◆『グレース&グリッド』
第6章に、トレヤがゴエンカによるヴィパッサナー瞑想の10日間瞑想リトリートに参加したときの記録が掲載されており、興味深かった。
昨日、精神世界の本を読むの方で前-超の虚偽の問題に触れたが、そこに「幼児が次第に意識を深めるにつれ、存在に内在する苦しみに気が付き始める。顕現された世界に潜んでいる狂気に気づき始める。ブッダの四つの教えの最初に導かれるのだ」という文があり、妙に印象に残った。
今日、読んでいた第9章は、「ナルキッソス、あるいは自己収縮」と題され、ガンに苦しむトレヤとその介護に消耗しきったケンが、破局の寸前にまでいたる様が如実に描かれている。ケン・ウィルバーにもこのような絶望の日々があったのかと、驚き、かつ胸を痛めながら読む。
生きていることの苦しみ。限りある命を、理由も知らず生きなければならないこと。「わけ」も知らず自己が命に執着しつつ生きることから生じる苦しみ。ウィルバーの体験を読みながら、私自身は、子を持つ親としての苦しみ、未来への不安を潜在させて生きる子どもたちの苦しみを、どこかで感じていた。
帰宅後すぐ、15分ほど瞑想。ますます瞑想に引かれている
第6章に、トレヤがゴエンカによるヴィパッサナー瞑想の10日間瞑想リトリートに参加したときの記録が掲載されており、興味深かった。
昨日、精神世界の本を読むの方で前-超の虚偽の問題に触れたが、そこに「幼児が次第に意識を深めるにつれ、存在に内在する苦しみに気が付き始める。顕現された世界に潜んでいる狂気に気づき始める。ブッダの四つの教えの最初に導かれるのだ」という文があり、妙に印象に残った。
今日、読んでいた第9章は、「ナルキッソス、あるいは自己収縮」と題され、ガンに苦しむトレヤとその介護に消耗しきったケンが、破局の寸前にまでいたる様が如実に描かれている。ケン・ウィルバーにもこのような絶望の日々があったのかと、驚き、かつ胸を痛めながら読む。
生きていることの苦しみ。限りある命を、理由も知らず生きなければならないこと。「わけ」も知らず自己が命に執着しつつ生きることから生じる苦しみ。ウィルバーの体験を読みながら、私自身は、子を持つ親としての苦しみ、未来への不安を潜在させて生きる子どもたちの苦しみを、どこかで感じていた。
帰宅後すぐ、15分ほど瞑想。ますます瞑想に引かれている