日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ベストバイとホームデポが中国撤退

2011-03-04 | 欧米企業の中国戦略
 最近あまりニュースを見ていなかったのですが、アメリカの家電小売ベストバイが中国撤退という報道を見てみると、別途ホームデポも撤退したとの記事がありました。

 ベストバイは中国の中堅家電チェーン、五星電気を買収し、その後上海に何店舗か出していました。あまり行かないのですが、客はそんなに入っていないと感じる一方、親しいアメリカ帰りの中国人は良く利用しており、

「ベストバイは、携帯電話の電池を中古品に摩り替えるとか、悪質なことがないから安心して買い物ができる」と話してくれました。報道見ていると、まぁまぁうまく言っているような記事が多かったので、中国でがんばっている海外企業かなと思っていました。

 まぁ、撤退の理由としては、以下の2点をあげているようですね。

・競争が激しすぎる

・ネット販売が急激に普及してきて戦略の変更が必要になった

 結局は過当競争化で、低利益に耐えられなくなった。それを改善する方向性が結局はベストバイ店舗の撤退と、買収した五星電気での事業継続ってことですね。

 さて、この記事では北京では、やはりアメリカのホームセンター、ホームデポが撤退とのこと。2009年に進出したようで2年で見切りを付けたようです。そのほかにもカルフールやウォルマートが罰金を受けたことを紹介して、外国企業の中国小売事業の難しさを紹介しています。

 ベストバイに関しては、従業員の質は競合より良い。サービスも良い。ただし、価格は競合より若干高いのと、支払いが競合のように後払いができない。従業員の給与と、店舗賃料の高さで競合に勝てないと原因を紹介しています。

 中国ではインフレが進行しており、顧客は価格の安さを重視する。そして、Tシャツから家電までオンラインで買うようになってきたこともネガティブに作用した。

 ザラやH&Mは成功しているが、これは彼らの製品が中国製品とは異なる自社の製品だからだ。ベストバイのように競合と同じ製品を販売しているのであれば、話は全く異なる。とアナリストが書いている。
Read more: http://www.azcentral.com/arizonarepublic/business/articles/2011/02/27/20110227china-home-depot-best-buy-struggle.html#ixzz1FUtxoqAj


 まぁ、言いたいのは最後だけなんです。僕らも実感としてそうですから。

 少しくらいサービスが良くても、中国の顧客は安い物を買っていくって事ですね。


 参考までに我が家では、以前は中国系家電屋で買っていました。最近はもっぱらTVショッピングで買います。安いんですよ、当然店舗持っているところより。店舗そのものに言っても、日本の大手小売に比べると商品が少ないんですね、まぁ値切りはできますけど。忙しいと行く時間もなくなってきますしね。

 で、タオバオやオンラインなんかじゃ買わないです。だって質悪いし偽者怖いし。まぁ1件だけ2000円のDVD機2台タオバオで買ったんですが、端子が直ぐ壊れました。まぁ、使えるのでそのまま今でも使っていますけど、やっぱタオバオで電気からみや安全性が懸念される物は買いたくないですね。別に之が独立サイトでもおんなじなんです。京東なんて中国第一位で成長していますけど、クレーム率はタオバオ以上ですよ。自分の提供しているサービスレベルの低さに、自分がジレンマ感じているのに、それより悪いところで固定資産系は買えませんよ。
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2 コメント

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Unknown (aki)
2011-03-04 17:12:21
これからは、原価0の物でないとやっていけないのかもしれないですね。日本だとラムネ売ってビン回収ですとか、そんなタイプのビジネスはないものでしょうかね。
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ありますよ (うし)
2011-03-10 12:40:37
日本のごみや廃品が、たくさん中国では値段がついて売られています。

ごみは嫌ですけど、日本で売れない中古品はほしいのが幾つもあります。

でも、僕の周りには、そういう話をしても集めようとする人がいませんね。集めようとしない所が一番の弱みだと思いますよ。

 ハングリーさがゼロになってしまった。

 ビジネスチャンスは外に出れば腐るほどあります
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