千葉県 幕張メッセ
メッセとはドイツ語で見本市の意味
千葉市美浜区にある大型展示施設です
建築家 槇文彦氏により設計され
1989年に開業しました
中央プラザにある赤い鉄骨が目を惹く建築物
施設内部
10月7日から10日まで開催の『CEATEC(シーテック)JAPAN2015』
アジア最大級のIT・エレクトロニクスの総合展示会で
今年の出展者数は531にもおよびます
今日は朝からこの展示会に参加してきました
Huawei(ファーウェイ)ジャパン
華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ)の日本法人
中国広東省深圳(しんせん)に本社をもつ通信機器のメーカーです
日本でも2012年にDocomoから発売されたAndroid搭載スマートフォン
『Ascend(アセンド)』では、水原希子さんを起用した
大々的なテレビCMの放映により知名度が一気に広がりました
Huawei 『honer(オナー) 6Plus』
日本では今年の5月に楽天市場のVモールで独占販売された
Android搭載スマートフォン
背面カメラに800万画素のカメラを2つ備えた
『ダブルレンズ』で革命を起こしました
800万画素の2つのレンズで同時に撮影を行い2つの画像を
合成・超解像処理を行うことで1300万画素の高解像写真が生成されます
一般的に画素数の大きなレンズは厚みが大きくなってしまいますが
画素数の少ない薄いレンズを2つ並列させることで
スマートフォン本体の薄さと高画質の両立を達成させました
次期iPhone7にもデュアルカメラが搭載されるとのことで
今後のスタンダードになる可能性を持っています
ワイドアパーチャー効果
このダブルレンズの最大の特徴は
このワイドアパーチャー効果
スマートフォンのカメラの最大の弱点は被写界深度の深さです
スマートフォンはカメラのセンサーが小さいために
被写界深度が深めになっていて被写体全体にピントが合ってしまいます
ピンぼけが少なくなるのはいいことですが
被写界深度の浅い1眼カメラで撮影したように
撮りたいものにはピントが合っていてそれ以外の背景などは
ピントをぼかすといった技を発揮することが困難でした
しかしこのダブルレンズで撮影された写真は
撮影した後にその画像を画面タッチすると
その部分だけにピントが合い、その他を1眼カメラで撮ったように
ピントをボカすことが可能なのです
たとえば上の写真は何もしなければ
手前も後ろもすべてピントが合った写真でしたが
撮影した後から人物の顔をタッチすれば
顔だけでなく全身にピントが合い前景や背景をボカすことができます
逆に背景の一部をタッチすると背景すべてにピントが合い
人物や手前の景色をボカすことが出来るのです
また、絞りのFNo.に相当する数値(F0.95からF16)を変更すれば
ピントの合う範囲の変更、つまり被写体深度のコントロールも可能です
これを可能にしたのがダブルレンズによる(仮想)深度マップ
左右のレンズで映された2つの画像を比較し
ズレが大きければ近距離、小さければ遠距離といった具合に
撮影した画像の深度マップのようなものを仮想上で作成します
これにより、これまでの写真には無かった距離情報を
同時に記録することが出来て、その情報をもとに撮影した後からでも
被写界深度のコントロールが可能になったのです
実際に撮ってみると遠近が判別しづらい被写体では効果が薄いですが
遠近の違いがはっきりしている被写体、例えばポートレート写真とか
であればその効果は絶大のようです
スマホで1眼みたいな写真がついに可能な時代になったのですね
次期iPhone7でデュアルレンズが採用されるとすれば
どのような特色を出してくるか楽しみです
HUAWEI WATCH
ファーウェイから発表されたスマートウォッチは
腕時計らしいデザインが魅力です
10月16日から発売予定で価格は4万円台から
今年はアップルからもスマートウォッチが発売されましたが
アップルウォッチのあの四角い形は未来過ぎていまだに馴染めません
でもこのような丸い形なら、私には受け入れやすです
アップル以外の今後のトレンドは、クラッシックな丸型だそうで
アップルからも丸型が出てくれば購入を考えたいと思います
BOEの展示ブース
BOEは中国の液晶パネルメーカーでテレビ向けでは世界シェア現在第5位
今後は中国政府の強い後ろ盾のもとに莫大な投資が予定されており
世界トップシェアを目指している企業です
今年は日本での知名度を上げる目的でシーテックの単独出展を果たしました
高精細10Kテレビ
会場内にはシャープやパナソニックなどが
4Kや8Kのディスプレイを展示していましたが
BOEは8Kのさらに上をいく10Kディスプレイも展示されていました
まるで写真パネルのような液晶画面を来場者はこぞって写真を撮っていました
これらの圧倒的な迫力は今年のシーテック出展社の中でも群を抜き
CEATEC JAPANに出展された中から特に優れた出展者に対して
表彰されるCEATEC AWARD2015のライフスタイル・イノベーション部門で
BOEはグランプリを受賞しました
今後もっとも注目株の企業であると考えられます
シャープのデモンストレーション会場
お姉さんが高々と持ち上げているのは
10月6日に発表されたばかりのモバイル型ヒューマノイドロボット
愛称は“RoBoHoN(ロボホン)”
デアゴスティーニ社の組み立て式ロボット「ロビ」の生みの親である
ロボットクリエイター高橋智隆氏との共同開発で生まれました
高さ約19.5cm、重さ約390gでポケットや鞄などに入れて
屋外へも手軽に持ち運んで使用できます
二足歩行が可能なこのヒューマノイドロボット、実は電話なのです
ロボホン
ロボホンの8つの機能を説明します
機能1 電話です
まず基本的にこれは電話であるということ
電話を使う時はロボホンは両手をあげて
受話器のような形になってくれます
ロボットを顔に当て、通話している姿はインパクトがありますね
それが恥ずかしい人はハンズフリー通話もできるようです
機能2 メール出来ます
ロボホンの背中のディスプレイでメールを確認することができますが
ロボホンがメールを読み上げてくれますし
ロボホンと会話をしながら音声入力でメールの送信もできるのです
機能3 歩きます
自分で起き上がり、二足歩行で歩くことができます
それだけでなく、ダンスも得意なようです
機能4 話がわかります
ロボホンは音声対話での機能の操作ができます
たとえばロボホンに「タクシー呼んで」と呼びかけると
ロボホンがタクシーの配車を行ってくれ
「オッケー!配車完了」と答えてくれます
機能5 あなたを覚えます
ロボホンの眉間にあるカメラで顔認識を行うので
ロボホンが覚えた人は、その人の名前で呼びかけてくれます
機能6 カメラマンです
「さっちゃん、笑って。ハイ、チーズ」というように
みずからカメラマンとなり、写真や動画を撮影してくれます
機能7 ミニシアターです
おでこのあたりに小型プロジェクターも搭載しているので
写真や動画、地図などを壁や机などに投影することも可能です
機能8 盛り上げます
音楽やゲームも楽しむことができ
また音楽に合わせて踊ることでパーティーを盛り上げてくれます
主な機能は以上の8つ
発売時期は2016年前半の予定
価格は発表されていませんでしたが
デアゴスティーニ社の毎月買って組み立てるロビが
総額15万円程度だったということから
ロボホンは機能を考えると20万円台で出してくるのではないでしょうか
最初はただのおもちゃだと思っていましたが機能を知れば知るほど
パーソナルロボットとしての完成度の高さを実感し
だんだんと欲しいと思うようになっていました
TE(ティーイー)の展示ブース
TE Connectivity(ティーイーコネクティヴィティ社)は
世界No.1のコネクタメーカー、この日本法人である
タイコエレクトロニクスジャパン合同会社による出展です
展示のハイライトは、「エンジン音がないF1」として注目を集めている
電気自動車(EV)によるアンドレッティ・フォーミュラEテストカー
TE Connectivityは、フォーミュラEのスポンサー及び公式技術パートナーとして
電気自動車のパフォーマンスの向上に貢献しています
村田製作所チアリーディング部
昨年のCEATEC2014に登場した彼女たちは
今年はさらにパワーアップしての登場です
ボディを一新し、移動速度もアップしています
ボールに乗っての移動ですが、「倒れそうで倒れない」絶妙なバランスと
「ぶつかりそうでぶつからない」抜群のチームワーク
チアリーディング部のロボットに用いられている技術は
ジャイロセンサーによる姿勢制御
マイクおよびセンサーによる位置関係の把握と群制御技術です
もちろんこれらの技術は各種産業に応用されることを前提にしたものです
雄美企業有限公司の LEDスイッチ
台湾のスイッチメーカー
LEDの点灯がきれいでした
幕張メッセ やすらぎのモール
幕張メッセのホールとホールを結ぶ通路は
やすらぎのモールと呼ばれる広場になっています
展示会の息抜きに外の空気に触れることができます
幕張メッセのすぐ向かいにあるツインタワー
マリブイーストタワーとマリブウエストタワーの2棟からなる
ワールドビジネスガーデンという大規模オフィスビル
CEATECはまだまだ見たいところがたくさんありましたが
今回のところは時間が無くてここで断念
幕張の空
会場内とは打って変わって
穏やかな空気が流れていました
シネプレックス幕張
JR海浜幕張駅を抜けて反対側に出てきました
今日のランチは海浜幕張駅の立ち食いそば屋さんに行こうと考えていたのですが
幕張メッセのイベントの客が大量に押しかけた為か
立ち食いそばには長蛇の例が出来ていたので
少し駅から離れたここにやってきました
シネプレックス幕張があるメッセ・アミューズ・モールは
シネコン・ゲームセンター・レストランからなる複合施設です
今日のランチは東京チカラめし
焼き牛丼が看板メニューの牛丼チェーン店
2011年に池袋で1号店がオープンして以来
急激に店舗を増やし2年後に140店まで拡大しましたが
その後、急降下
現在全国でわずか15店ほどに激減してしまいました
急激な拡大で味とサービスが低下してしまったのでしょうか
現在は営業している店舗を探すのも困難な状況ですが
ここ幕張のメッセ・アミューズモールにお店を見つけました
おろし焼き牛丼
東京チカラめしは今日が初めてです
何せ急に出来て急に無くなったのだから
ぼやぼやしているうちに食べはぐれていました
メニューとか良くわかりませんでしたが
自動券売機の写真が美味しそうに見えたので
このおろし焼き牛丼を選びました
どんぶりを埋め尽くす牛肉は注文を受けてから焼き上げるそうです
柔らかさと香ばしさが秘伝のタレと絶妙に絡み合い
さらにおろし醤油のさっぱり感と相まってとても美味しかったです
今日は幕張での展示会の報告でした