日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国で奇形児が増加

2009-02-01 | 中国の社会・文化・歴史等
 上海の大気汚染度は東京の6倍と言われています。これでも10年前よりは相当に改善しているようで、その理由は上海市内都心部にあった工場が郊外に移転したことがあげられています。

 一方、ごみ工場や毒物の流出問題は日本でも報道されていますが、中国国内でもいろいろな問題が報道されています。もちろん報道されるのは氷山の一角に過ぎないでしょう。

 こういう環境ではさもありなんという所ですが、環境汚染のために奇形児の出産率が高くなっているとの報道がありました。30秒毎に一人奇形児が生まれるという形で。。

 当然これは社会問題になりかねず、妊娠前の汚染検査を女性に行うプログラムを、奇形児出生率の高い8つの省で開始するようです。それがどこかとか、どういう形で行われるかは公表されていないようです。

 石炭の産出地で有名な山西省が、大規模な化学産業も抱えているようで、もっとも奇形出生率が高いようですね。

 奇形といいつつ未熟児もその対象に入っているようですが、化学汚染、大気汚染が原因である。妊娠中に有害物が体に入ることがその原因である。無理なダイエットや高齢出産もそのリスクを高める、というような趣旨のことが書かれています。

 奇形かどうかは別にして、卵アレルギーの子供を持つ親も多いかもしれません。日本では統計としては2.5%程度ですが、従兄弟の子供、そしてお客さんの中でもアレルギー対応商品を求める人が複数います。決して珍しくない症状のようで、10%程度はいるような感じです。まぁ、日本ほどアレルギーとかの医療が進んでいるとは思えないので、親の思い込みとかもあるかもしれませんけど。

 日本人が当地に住む場合、出産もそうですが、妊娠中は日本に帰国した方が良いのでしょうね。最近は上海で出産する人も増えていると聞きますし、上海はそれほど汚染を強く感じませんが、東京よりも酷いのは事実です。砂埃とかを吸引する機会も多いですから。

 幸い上海で妊娠期を過ごした息子は、健康優良児。出産直前まで日本にいた娘も元気ですが、広東省とかだともっと酷いのでしょう。やっぱり単身赴任した方がよいのかもしれませんね。

 一方、中国の環境改善は政府も主張していますが、今後何処まで具体的に進めていくのか。日本の技術や製品が圧倒的な強みを持つ分野ですので、日本にとっても注目する分野です。まぁ、既に大手の商社などが活発に動いていますので、個人としての出番は無いでしょうけど。。

 

 


http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-01/31/content_7433211.htm
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中国小売市場は21.6%成長

2009-02-01 | 中国経済関連
 新民晩報という上海の新聞に、今年の春節(旧正月)の小売業の販売額は前年比で20%程度成長しており、経済危機の影響は少ないという記事が載っていました。

 本日のChina Dailyによると、2008年どの小売総売上は21.6%伸びたが、年度後半には成長率は落ちてきたとされています。

・2008年の小売成長率は21.6%で、2007年より4.8%成長率が伸びた。
・2008年の総小売額としては10.8兆元=140兆円
・但し、11月までの成長率は21.9%なので、12月に成長スピードが落ちた。
・7月は23.3%増、11月は20.8%増、12月は19%増
・CPIが5.9%増だそうですが、年度前半のインフレ率が高かったので、月別の増加率で上期が高いのはその影響もある。
・インフレ率を加味した実質小売成長率は、12月で17.4%という意見がある。
・政府としては、過去の地方の所得向上や社会保険の整備等が消費増に貢献しているが、現在の成長率は08年上期までの経済成長の余韻が残っており、今後失業者の増加や所得が伸びないことにより成長スピードが落ちる懸念はあるとの保守的な意見もあるそうです。
・都市部での消費財売上げが7.4兆元に対して地方は3.5兆元と、地方の人口が都市部の倍は要るはずですので、都市部の消費額は地方の4倍ということになりますね。
・所得は都市部が一人当たり年間所得が都市部が16千元(20万円程度)、に対して地方は5千元に満たない。と3倍の格差です。所得が夫々14%程度伸びたので、高利の実質成長率は8%程度とも紹介されています。

⇒日本の小売総額は1992-1996年頃をピークに下落しているようですね。2008年度も速報値ですが135兆円だそうで、人口10倍と考えれば当たり前ですが中国の方が既に日本より大きい(統計の定義や誤差があるので正確じゃないですけど)。

⇒都市部の人口は5.7億人ですので、人口一人当たり小売額は17万円程度。日本は11万円程度。とまだ開きはありますね。格差社会ですので、上海市の統計とか見てみないとこれじゃあまりポテンシャルを示せない数字ですね。

⇒日本の小売は昨年10月以降急激に縮小しています。中国も輸出減による影響はかなり大きいはずですが、消費意欲はまだまだ高いのですね。日本ほど社会が平均化しておらず、同じ商品に対するニーズがどんどん拡大している事もあるのでしょうが、この状況を見ると日本より早く経済回復するというのは本当かもしれません。

 オイルショックの頃の日本はどうだったんでしょう?子供だったのでトイレットペーパーが売り切れたとかの記憶しかないのですが、経済が急激に成長している中での不況と(中国)、既に安定化下降傾向にある時点での不況(日本)で不況の影響度はどのくらい異なるのか。。

http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-01/22/content_7421351.htm
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仕事始め

2009-02-01 | 中国ビジネス関連
 昨夜も昼は親戚と日本料理やで、夜は夜で妻の実家で宴会があり、いつもの通りたらふく飲まされて妻の家で爆睡してしまったのですが、本日から仕事始めでした。

 それにしても中国人のお正月の過ごし方は凄まじいものがあります。これでも少なくしていると言われているのですが、6日間で7回(昼と夜)も会食があり、全てにお酒がつきまわります。飲み方も家族といいながら昨夜は4人で白酒2本。他の4人が黄酒6本。


※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会

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