今年の、ジュニア・ジャパンオープン2015尼崎大会でのレスキューB競技では・・・LEGOのロボットが多かったです。
少なくとも、「花鳥風月」を含めて、1位、2位、3位、5位・・・がLEGOベースのロボットです。4位の「Atlantis」は、コントローラーはArduinoですが、駆動系にはLEGOのモーターやタイヤを使用しているので、LEGOベースに分類してもおかしくないかも、です。
ということで、日本のレスキュー競技では、まだまだLEGOベースのロボットが活躍しています。
(既に、サッカーは、LEGOベースのロボットだと上位の成績になれなくなってきていると思います。ダンスはどうかなぁ・・・)
「M&Y」は(「花鳥風月」も含めて)、LEGOロボットが好きなのではなく、LEGOが好きなので・・・LEGO以外のロボットで参加することはありません。(まあ、正しくは、自作ロボットなんて作れない・・・そんな技術はありません。)
で・・・ここからが本題です。
(以下、あくまでも私個人の意見です)
LEGOベースのロボット(以降は「LEGO」と略)と自作機を比べると・・・
「単純に能力を比べると、自作機の方が高いパフォーマンスを出せるハズです。しかし、ハードとソフトの総合的な評価で比べると、LEGOの方が高いパフォーマンスを出しやすい」と考えています。
自作機の方がLEGOに比べて高性能なハードを作れます。(作れる可能性がある)でも、それを活かすソフト(プログラム)を作って、ロボット全体の総合的な評価でLEGOを越えるのには時間がかかります。逆にLEGOは短い時間で一定のレベルのソフトを開発できます・・・
こんな感じでしょうかねぇ。
LEGOは、NXT本体の大きさや形、サーボモーターの大きさや形など、大きく制限されます。一方の自作機は、(金さえかければ!?)どんな大きさのどんなロボットも作ることが可能です。
だから・・・
「もし、自作機が十分なパフォーマンスを出せるハードとそのハードを活かせるソフトを搭載したら・・・LEGOは太刀打ちできない」と考えています。
私が、これまでに見たレスキューBのロボットで、これはやばい・・・と思ったのは「DaLu」「teamohnename.de」「Croatian Robotic association」です。これらは3台共自作機で、少なくともハードのパフォーマンスではLEGOでは太刀打ちできないような素晴らしいものです。あとはソフト(プログラミング)ですが・・・こちらも、なかなか素晴らしい出来でした。
コンパクト、低重心、走破性・・・など、すべてを満たすためには、最後は自作機に行きつきます。ただ、まだ、そこまで時代が進んでいないということです。(だから・・・まだLEGOでも勝てる。)
じゃあ、LEGOではもう、勝てないのか!?
(少なくともレスキューでは)まだまだ勝てる可能性はあると思っています。
もし、ルールが変わらなければ、どんどん自作機が有利になります。(ハードのパフォーマンスをLEGO以上に上げられるから・・・)
でも、ルールは基本的に毎年変わります。そのルールに追従するために、いろいろと試行錯誤が必要ですよね。LEGOはその試行錯誤がとっても得意です。だから、高いパフォーマンスを得ることができなくても、ある一定のパフォーマンスまでは、短い時間で到達することができます。ルールが変わる度に(それが大きな変更であればあるほど)LEGOロボットの寿命が延びるかと・・・