東京都北区 赤羽台団地
赤羽駅前から
北西に貫く赤羽台トンネル
このトンネルの入り口の上に見えるのは
赤羽台団地の通称『スターハウス』
赤羽台団地は1962年(昭和37年)竣工
東京23区内としては初めての大規模団地として
建設されました
55棟、全3373戸を誇る都内最大の団地だったのです
このほとんどはフラットな形状の一般的な団地でしたが
Y字型をした真上から見ると星のように見える『スターハウス』が
8棟だけ存在していました
日当たりや風通しが良く、昭和30年代には各地で建設された
人気の団地でしたが
年々その数は減少し、赤羽のものが現存する関東最古の
スターハウスとなっています
団地の案内図
建設当時8棟あったスターハウスですが
現在残っているのは4棟のみ
42~44号棟と、赤羽台トンネルの上に立っていた49号棟です
スターハウスは赤羽台団地の1番南側のエリアの
陽当たりの良い場所にあり、丘の下の赤羽エリアが一望できる
1等地に建てられています
周りには芝生や公園が整備されまさに憧れの団地だったのでしょう
憧れの団地だった半面、その形状の複雑さや効率の悪さから
建設コストがかさむことを理由に昭和39年を最後に
スターハウスは建設されなくなってしまいました
ひこうき雲
現在は赤羽台の建物の老朽化がすすみ
多くが取り壊され、新しい高層の団地『ヌーヴェル赤羽台』への
建て替えが進んでいます
夕景
残っているスターハウスの4棟もほとんどが空室となっており
現在は寂しい状況となっています
棟の中央
Y字型の中央部に階段があり、1階から最上階まで
中央部は吹き抜けの状態になっています
1フロア3住戸で、すべての玄関が
中央の階段室に集まっています
階段
こんなに特徴のある建物がこれからなくなっていくのは
とても悲しいですね
明かりのついたスターハウスがみられるのは
いつまでなのでしょうか?