ちわわ一家の 食べ歩る記・飲み歩る記

美味しい料理と
美味しい酒を求めて
日本を、世界をさまよう
チワワ一家の「食べ歩る記・飲み歩る記」

横浜中華街

2016-02-27 22:30:52 | 国内旅行
横浜中華街

パシフィコ横浜でのCP+の見学の後
みなとみらい線に乗って
元町・中華街駅へ移動しました
地下連絡通路から地上に上がると
目の前は横浜中華街


中華街の門

中華街の東、山下公園側に位置するこちらの門は
2003年に完成した中華街最大の門になります
この門は朝陽門(チョウヨウモン)と呼ばれています


門の内側

東側に位置するこちら門は日の出を迎える門でもあります
東側の守護神である青龍神が霊気を見張り
街全体を朝日で覆い繁栄をもたらしてくれます
守護神が青龍神であることから
この門の色は青色で飾られています

中華街大通り

中華街のメインストリート

王府井(ワンフーチン)

焼き小籠包が有名なお店

中華街 市場通り

中華街大通りから脇道を入ってまました

北京ダック専門店 北京烤鴨店

北京ダックを中心としたフリーオーダーの食べ放題が人気のお店
大量の北京ダックはこれから焼かれる為の順番待ちです

中華街 市場通りその2

脇道ですがものすごい人の数です

中華街 市場通りその3

メインストリートよりもこういった脇道の方が
穴場のお店が探せそうな予感がします

福臨閣売店

中華街大通りにある絶品中華が味わえる名店のお土産専門店

お土産のメニュー

小籠包や餃子など中華街では色んなお店で売られていますが
どこのお店もお値段がお高めなのですが
こちらのお店は比較的にリーズナブル
今日は中華街で焼き餃子を捜していましたが
こちらのお店でお土産を買うことにしました

みなとみらい線 元町・中華街駅

エスカレーターでホームに下りていくと近未来な空間に入りました
壁面の陶板には横浜開港資料館から提供された
当時の風物写真がプリントされています

餃子箱

家に着いたら、早速買って来た餃子を焼いてみることに

箱の中身

美味しさをそのまま包み込んだ冷凍餃子です

完成写真

中華街の中では、割とリーズナブルなお値段でしたが
味は文句なしに美味しかったです

横浜 CP+2016

2016-02-27 18:16:08 | イベント
横浜国際平和会議場
通称はパシフィコ横浜

横浜市みなとみらいにある
世界最大級の国際会議場と
展示ホールとホテルからなる
コンベンション・センターです


展示ホール

ハーフミラーの壁に映るのはヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル
そしてホテルの下部が会議センターです

CP+2016(シーピープラス2016)

毎年この時期にここで開催されている
カメラと写真映像のワールドプレミアショー
今年は2月25日(木)から28日(日)までの4日間開催され
本日27日(土)に参加してきましたので
その報告をさせていただきます

キャノンブース

今年は、今夏最大のイベント、リオオリンピックが開催される
『オリンピックイヤー』ということもあり
キャノンブースでは新製品体験コーナーの正面に競技スペースを設け
実際の体操選手が競技さながらの実演を披露していました

また4年に1度のオリンピックイヤーはプロ向け一眼レフカメラの
フラッグシップ機がリニューアルされる年
先日発表されたキャノンのフラッグシップモデル「EOS-1D X」の後継機を
動きの速い体操選手を被写体に、ここで体験できるようになっています

「EOS-1D X Mark II」

「EOS-1D X」の後継となるフラッグシップモデル
新開発の映像エンジンDIGIC 6+を2基搭載し
信号を並列処理することで、最高約16コマ/秒の撮影を実現しました
参考価格は税込73万円前後で4月下旬の発売予定です

ニコンブース

カウンター中央に設置されたオブジェは
いけばな草月流第四代家元・勅使河原茜(てしがはら あかね)氏が
プロデュースする『草月・花プロジェクト』が手掛けたものです
今回の担当は森彩琳(もり さいりん)氏

編み込まれた割竹により躍動感と立体感を与え
ニコンのイメージカラーである黄色の『れんぎょう』に青色の『デルフィニウム』
オレンジ色の『アルストロメリア』や白い『かすみ草』を合わせることで
黒を基調とした背景に鮮烈な色彩を放ち来場者の注目を集めていました

D5

ニコンもまた、オリンピックイヤーである今年に
プロ向け一眼レフカメラのフラッグシップモデル『D5』を発表しました
2014年発売「D4S」の後継となる今回のモデル
参考価格は税込75万円前後で3月の発売予定です

リコーイメージングブース

昨年のCP+2015でフルサイズ一眼レフのモックが発表され
話題となりましたが、今年はようやくその実機が展示されることになりました

ペンタックスK-1

ペンタックス初の35mmフルサイズフォーマットのデジタル一眼レフ
フルサイズでありながらセンサーシフト式の手ブレ補正機構を採用しています
ペンタックスの社名の由来でもあるペンタプリズム部は
厚みがあってとても印象的なデザインに仕上げられています
ファインダー視野率約100%、倍率約0.7倍を確保しています
参考価格は税込28万円前後で4月下旬の発売予定です

シグマブース

近年、社外の工業デザイナーを起用し
優れたデザインのカメラやレンズを世に送り出している
現在最も注目すべきカメラとレンズのメーカーです

そして今年もCP+2016で最も注目を浴びた
新しいデザインのカメラが発表されました

SIGMA sd Quattro H

5100万画素相当のAPS-Hセンサーを搭載した
ミラーレス構造のレンズ交換式デジタルカメラ

レンズマウントは一眼レフカメラ用のシグマSA用を採用
このためにレンズマウント部分が出っ張ってしまうのですが
そこを独特のデザインで演出し存在感を強調しています

3900万画素相当のAPS-Cセンサーを搭載する下位機種
「SIGMA sd Quattro」は体験コーナーで実機を手にすることが出来ていました

両機とも価格、発売日は未定です

パナソニックブース

デジタルカメラLUMIXシリーズを展開するパナソニック
私もLUMIXのカメラの愛好家でもあることから
ミラーレスの最新型の登場を期待していましたが
今年は残念ながらミラーレスカメラの発表はありませんでした
しかし気になる機種はいくつか出ていたので中を覗いてみました

LUMIX CM10

SIMフリーLTE搭載のコミュニケーションカメラ
昨年発売されて話題となったLUMIX CM1から
音声通話機能を無くした製品となります
スマートフォンのフォルムでありながら、大型の1インチセンサーを搭載し
描写の良い28mm相当F2.8の単焦点レンズ『LEICA DC ELMARIT』を備え
1眼カメラにも迫る画質と背景ボケを得ることが出来ます

LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmのカットモデル

3月発売予定のマイクロフォーサーズ用交換レンズ
F4.0-6.3でPOWER O.I.S.を搭載
35mm換算で200-800mm相当の超望遠ズームですが
非常にコンパクトに仕上がっています

日本カメラ博物館のコーナー

東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅前にある
日本カメラ博物館からの出展
特別展「メカニズムからみるカメラの歴史」が開催中でした

往年の銘機ニコンF3のカットモデル

1眼レフカメラの構造が良くわかります

ミノルタα-9000のスケルトンモデル

プラスチックボディのカメラの場合
透明の材料に変えるだけでスケルトンモデルが出来るので
大概のカメラメーカーは開発段階でこのような透明のカメラを作り
部品同士の干渉がないかとか、配線に問題は無いかなどを
目視確認しているようです

主要カメラメーカーの変遷

日本の主要カメラメーカーの歴史がよくわかる年表です
非常に参考になりました

以上でCP+2016の報告を終わります

ドムドムハンバーガー碑文谷店

2016-02-27 12:36:48 | グルメ
ダイエー碑文谷(ひもんや)店

1975年4月のオープンから
今年で41周年を迎えますが
この中にあるお店の中に
同じく41周年を迎えるお店が
あと2店舗存在しています


1階のエレベーター前にあるフードコートの案内板

7階のフードコートに今も残る2つの店舗
クレープのお店とハンバーガーのお店が開業当時からずっと営業が続いています

フードコートは前回すでに紹介しましたが、改めて
もう少し詳しく紹介したいと思います

ではエレベーターに乗って7階のフードコートへ

展望エレベータからの外の景色

目黒通りを挟んで対面にある別館を見ながら、上に上がってゆきます

展望エレベーターの外観

2基ある展望エレベーターはせわしなく昇降を繰り返していました

7階エレベーターホールからの景色

エレベーターホールの最上階からは目黒界隈を一望することが出来ます
さらに奥には渋谷・新宿の高層ビルも確認出来ます
素晴らしい眺望です

7階 フードパーク

1階ではフードコートと書かれていましたが
7階に来てみるとフードパークに名前が変わっています

フードパークの内部

中央のテーブルを取り囲むように3店舗の飲食店が並んでいます
以前はここに5店舗あったのですが、ほんの4日前に2店舗が閉店しました
そのうちの1店はビールも販売されていたので非常に残念です

うどん食堂 讃家亭(さんかてい)

国産小麦を使用した本格派讃岐うどんのチェーン店です
セルフ形式なので、お値段もリーズナブル

今年41周年を迎えるドムドムハンバーガー 碑文谷店

ドムドムハンバーガーは子供の頃、よくテレビCMでも耳にし
実際にお店も目にしていましたが、あまり食べた記憶がないハンバーガーです

子供の頃からハンバーガーと言えばマクドナルドでしたので
存在自体は非常に懐かしいのですが、どんな味だったのか
自分にとっては知らない事だらけのハンバーガーショップ

今日はウン十年ぶりにドムドムハンバーガーを食べてみようと思います

ホットコーヒーのマグカップと呼び出しベル

注文を受けてからハンバーガーを作り始めるので
最初にドリンクと呼び出しのベルが渡されます
マグカップやベルにまでも懐かしいドムドムのロゴが入っていました

『厚切りベーコンバーガー』

待つ事数分、出来立てのバーガーが自分の元へ
期間限定のスペシャルハンバーガーです

はみ出す厚切りのベーコン

香りの良いさくらのチップでスモークした厚切りのベーコンを
グリルされたオニオンと大きめにちぎられたグリーンリーフレタスで挟み
その間にはスモークが香る特製バーベキューソースがたっぷり
さらにその下にはビーフパティが敷かれボリュームたっぷりです

ドムドムハンバーガーがこんなにも美味しいハンバーガーを出していたなんて
子供の頃から存在はよく知っていたのに、どうして知らなかったのか

あまりのクオリティと美味しさに圧巻され、もう1つバーガーを注文しました

クラッシックバーガー

これもまたボリューミーなハンバーガーです

存在感のある厚切りのトマト

トマトにレタス、ビーフパティにチーズ、味付けはケチャップとマヨネーズ
これも美味しい正統派オールドスタイルのハンバーガーでした

サイドメニューはポテトフライとアップルパイ

赤と白のシンプルな小袋がかわいいですね

1975年4月 オープニングセールのチラシ
(ダイエー碑文谷店に掲示されていたものです)

ダイエー碑文谷店がオープンした1975年にステーキハウスのフォルクス
スイフトディッパーダンアイスクリームショップ
(現在はクレープのディッパーダンです)
そして、ハンバーガー ドムドムが同時オープンしています
チラシの配置から推測すると、当時は3店舗が1階にあったのではと思われます

当時フォルクスはダイエーグループの子会社でしたが
『ステーキのどん』を運営する『株式会社どん』を経て
現在は『吉野家ホールディングス』の子会社により運営されています

フォルクスは現在ダイエー碑文谷店内には存在しません

同じく今年で41周年の『ディッパーダン』碑文谷店

『ディッパーダン』は焼き立てクレープの店として売上日本一のチェーン店
ダイエーやイオンを始めとするショッピングセンターを中心に出店し
現在の店舗数は全国131店舗、今も新規オープンが継続されています

ディッパーダンの1号店は1972年東京都の八重洲にオープンしました
アメリカ合衆国のシカゴに存在したアメリカ最大のアイスクリームチェーン
『スウィフトディッパーダン』との提携により
日本初のディッシャーアップアイスクリーム
(サーティーワンタイプの丸いアイス)が登場しました
ちなみにサーティーワンの日本1号店は1974年の目黒でのオープンです

『ディッパーダン』と『ドムドムハンバーガー』は
ダイエーの子会社『オレンジフードコート』により運営されています

『ドムドムハンバーガー 』碑文谷店

『ハンバーガー ドムドム』の初出店は1970年
東京都町田市の『ダイエー原町田店』でした
実はこれが日本初のハンバーガーショップの誕生だったのです

当初、ダイエーとマクドナルドが提携して
ハンバーガーショップの事業展開が計画されていましたが
ダイエーが主導権を握れないことを不満に思い、その計画は流れ
ダイエーが独自に研究開発を行うことで『ドムドム』をオープンさせました

藤田田氏率いる日本マクドナルドが銀座に1号店をオープンさせたのは
『ドムドム』オープンの翌年1971年7月のことでした

『DOM DOM』

『ドムドム』という名前の由来は
中内功氏が提唱するダイエーの経営理念『良い品をどんどん安く』
の『どんどん(DON DON)』からきているそうです
『どんどん(DON DON)』を商標登録しようとしたところ
すでに取られていた事が分かり、『ドムドム(DOM DOM)』になったとか

全盛期はダイエー各店を始め、JRの駅などにも出店しており
最大で400店舗を超えていたそうです
現在はその数を大きく減らし、全国で70店舗ほどになっているそうです

ダイエー碑文谷店

現在東京都に出店しているドムドムハンバーガーは4店舗のみ
そのうちの貴重な1店舗が、ここダイエー碑文谷店に存在します

これまであまり意識していなかったのに気軽に行けないと思うと
無性に行きたくなる不思議な存在
どうかドムドムというブランド、美味しいハンバーガーを
これからも守って欲しいと切に願うのでした

ダイエー碑文谷店 3階から7階のフロア

2016-02-27 11:57:25 | 国内旅行
ダイエー碑文谷(ひもんや)店

1975年(昭和50年)4月1日
ダイエー碑文谷ショッパーズプラザ
としてオープン

以降、全国のダイエー店舗の中でも
売上トップクラスを誇る旗艦店

1階から2階までを紹介しましたが
これから3階から上を
紹介してまいりたいと思います


3階 婦人衣料品売り場

3階の大部分は婦人服売り場です

3階 旅行カバン売り場


3階テナント ウォッチタウン碑文谷店

セイコーの関連会社が運営する時計のセレクトショップ
セイコーだけでなく、シチズンやカシオなどの幅広い取り揃え

4階 子供衣料品売り場

ダイエー小学校
小学生にしては随分大人っぽいですね

4階 紳士衣料品売り場

安くてサイズ豊富なスーツが多数取り揃えられています

5階 キッチン用品売り場


5階 家電売り場

以前はこの建物の7階にヤマダ電機が入居していましたが
去年の2015年11月30日をもって閉店しました
5階のこの売り場では家電や家電消耗品などが販売されています

6階 寝具売り場

6階では布団やマットレスなどが販売され
7階の特設会場では大型のベットも販売されていました

6階スポーツ用品売り場

イオンがライセンス運営しているスポーツオーソリティーです

6階 書籍売り場

ダイエーの本屋はアシーネですね
アシーネは以前はダイエーの系列子会社でした

6階〜7階 エスカレータ

上りと下りが並んでいるのはこの階だけです

7階 アミューズメント らんらんらんど

運営する会社は以前はダイエーの系列子会社でしたが
今はイオンの子会社になっています

7階 文具売り場

再びダイエー小学校

7階 フードパーク

ここのフードパークには5つの店舗が入居していましたが
つい先日の2月23日をもって、このうちの2店舗が閉店してしまいました
向かって左がクレープのお店『ディッパーダン』
そして右が『ドムドムハンバーガー』です

7階 フードパーク内

奥は讃岐うどんのお店『うどん食堂 讃家亭』

7階 階段前のフロア

碑文谷公園がすぐ目の前です


ダイエー碑文谷店

セレブな街のダイエーは今日も多く人で賑わっていました

ダイエー碑文谷店 食品フロア

2016-02-27 11:45:21 | 国内旅行
ダイエー碑文谷(ひもんや)店
店舗西側の3代目ロゴマーク
2005年に制定されたものです

マークとともに制定された
新キャッチコピーは
『ごはんがおいしくなるスーパー』


東側入口

こちらがダイエー碑文谷店のメインエントランスになります

フロア案内

店舗フロアは1階から7階まで
まずは1階と2階をご紹介します

1階テナント 梅丘 寿司の美登利(みどり)総本店

入り口を入るとすぐにあるのはテイクアウトのお寿司屋さん
奥には小さめながらイートインの回転寿司店舗『活(かつ)』も控え
ビールや日本酒などのアルコールも頂けるようになっています

1階テナント サンジェルマン

日本たばこ産業が運営するベーカリー
元は東急百貨店の子会社だったことから、東急線の沿線に多く存在します

2階テナント スターバックスコーヒー

2000年8月4日にオープン
スターバックスは相変わらずどこも混雑しているようです

2階テナント サーティワンアイスクリーム


2階食品売り場

2階は元はレディースのフロアでしたが、1999年の改装により
食品のフロアが増床されました
1階が主に生鮮食料品やお惣菜などを扱い
2階は主に飲料や酒、菓子や調味料などを扱っています

2階ワイン売り場

食品フロアの面積が広いだけあって、ワインの品揃えが豊富です

2階調味料売り場

韓国食品も多く取り揃えていました

2階銘菓売り場

2階レジ前に並ぶ銘店銘菓のコーナー
定番の風月堂やモロゾフをはじめ
目黒の銘店、自由が丘の亀屋万年堂も入っています

2階化粧品とくすりの売り場

食品売り場と近くだと非常に便利です

ではもう一度1階に戻って
今度は生鮮食料品売り場に行ってみましょう

1階 精肉売り場のすき焼き用国産牛肉

セレブの街のお店だけあって、高級なお肉がならんでいます

すき焼き用の牛肉といえば、ダイエーを象徴する品でもあります

ダイエーの創業者『中内功(なかうち いさお)』氏
戦時中の1945年、中内氏が22歳のときフィリピンに召集され
そこで待っていたのが壮絶なる飢えとの闘いでした
食べられる物なら何でも食べ、飢えをしのいでいるさなかに
中内氏は手榴弾を浴びてしまうのです
生死をさまよう中、脳裏に浮かんだのは家族と囲むすき焼きでした
『死ぬ前にもう一度すき焼きを腹一杯食べたい』
この強い思いが中内氏を死の淵から甦らせたのです

奇跡の生還を果たし戦地から帰った中内氏が心に誓ったことは
『これからは飢えのない、豊かな社会をつくらねばならない』
そうして始まったのが、スーパー『ダイエー』だったのです

中内氏が掲げた当時のダイエーの経営理念は
『良い品をどんどん安く、より豊かな社会を』
そこから生まれたのが価格破壊であり、戦後日本の豊かな生活でした

中内氏が起こした価格破壊の象徴的存在もまた牛肉でした

高度経済成長期の真っ只中だった1959年
ダイエー1号店創業から2年後の事です
当時100グラム100円で庶民にとっては高嶺の花だった牛肉を
100グラム39円で売り出しました
瞬く間に売り場は黒山の人だかり
牛肉の価格破壊がその後のダイエーの急成長を後押しさせたのです

ダイエーの牛肉を語る上で、避けては通れない話でした

1972年にダイエーは三越を抜き業界トップとなり
更に全国に店舗を広げ、1975年4月に碑文谷店をオープンさせます

1975年4月のオープニングセールのチラシその1
(ダイエー碑文谷店に掲示されていたものです)


1975年4月のオープニングセールのチラシその2
(ダイエー碑文谷店に掲示されていたものです)


オープン当時の東側入口前の広告塔
(ダイエー碑文谷店に掲示されていた写真です)

1980年2月期に小売業としては初の売り上げ1兆円を達成しました

その後更なる拡大路線に舵を切り、数々の企業や資産を手に入れました

絶好調に見えたダイエーでしたが、当時の経常利益はわずか1%
ダイエーが展開する総合スーパーに陰りが見え始めていましたが
中内氏の原点であるスーパーへのこだわりから
抜け出す事が出来ませんでした

1992年のバブルの崩壊でダイエー含み資産が一気に目減りし
更に1995年の阪神淡路大震災で数百億円の損失を計上
次第に債務返済が追い付かなくなり2001年に中内氏は経営から退きます

北側出入り口


2004年に1兆円を超える負債を抱え
ダイエーは産業再生機構の支援を受けることになります

現横浜市長の林文子氏を代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)に迎え
再建に向けて動き出したさなかの2005年
中内氏は定期検診を受けていた神戸の病院内で脳梗塞に倒れ
83歳で息を引き取る事となります

戦後一代で日本一のスーパーチェーンを築き上げ
自ら巨額の負債を残してこの世を去ったのです

日本一だったダイエーの旗艦店

『ごはんがおいしくなるスーパー』
中内氏が亡くなった翌月に
林文子氏が率いる新体制により掲げられた新しいキャッチコピー

これは中内氏の企業理念
『よい品をどんどん安く、より豊かな社会を』からの決別宣言でもありました

中内氏の理念は戦後の日本に流通革命を起こし
そのおかげで日本は豊かな社会を得る事になりました
この事実に間違いはないでしょう

しかし、物質的な豊かさを手に入れた日本人は
その次に心の豊かさを求めるようになっていたのでした
新生ダイエーは、『ごはんがおいしくなる』という言葉に
安いだけではなく心を満足させるという思いを込めました

次はダイエー碑文谷店の3階から上をご紹介します

目黒区 ダイエー碑文谷店

2016-02-27 11:29:26 | 国内旅行
ダイエー碑文谷(ひもんや)店
全国のダイエーの中でも
最も売り上げていた旗艦店の1つ
全盛期には年間200億円以上を
売り上げていたそうです


目黒の住宅街

ダイエー碑文谷店の所在地は
東京都目黒区碑文谷四丁目
東急東横線 学芸大学駅から徒歩8分
目黒の高級住宅街に囲まれた場所です

開業当時のダイエー碑文谷店
(ダイエー碑文谷店に掲示されていた写真)


現在のダイエー碑文谷店

開業は1975年(昭和50年)4月1日
今年で開業41周年を迎えます
目黒通り(都道312号線)沿いにあり
通過する車は高級車ばかり

開業当初はダイエー碑文谷ショッパーズプラザ
(ダイエー碑文谷店に掲示されていた写真)


現在はダイエー碑文谷店


開業当時は初代ロゴマーク
(ダイエー碑文谷店に掲示されていた写真)

初代ロゴマークは1962年に公募で選ばれたそうです
Dをモチーフにしたデザインの中央に小さなSが配置されています
Sはダイエー創業時の名称『主婦の店』のSの他
ShopやStoreのSの意味を含まれているそうです

オレンジ色の丸の左下が欠けた2代目マークが制定されたのは
1975年10月だったので、同じ年の4月にオープンした碑文谷店で
このマークが使われていたのは短い期間だけだったのでしょう

現在の3代目ロゴマーク

現在のマークは2005年10月に発表されました
産業再生機構の支援を受け、新体制がスタートした年です
またこの年に創業者の中内功氏も亡くなりました

開業当時の外観
(ダイエー碑文谷店に掲示されていた写真)

地上7階地下1階の当時としては超大型の店舗
付近には高級車のディーラーが多く建ち並ぶ高級住宅街です
また近くには1985年に松田聖子さんが挙式を行った
サレジオ教会もあり『日本一芸能人に会えるスーパーマーケット』
と呼ばれていました

現在の外観

当時の伊藤忠の看板はヤナセに変わっています

今も残る大規模小売店舗の看板

設置者は株式会社ダイエーではなく株式会社横井産業
このビルの所有はあの横井英樹氏(ホテルニュージャパン)だったのです
もともとダイエーの為に建設をされたわけではなく
当初は世界最大級のボウリング場『トーヨーボール』が建設される予定でした
しかし、建設途中にボウリングブームが終焉を迎え計画は変更に
その時関東出店計画のさなかだったダイエーが建物を借りる事になったのです

ボウリング場になるはずだった建物

東京都大田区池上にあったトーヨーボール池上も
ガラス張りの壁面でこの建物と外観が良く似ています
池上のトーヨーボールは1968年(昭和43年)に開業
当時は260レーン以上を持つ世界最大級のボウリング場としてオープン
しかしその後ボウリングブームが減少するとともに規模も大幅減少
1フロア28レーンのみで営業していましたが2008年に閉鎖
2011年に解体されてしまいました
こちらはダイエーが借りたことで今もこのように雄姿を見ることが出来ています

ダイエー店舗入り口

入口は花屋さんでたくさんの花に囲まれています

降り口と乗り口が離れたエスカレータ

デパートやスーパーではあまり見かけない作りのエスカレータ
ボウリング場として建設された名残でしょうか

階段のデザインも特殊です


デパートのようなショーウインドー


屋内駐車場の入口

目黒通りから車でダイレクトに入ることが可能です

地下駐車場内部

周辺の屋外駐車場と合わせると合計600台の収容が可能です

向かいにあるダイエー碑文谷店別館

1998年(平成10年)5月にオープンした別館は
当初はスポーツ専門店「スポーツギャラリー碑文谷」でした

現在の別館入居店舗の案内

ダイエーのサイクル館をはじめ
ABC-MART等のテナントが入居しています

サイクル館の入り口にある『モッくん』の自転車用空気入れ

『モッくん』はダイエー『木曜の市』のキャラクター
樹齢7歳くらいの元気いっぱいの男の子です
ダイエーは毎週木曜日にお得なセール『木曜の市』を開催しており
店内のお買い得品の目印としてこの『モッくん』が現れます
また店内全館に『ダイエー・モッくんの歌』がエンドレスで流れるので
この曲を聞くとしばらく頭から抜けません

今日はこの後ダイエー碑文谷店の内部に入ります