日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ユニチャームは成功しているのか?

2008-11-17 | 日本・日系企業
 中国で成功を収めている企業といわれる会社が幾つかあります。オムロンやサントリー等が一般にそういわれています。松下電器も中国での歴史が長い事から成功した部類に数えられているようです(相当疑問が残るようですが)。

 ユニチャームに関しても成功企業の一例としてあげられる機会が多いように思います。以前人事のコンサルをやっていた事もあり、ユニチャーム中国法人の人事部長(中国人の方)が書かれた本を読んだこともあります(書名は忘れましたが、日本で出版されている日本語の書籍です)。

 ユニチャームとしての製品群はたくさんあると思うので一概に言えないのですが、現在紙おむつを調べていて興味深い事を見聞きしたので記載しますね。実は私自身の息子と娘は今でもユニチャームのムーニーマンを愛用しており、まさか幼児用品の販売を自分でするとは思っていなかった頃、日本滞在中に妻の親戚から色々物を送っている中身に、ムーニーマンのオムツがありました。
 ところが、タオバオで販売されている日本の紙おむつは、何故か花王のメリーズと大王製紙のグーンが中心です。非常に不思議に思っていたのですが、全ての顧客がユニチャームのオムツは品質が悪い!と答えてきますし、嫁も日本にいくまではそう思っていたそうで、確かに依然滞在していた時は韓国製のハギースのものを使っていました。ハギースは米国ブランドで、製造を韓国で行っていると記憶していますが、ネットの口コミなどでも中国で市販されているものの中では一番評判が良いようです。
 ユニチャーム1社は中国での製造販売を行っているンですが、何がおきているのでしょうね?10月末に帰国した時に、元花王販売の専務という方とお会いしたのですが、彼も紙おむつならユニチャームが良いはずだろうとおっしゃっていました。それだけ評価される日本製商品と同じメーカーの中国製品でそこまで品質が異なるということは、戦略的なものか、中国での製造現場管理の問題かわかりませんが驚きではあります。彼らの女性向けの他の製品に関しても全く知らないので、あくまでも一アイテムの話ですけど、中国オムツ市場でのユニチャームに対する評価のあまりの低さには、現地生産をするリスクと難しさを改めて認識させられました。

 また、色々現地法人の話を聞くたびに、日本で書籍などで紹介されている成功したといわれる日本企業の実態がどうなっているのか大いに疑問を感じるところです。駐在員コストを全部含んだ上での現地損益計算とかが解ると、見えやすいんですけどね。

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