ちわわ一家の 食べ歩る記・飲み歩る記

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チワワ一家の「食べ歩る記・飲み歩る記」

板橋区立教育科学館

2015-08-21 15:41:54 | 国内旅行
板橋区立教育科学館
科学情報や教育情報を積極的に収集し
学校教育・社会教育の一層の充実を
目的として設立された区立の科学館


教育科学館の外観

常設の科学展示室には、遊びながら科学を学ぶ施設を多数設置
直径18メートルのドームに投影されるプラネタリウムもあります
プラネタリウムは有料(大人350円)ですが
その他の施設は無料で楽しめるのです
場所は東武東上線の上板橋駅から徒歩5分の距離です

今回の目的は現在開催中の特別展を見ることです

史上最大の光学望遠鏡TMTと「光学の板橋」展
8/1から8/22までの開催です

TMTとは
Thirty Meter Telescope(30メートル望遠鏡)のこと

口径が30メートルという巨大な望遠鏡で
2021年に稼働開始を目標に、世界5ヶ国共同で
ハワイのマウナケア山頂に建設がスタートしています

これまで、世界最先端の天文学研究で使用されていた
『すばる望遠鏡』の口径が8メートルだった事から比較しても
この口径30メートルのTMTはこれまでのものより
はるかに解像度が向上している事が想像できますね
このTMTの稼働により、宇宙誕生の謎が解き明かされたり
地球外生命体が発見されたりするかもしれないのです

TMTの模型

TMTは反射式望遠鏡で、小さな6角形のミラーを492枚並べて
それぞれを高精度に制御することにより30メートル級の
反射望遠鏡を形成しています
これはTMTが完成した時の全体を表す模型ですが
今回の特別展では、このTMTに使われている反射ミラーのうちの
1つが試作品ですが実際の物が展示されています

反射ミラーの試作品

反射被膜を蒸着する前の物です
ミラー1つあたりの大きさは、厚さ4.5センチ
対角1.44メートルの六角形
ミラーの面は平らではない非球面形状になっていて
これが492枚組み合わせられることで
巨大な1枚の非球面ミラーとなるのです
しかもこのミラーに使われるガラスは熱膨張が非常に少ないもの
1度の温度変化で0.00002ミリしか変わらない『ゼロ膨張ガラス』
と呼ばれるこのガラスは日本の光学ガラスの専門メーカー
株式会社オハラ製です

同時開催の『光学の板橋』展


板橋区内の光学関連企業の製品を
板橋区立郷土資料館所蔵資料と合わせて展示しています

板橋区と光学関連企業の系統図


板橋区における光学企業のはじまりは
昭和初期に軍需用の光学兵器を製造する会社が
板橋区に集まっていた事に由来しています

終戦後に軍需から民需に転換されていく中で
光学兵器からカメラや双眼鏡や測量器などへ開発がシフトしました

昭和38年には板橋区の光学事業所の工場は364に登り
日本の精密機器の輸出額の7割が板橋区から出荷されていたそうです
今回は板橋区で生産されたカメラや望遠鏡などの
光学製品も展示されていました

トプコン ウインクミラーE(1961年発売)

トプコンは板橋に本社がある日本の光学機器メーカー
現在は主に眼科用の測定機器や土木用の測量機器を製造していますが
1981年に撤退するまではカメラメーカーとしても有名な存在でした
当時の社名は東京光学で、板橋区で立ち上がった最初のカメラメーカーです

ウインクミラーEは今では珍しいレンズシャッター式の1眼レフカメラで
クイックリターンミラーを採用したものです
ファインダープリズムの部分にセレン式露出計を組み込んでいます

トプコンREスーパー(1963年発売)

世界で初めて発売されたTTL開放測光1眼レフ
TTLはThrough the Lens の頭文字を採った造語で
これまではレンズの外で露出を測定していたのに対し
レンズを通過(Through the Lens )した光を測定することを可能にした
世界初の1眼レフカメラです
広角・望遠・標準・接写・・・
それぞれのレンズが感じる微妙な光量の違いを
正確にキャッチして「露出」を測るーーー
いままでの露出計と違ってREスーパーでは
撮影レンズがそのまま露出計の受講窓の役目をする
〈ミラーメーター・システム〉
レフ板(ミラー)自体に露出計の受光体を埋め込んだメカニズムは
世界でもこのカメラが始めてで、その後方式は若干異なりますが
TTL測光は現在では標準のシステムとなっています

アサヒペンタックスSP(1964年発売)

先に紹介したトプコンREスーパーの翌年に発売された
TTL測光を採用した1眼レフカメラ
発売こそトプコンに遅れを取りましたが
1960年のドイツでのカメラショー『フォトキナ』で
世界初のTTL測光1眼レフとして試作品が紹介されていました
このペンタックスSPは当時、標準レンズ付きで52000円と
一般人でも比較的に手が届く価格設定でもあったことから
発売と同時に大ヒットとなり、その後10年間のロングセラーで
累計180万台が出荷されることになりました
このカメラを作ったメーカーも板橋区前野町に現在も続く
旭光学工業株式会社です
旭光学工業は後の2002年にペンタックス株式会社に社名変更
2008年にHOYA株式会社に吸収合併され
2011年にはリコーがHOYAからカメラ部門を買収し
ペンタックスリコーイメージング株式会社を発足
2013年からはリコーイメージング株式会社に変更されたが
ペンタックスブランドのカメラは現在も残っており
本社も同じ板橋区前野町にて存続しています

ゼンザブロニカ ETR(1976年発売)

ブローニー版のカメラ
1956年に設立された製作会社である
ブロニカカメラ株式会社は板橋区東新町にありました
最初に開発されたカメラ『ゼンザブロニカ』は1959年に発売開始
ゼンザブロニカという名前は
創業者の吉野善三郎氏の名前(ゼンザブロ-)と
ブローニー版カメラを掛け合わせたもの
ゼンザブロニカは中判カメラ最高峰のハッセルブラッドを
追い越す事を目標に開発が進められ
その結果、大きく上回る機能を手に入れる事になりました
その後数々の中判カメラを世に出しましたが
創業者吉野善三郎氏の死去後10年がたった1998年に
ブロニカはレンズメーカーのタムロン(さいたま市)に吸収合併され
ブロニカ株式会社という法人が消滅してしまいました
しかし吸収合併後もブロニカのカメラはタムロンから販売され続け
さらにはブロニカの新製品も2年後に発売されていました
しかし2005年、デジタルカメラの波に押され
タムロンは中判カメラから撤退
ブロニカは誕生から47年で歴史に幕を閉じました

『板橋と光学』

2008年に板橋区立郷土資料館で開催されたイベントのパンフレット
サブタイトルは国産フィルム発祥の地 光学王国
板橋区は光学製品の機械だけでなく、映画や写真用の
国産フイルムが初めて生まれたという歴史を持っています

『純国産写真フィルム発祥の地』記念碑(別の日に撮影)


昭和3年5月
純国産写真フィルム発祥の地
       富士写真フィルム株式会社
       ダイセル化学工業株式会社

板橋区小豆沢(あずさわ)の大きなマンションの敷地内に
ひっそりと建っているこの石碑は
ここがかつて国産フィルムが誕生した場所である事を示しています
ここに工場があったのは大日本セルロイド(現在の
株式会社ダイセル)という会社
昭和3年(1928年)にこの場所に『フイルム試験所』を開設
昭和7年(1932年)に映画用ポジフィルムの試作に成功
昭和9年(1934年)にフイルム部門を分社化し
『富士写真フイルム株式会社』を誕生させました
富士写真フイルム(現在の富士フイルムホールディングス株式会社)は
その後、神奈川県の足柄に移転しその後の成長はみなさんご承知の通りだと思います

このように板橋区は光学と密接な関係にあり
光学王国と呼ばれていた理由でもあるのです

今回の展示ではとても勉強になりました

板橋区立教育科学館のその他常設展示物

エドモントサウルス下肢部・大腿部化石

トリケラトプスの頭部の化石

いずれも本物の化石が常設展示されています

館内の様子

地下には色々な体験型展示物が設置されていて
子供を中心に遊びながら科学を学ぶことが出来ます

屋外の庭にあるメビウスの帯

メビウスの帯は19世紀のドイツの数学者メビウスにより
表裏のない曲面として発見されたものです
ここに設置してあるものは四角柱をねじって(1/4回転)接続したもので
総ての面が連続しており、4回回ると、もとの面に戻ります

南極観測船『ふじ』のスクリュー

昭和40年『ふじ』竣工のときに作られた予備のスクリューの1枚です

大人も子供も充実した時間が過ごせる場所でした

麦とホップ 絶対もらえるキャンペーン

2015-08-10 20:14:43 | その他
麦とホップ 絶対もらえるキャンペーン
シール96枚を集めて応募しました


到着した荷物

第2回目の応募期間である7月上旬にハガキを投函し
約1ヶ月後に景品が到着しました

開封してみます

わりと小さめの箱にビール6本と
小箱1個がきれいに詰め込まれていました

景品のグラスとビール

麦とホップオリジナルグラス1個と
限定製造・麦とホップThe gold コクの極み350ml缶6本です

ではいただきました

通常の麦とホップThe goldも新ジャンルの発泡酒としては
コクがあってビールに近い味だと思いますが
この限定醸造、コクの極みはさらに飲み応えがあり
とても好みの味でした
プレゼントキャンペーンだけにするには非常にもったいない商品です
ぜひとも一般販売を希望します