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ちわわ一家の 食べ歩る記・飲み歩る記

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チワワ一家の「食べ歩る記・飲み歩る記」

さようなら丸源ビル 貸店舗編(その1)

2015-01-31 14:06:08 | 国内旅行
東京銀座の西並木通り

高級クラブが立ち並ぶ繁華街に
ひときわ輝くネオンの光

丸源ビルという名称を知らない人でも
1度は目にしたことがあるのでは
ないでしょうか

丸源ビルは小倉の元呉服屋が
1960年から貸テナント業を始め
設備込みでテナントを貸すという
画期的な手法を武器に
小倉から博多、そして東京へ

日本の主要な夜の繁華街に
その勢力を広げていったビルなのです

最盛期には全国で60棟以上の
丸源ビルが存在していたそうです

現在17棟あるという
北九州市内の丸源ビル

このうち2棟が消防法違反で
昨年末に刑事告発を受けました

これに対し今年の3月末までには
すべてを閉鎖し取り壊すか
再生工事を行うとの方針が
丸源ビルオーナーから出さたそうです

丸源ビルは小倉が発祥ということもあり
昔から目にしているので馴染み深い建物です

既に看板撤去も始まっていると知り
なくなってしまう前に
小倉にあるわかる限りの丸源ビルすべてを
探してみることにしました


丸源No.8ビル


所在地 小倉北区堺町1丁目
地上7階/地下1階建
用途 主に飲食店向けテナント

ビルの外側に掲げられている入居テナントの看板


看板の数だけでも150店くらいはあるようです
しかし現在入居しているのはその1/10程度
ビルのほとんどが空室の状態です

夜間1階部分の外観


丸源ビルにはたいてい番号が付けられており
番号がわかる中でもこのNo.8ビルは
現存する中で番号がもっとも少ないビルです

もし番号が建てた順に付けられていたならば
このビルはもっとも古いビルの1つと言えるのでしょう

ちなみに一番最初の丸源No.1ビルは現在の小倉駅前にあったらしく
取り壊されたのちに小倉そごう(現在のコレット)が建てられたそうです


2階への登り階段


他の丸源ビルはどこか似たようなデザインが多いのですが
このビルは他とは違う独特なデザインになっています

リゾート地のホテルみたいな造りでデザインは非常に好みです

2階オープンエアーの通路


2階にはビルの外周の沿うような通路が設けられていて
解放感のある造りになっています
2階のお店は何軒か営業しているようでした

ビル内部の通路


内側の通路は人の気配がありませんが
それでも明かりは灯っています

丸源No.27ビル


所在地 小倉北区紺屋町5番
地上8階建
用途 主に飲食店向けテナント

共同部分に設置されている郵便受け


郵便物が入ったままで放置されています
入居者がいないことがわかりますね

道路に面した1階部分


そんなひと気のないビルですが
道路に面した1階部分は夜間に営業しているようでした
ただ薄暗い通りの中、店の前に客引きらしき人が立っていたので
少し近寄り難い雰囲気でした

ネオン管のMARUGEN27の文字


夜でもこのネオン管に明かりが灯ることはありませんでした

丸源ビル密集地帯


狭い通りの手前と奥で2つの丸源ビルの看板を見ることができます

丸源No.30ビル


所在地 小倉北区紺屋町8番
地上10階建
用途 主に飲食店向けテナント

縦じまのデザインは丸源ビル特有で
丸源ビルといえばこの縦じまのデザインを思い浮かべます

入口吹き抜け部分


このビルは市内でも最大級の貸テナントビル
1階から3階まで吹き抜けになっているエントランスは
ゴージャスな雰囲気が漂っています

No.30ビル 夜の外観


共有部分は明かりが灯っています
以前は銀座の丸源ビルのようにネオンで丸源のマークが灯っていたようですが
そのネオンはすでに撤去されているようです

ビル内部の通路


この大きなビルでもほとんどが空き家状態
昨年末の情報によると、このNo.30ビルとNo.8ビルの
2つ合わせての入居店数は27店のみだそうです

吹き抜け部分の豪華シャンデリア


バブルの雰囲気が漂っていますね

階段の壊れた部分


ビルの老朽化はかなり進んでおり
共有部分の階段の手すりなど
ほとんど手入れがされていない様子でした

5階フロアに貼られていた新しい雰囲気の貼り紙


途中の階はほとんどひと気が無かったのですが
稼働しているエレベータが止まっていた5階を覗いてみると
最近貼られたと思われる何やら怪しい貼り紙を発見

女性の顔にひげ?

こちらがお店のようです


やっぱり営業していました
この扉の先には私のまだ知らない世界があるのでしょうね


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