歴史に埋もれた、真実の物語。
アメリカから賞賛された日本人兵士・大場栄大尉。
これは絶望的な状況の中、
最後まで諦めずに生きぬいた大場栄大尉と、
その仲間達の実話に基づく真実の物語である。
「生きて、日本に帰ろう―。」
<太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男−>を見てきました!
太平洋戦争の激戦地・サイパン島で、
わずか47人の兵力のもと、4万5,000人ものアメリカ軍を翻弄し続け、
アメリカ軍から“フォックス“と仇名され畏れられた実在の日本人、
大場栄大尉の実話が映画化されたもの。
原作は、ドン・ジョーンズとゆ~アメリカ人作家の書いた
長編実録小説『 タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日 』。
絶版になっていましたが、
『 タッポーチョ 太平洋の奇跡「敵ながら天晴」
玉砕の島サイパンで本当にあった感動の物語 』とゆ~タイトルで、
2011年2月4日に復刊されています。
そのあとがきに、
「多くの人たちが、自分たちの父や祖父や叔父たちが、
国を守るために戦った精神について何も知りませんでした。
もっと驚いたことは、その人たちがしたことに何の尊敬の念も払っていないことです。」
とあります。
私達も、このような人達がいたコト、忘れてはいけない、
そう深く感じた映画鑑賞になりました。
監督は、『 学校の怪談 』シリーズの平山秀幸監督。
日本の歴史の教科書には載るコトのなかった、
男たちの過酷な戦いと友情を日米双方から描いています。
3年ぶりの映画主演となった大場大尉役の竹野内豊、
スキンヘッドの元ヤクザの軍人・堀内今朝松役の唐沢寿明、
井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、阿部サダヲら、
豪華キャストの熱演も見逃せません。
撮影は、全編、タイのラヨーンとサイパン島。
平山秀幸監督率いる日本ユニットと、チェリン・グラック監督率いる米国ユニット、
特撮ユニットの3隊で進められ、両軍それぞれの目線で描かれています。
コレによって、今までの戦争映画とは違う仕上がりになっているように感じました。
すでに、イギリス、アイルランド、ドイツ、オーストリア、スイスの5カ国での、
配給が決定しているほか、他の国でも配給交渉が行われていると言います。
戦争映画を見ると、いつも心が痛くなりますが、
この映画は、少し違う印象を受けました。
生きるか死ぬかではなく、“生き残る”コト、それが使命だとゆ~テーマからでしょう。
生きて、日本に帰ろう。。。
そして、昔の日本人としての誇りの持ち方、尊敬します。。。
<太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男->
オフィシャルサイト → www.taiheiyo-no-kiseki.jp
あらすじ。。。
1944年、太平洋戦争末期。
陸軍歩兵第18連隊の大場大尉(竹野内豊)は、
日本から2000キロ離れた玉砕の島・サイパンへ送られる。
彼は軍から離れて戦う一等兵の堀内(唐沢寿明)と共同戦線を張り、
アメリカ軍を翻弄していく。
神出鬼没の彼らは“フォックス“=”狐のように賢い男”と呼ばれ、畏れられていく。
ついに、アメリカ軍は大掃討作戦に出る。
大場は最後47人になりながらも、
仲間の兵士たちと共に16か月間敵に立ち向かい、多くの民間人を守りぬいた。
やがて彼の誇り高き魂は日本人だけでなく、アメリカ人の心も動かしていく。
「日本兵は命がけで戦う。
甘く見てはいけません。
オオバ大尉は必ず使命を貫く。」