「肉子ちゃん。」
「何?」
「眼やについてるで。」
「おおお危なっ! ありがとうっ!」
肉子ちゃんは眼やにをとって、かかとの高い紫のビーチサンダルを履いた。
ださすぎる。
「キクりん、何読んでるん?」
「サリンジャー。」
「サリンジャーっ! なんとか戦隊の名前みたいやなっ!」
そして、元気よく出勤して行った。
背表紙に書かれた、肉子ちゃんとキクりん親子の会話。
帯には、「迷惑かけて 生きていけ。」
肉子ちゃんは太っていて、不細工で、とても明るい。
キクりんは細くて可愛く、読書好きでクールな少女。
つまり、二人はまったく似ていない。
二人の会話がとにかく面白くて、登場人物も個性的。
笑いと、ちょっとした切なさ。そして温かさ。
幼いころの、微妙な人間関係を思い出したし、
自分の中の、深くて弱い部分をつっつかれたりもする。
でも、そんな自分も、どんな人でも、そのまんまで良い。
西 加奈子は、本当にハマる。
「さくら」や「きいろいぞう」も良いけど、「円卓」「通天閣」、
この肉子ちゃんもぜひ読んでほしい。
今度、リズールに来てくれたらええのになっ!
「何?」
「眼やについてるで。」
「おおお危なっ! ありがとうっ!」
肉子ちゃんは眼やにをとって、かかとの高い紫のビーチサンダルを履いた。
ださすぎる。
「キクりん、何読んでるん?」
「サリンジャー。」
「サリンジャーっ! なんとか戦隊の名前みたいやなっ!」
そして、元気よく出勤して行った。
背表紙に書かれた、肉子ちゃんとキクりん親子の会話。
帯には、「迷惑かけて 生きていけ。」
肉子ちゃんは太っていて、不細工で、とても明るい。
キクりんは細くて可愛く、読書好きでクールな少女。
つまり、二人はまったく似ていない。
二人の会話がとにかく面白くて、登場人物も個性的。
笑いと、ちょっとした切なさ。そして温かさ。
幼いころの、微妙な人間関係を思い出したし、
自分の中の、深くて弱い部分をつっつかれたりもする。
でも、そんな自分も、どんな人でも、そのまんまで良い。
西 加奈子は、本当にハマる。
「さくら」や「きいろいぞう」も良いけど、「円卓」「通天閣」、
この肉子ちゃんもぜひ読んでほしい。
今度、リズールに来てくれたらええのになっ!