花節だよ、人生は。

ぼくは勉強ができない

2009-07-21 07:19:53 | 
新潮文庫の限定スペシャルカバー10冊中の1冊。
あまりにかわいくて、大人買いという罠にハマりそうです。

山田詠美の小説はほぼ網羅しているのに、
この本だけは手をだせずにいました。なんだかもったいなくて。
読んでみて、やっぱり山田詠美はすごいなと。
なんでこんなに痛いところをついてくるんだろうかと。

「その内、人の視線を綺麗に受け止めることが出来る時が、きっと来る。
 その時に、皮を剥く必要のない自分を知れれば素敵よ。」

媚って、嫌ですよね。
でもそれは、他人に向けられるだけじゃなく、自分自身にも向けられる。
そのことに気づいてしまった17歳の秀美くんの健気さ。
そしてその悩みに、こんな言葉で返す桃子さんの素敵さ。

高校生には、もっと山田詠美を読ませましょう。男女問わず。
そうすれば、未来の日本はもっと明るい。ような気がする。うん。