先月の11月21日にグランドオープンした
イオンスタイル板橋前野町
総合スーパー『イオン』を運営する
イオンリテールがスーパーの
新しい形態として提唱している1つが
こちらの『イオンスタイル』ブランド
西側エントランス
ここは今年の2月15日に閉店した関西系の総合スーパー
『イズミヤ板橋店』の店舗でした
『イズミヤ』がオープンしたのは1995年
オープン当時この近所に住んでいたので
この建物が建設される前から見ていました
『イズミヤ』は関西系スーパーだったので
店員さんに関西弁の人が多かったのを覚えています
食料品から日用品、衣料品から家電まで
いわゆる何でもそろう総合スーパーで
非常に良く利用させていただいておりました
開店当時は総合スーパーの全盛期
ある情報によると1994年の全国の総合スーパーは1804店舗
1平米あたりの売上は約82万円だったそうです
しかし2014年には1387店舗に減少しており
しかも1平米あたりの売上は約47万円にも減ってしまっています
今、全国の総合スーパーはどこも苦境に立たされているのです
そして『イズミヤ板橋店』も今年20年目にしてついに閉店
その建物を改装する形で『イオンスタイル板橋前野町』がオープンしました
『イオン』は現在、総合スーパーの業界第1位ですが
『イオン』も総合スーパー事業では同じく苦戦をしいられています
イオンリテールの総合スーパー事業売上高は
2012年が2.2兆円だったのに対し、2014年は1.96兆円と400億円も減少しています
まったなしの改革が求められている状況下にあるのです
その中で満を持して新規出店されたのが『イオンスタイル板橋前野町』
『紳士、婦人、子供、ベビーも全部入れようとすると
1つ1つが小さくなっていく
買いたいものが無い店になってしまったので
それを克服するために出した結論』
(イオンリテール岡崎社長談)
ということで、かつてのどの店でも同じような品ぞろえやサービスの提供ではなく
地域の特色に合わせた店づくりへと方向転換を行っているのです
ここ板橋前野町は池袋から電車で20分ほどと都心への通勤にも便利な場所
かつては光学製品をはじめとする産業の盛んな町でもありましたが
近年は国内産業の空洞化に伴い、かつて工場だった広大な敷地などが
マンションへと次々に立て替えられています
これにより、この地域では子供を持つ若いファミリー層が増えているのです
そこに目を付けたイオンリテールは『子育てをするオトナを応援する』
をコンセプトにこの店舗の出店を決意しました
1階の大部分を占めるフードコート『ラ・フォリア マルシェダイニング』
1階フロアのテーマは『上質な空間で食を楽しむフロア』
ここはまるで、やさしい木漏れ日が射し込む森のように
上質な空間で五感を通じて食を楽しめる心地よい場所になっています
フード、カフェ、スイーツ、ジュース、ベーカリー合計11ショップと約350席を用意し
ショッピングだけではなく「集い」「語らい」「憩い」の空間を提供しています
本格派コールドプレスショップ『Depot de Sante(デポ・デ・サンテ)』
『イオン』で初めて導入された今話題のコールドプレスジュース専門店
マルシェダイニングの入り口に位置し
毎日の買い物のついでにも気軽に飲めるショップになっています
『REWARD KITCHEN(リワードキッチン)』
マルシェダイニングのほぼ中央に
洋食に特化した対面型の惣菜店として展開されています
『ローストビーフサラダ』や『黒毛和牛のハンバーグ』など
“ハレの日”に最適なごちそうメニューを提供しています
『マイセレクトデリ』
リワードキッチンと同じブースで約60種類の惣菜を均一料金で
グラム単位の量り売りをしています
お皿の上に自分の好みに合わせてセレクトし、重さを計って会計を済ませれば
マルシェダイニングの好きな場所で食べることも出来ますし
持ち帰りの容器に入れて会計をすれば
持ち帰って今夜の夕食のおかずに加えることも可能です
たまご料理ショップ『&eggs(アンドエッグス)』
注文を受けてから調理する出来立て「オムライス」や
「玉子コロッケ」や「だし巻」「玉子焼き」といった
子供も大人も大好きな玉子料理を提供しています
インストアベーカリー『Cantevole(カンテボーレ)』
イオングループの焼き立てパン屋さん
もちろんマルシェダイニングでのイートインが可能です
『Dipper Dan (ディッパーダン)CREPE』
イオングループのダイエーの子会社『オレンジフードコート』が運営するクレープの専門店
焼き立てクレープのチェーン店としては売上日本一を更新中
同じ『オレンジフードコート』のハンバーガー店『ドムドムハンバーガー』は
親会社『ダイエー』とともに店舗数を大きく減少させていますが
『ディッパーダン』は『イオン』と共に店舗数を増やしています
ちなみにダイエー碑文谷店ではオープンの1975年から
『ディッパーダン』と『ドムドムハンバーガー』の両方が
フードコート内で現在も営業を続けています
『First Kitchen(ファーストキッチン)』
『ファーストキッチン』のような『イオン』グループ以外のテナントも
マルシェダイニングに出店しています
以前の『イズミヤ』の時代には『ロッテリア』
のちに『マクドナルド』に入れ替わりましたが
今度は『ファーストキッチン』で少しおしゃれなイメージに
長崎ちゃんぽん 『リンガーハット』
今女性に人気の『リンガーハット』
女性1人で『リンガーハット』に行くのはちょっと気がひけるという人も
ここならフードコート内の好きな場所で食事が出来るので
気兼ねなく利用できるのがいいところです
『Mano Kitchen Cafe(マノ・キッチンカフェ)』
ハワイ マウイ島のカフェバーをイメージしたキッチンカフェ
マルシェダイニングの横に『マノ・キッチンカフェ』専用のテーブルを備えます
そこにはキッズエリアも備えているので子連れでも安心
空いた時間は奥の席で一人でのんびりも可能です
イタリアンフード『La DROGHERIA(ラ・ドロゲリア)』
軽い食事ができるイタリア輸入食品の専門店
これまで日本で紹介されていないトマトソース、ジャムなどのほか
現地で人気のブランドの商品も取り揃えています
ショップ併設のキッチンではイタリア人シェフ監修の「自家製手打ちパスタ」や
本場の味わいを再現した「パニーニ」や「ピアディーナ」などを提供し
併設のイートインスペースでも、マルシェダイニングでもいただくことが可能です
また、イタリア製マシンで淹れる本格エスプレッソやカプチーノのほか
イタリア産のグラスワイン、ビールを食事と一緒にいただくことも可能です
毎日、夕方5時から7時までの2時間を「ハッピーアワー」として
グラスワインと前菜をお得な価格で提供しているので
仕事帰りの気軽な立ち寄り場としても利用可能です
『ラ・ドロゲリア』の横にあるワインサーバー
『WAON DE グラスワイン』
イオンの電子マネー『WAON(ワオン)』を使って
ワインサーバーのワインが1杯30ml100円から利用可能です
高いものでは1杯30ml500円の高級ワインもありました
注文出来る量は30ml、60ml、90mlと三段階で選べます
お店でグラスを借りて好きなワインをタッチパネルで選び、好きな量だけ注いで
お支払いは『WAON』を機械にかざすだけ
マルシェダイニングの好きな場所で楽しむことが出来るのです
『ラ・ドロゲリア』の横にある『AEON LIQUOR(イオンリカー)』
『ラ・ドロゲリア』で飲んだお酒はすべて横のお酒売り場で買うことができます
ワイン売り場
ワインの品ぞろえはこれまでのスーパーとは群を抜いています
ここで買ったワインを逆に『ラ・ドロゲリア』に持ち込んで
料理と一緒に頂くことも出来るのです
『イオンリカー』にある日本酒サーバー
ワインサーバーと同様に電子マネー『WAON』を使って
1杯(30ml)100円から試飲することができます
もちろんこの日本酒もマルシェダイニングで利用可能
焼酎売場
ワイン・日本酒・焼酎・洋酒など
世界中から集めたアルコールは数千種類
マルシェダイニングとの相乗効果で売上の増加を狙っているのです
イオンの花の専門店『ルポゼ・フルール』
ルポゼはフランス語で“癒し”
花を通して癒される生活の提案をしています
1階奥にある『サイクルショップ』
電動アシスト自転車のみを扱う専門店
店舗周辺は坂が多く、電動アシスト自転車の需要が大きい地域の為
電動アシスト自転車に特化した専門店を展開しています
女性向けや子乗せタイプを豊富に取り揃えるほか
お父さんの通勤に適したスポーツタイプなども各種取りそろえています
お買物の間に充電できるように、バッテリースションを導入し
充電無料サービスも行っています
このように、これまでのどこも同じ総合スーパーとは全く違う
新しいスタイルの『イオン』を見ることができました
イオンリテール岡崎社長が出した『結論』が
今後どのような効果を表してくるか非常に楽しみです
次は大きく変わった2階・3階フロアを紹介いたします