皆さん こんにちは RoboCupJunior Rescue ルール研究家のM&Y父です。(笑)
今年の世界大会はタイのバンコクですね。
2019年のシドニー大会(オーストラリア)の後に2年間、オンサイトでの大会が出来なかったので、久々のちゃんとした大会になります。
私も、毎回のことながら・・・伊達や酔狂でボランティアとして参加するつもりです。
で・・・審判講習会用にルールを確認しました。
そのルール確認で・・・衝撃が走りました。(私が勝手に・・・ですが)
Rescue Line は、黒線を辿っていく競技です。
この競技で、ロボットがどのような状態になると、チェックポイントの得点が認められるのか知っていますか?
普通は
・ロボットの半分がチェックポイントタイルに入ったら
と回答すると思います。
さらに「黒線をライントレースしている状態で」という条件を付ける人も居るでしょう。
私自身も、チェックポイントの得点は
・ロボットが黒線に沿って進んでいる(ライントレースをしている)
かつ
・ロボットの半分がチェックポイントタイルに入ったら
と思っていました。
しかし・・・これを確認したら・・・
・ロボットがチェックポイントタイルの中の黒線に沿って進んだ
が、チェックポイントの得点であり、ロボットが半分入ったかどうかは関係ない、とのことでした。
ルールを読んでみると・・・
4.6.3. When a robot reaches a checkpoint tile it will earn points for each tile it has passed since the previous checkpoint.
と a robot reaches a checkpoint tile と書かれていますね。
(私も含めて)この reach a tile を visit a tile(visit は4.4.6で定義されています)の事だと解釈していましたが・・・そうではないとのことです。
visit a tile はロボットがタイルに半分入ること(ルールの4.4.6)
reach a tile はロボットが該当タイルの中の黒線をライントレースしているこ
と、いうことらしいです。(ルールのどこにも書かれていない)
本当かよ!
で、この新しい解釈に従って、審判講習会資料を作っています。
(もともと、reach a tile の説明がルールに無いのがおかしい! 笑)
RCJJが公開している日本語の Rescue Line のルールでは
4.4.6 の visit a tile は「タイルに到達」
4.6.3 の reach a tile も「タイルに到達」
で同じ表現になっています。
これが、(細かく言うと)違うことだとは、誰も考えないでしょうね・・・
さらに、驚いたのが、他の得点イベントです。(ギャップやバンプなど)
これはルール4.6.1にまとめて書かれています。
4.6.1 Points are awarded per hazard when the robot has reached the subsequent tile in sequence.
と、確かに visit a tile とは書かれていません。 ここも reach になっています。(確かに!)
ということで、得点イベントは、次のタイルの黒線をライントレースしていれば得点になり、ロボットが半分入ったかどうかは関係ありません。
長年 RoboCupJunior に携わってきましたが・・・ルールの解釈で、こんなに衝撃が走ったのは初めてです。
私も、まだまだ、ですねぇ・・・(笑)