ジュニア・ジャパンオープンから結構な時が経過してしまいました。
レスキューAもレスキューBも成績が正式発表されました。
ちょっと感想などを書きたいと思います。
【レスキューAプライマリ】
なんとなくレスキュープライマリはレベルが落ちたように思います。レベルが落ちたというか・・・レベルの高いチームがセカンダリに移ってしまって、ちょうど空白期間ということなのかなぁ? やっぱり、新規参入チームは少ないんじゃないでしょうか。 原因はいくつかあると思いますが、ルールがどんどん複雑化してしまい、ルールのすべてを実現するハードやソフトを実現するのが難しくなってきているのだと思います。 例えば、LEGO MINDSTORMS の NXT や EV3 の 4つの入力ポートに接続できるセンサーだけでは満足するロボットを作ることは困難でしょう。
脱線してしまいましたが・・・今回のジュニア・ジャパンオープンでの競技コ-スは決して難しいものではありませんでした。そんな状況なのに「プライマリの成績が悪いから、3回目の競技コースは簡単にする」となってしまいました。1回目の競技で被災者を救出できたチームはたったの2チームだけでした。しかも・・・競技進行停止の無かったチームはありません。(つまり、全部のチームが競技進行停止をしています) そして、2回目の競技では、被災者の救出はゼロで、これまたすべてのチームが競技進行停止をしています。(コースを簡単にした)3回目の競技の成績でも被災者を救出できたのは、2チームでした。(結局その2チームが1位2位でした) しかも、競技進行停止が多い・・・
レスキュー王国である、関東ブロックでも、(セカンダリのチーム数に比べて)プライマリのチーム数が少ないです。もっともっと新規参入チームが増えないと、先細りになってしまいます。
なんとなく、レスキュー競技の将来が不安な感じです。
【レスキューAセカンダリ】
プライマリと打って変わって、激戦区になっているのがセカンダリです。やっぱり、プライマリの強いチームがセカンダリに移ってきたこともあり、技術と技術のぶつかり合い・・・ガチンコ勝負という感じです。
1回目の競技で満点が3チーム、被災者の救出も5チームが成功しています。そんな状態で、3回目のコースを簡単にされたら・・・満点は当たり前、時間との勝負・・・という、とってもありがたくない状況になってしまいます。スピードアップして時間短縮を狙うか、遅くても確実性を確保するか・・・迷いますねぇ。
で、3回目の競技でも2チームが満点を出しています。
結局、2回の競技で満点を出した「robotics X」が優勝しました。(記録上で競技進行停止が無いのも「robotics X」だけ)
優勝は京滋奈ブロックのチームですが、2位~5位まで関東ブロックのチームが続きます。特に3位は、「RCXレスキュー隊」で、RCXのロボットです。これで3位は凄いです!!
上位チームの点差は僅かで1位~5位は(900点満点の競技で)100点差しかありません。
(つまり1位~5位は、89%~100%の11%の間に集中している)
まあ普通の競技であれば、こうなりますよね。(レスキューBは1位から5位の差は1,305点です。1位~5位は32%~100%の間にばらけている 笑)
とにかく、こんな競合チームがひしめき合う中で、優勝した「robotics X」は、やっぱり素晴らしいと思います。
日本チャンピオンとして、誰も文句無いでしょう。
で・・・あと数年したら、これらの強豪チームがどんどんレスキューB(Maze)に参入してくれるハズなのですが・・・
Rescue-Maze もよろしくお願いいたします。
これは楽しみにしてて良いということですよ、ねぇ。
ところで、相変わらず3回の競技をやる中で、「1回目と2回目の良い方+3回目」という採点方法ですが・・・これ、意味があるのかなぁ・・・何で普通に3回の合計じゃダメなんでしょうか・・・