日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ロイヤル中国外食産業撤退

2008-12-31 | 日本・日系企業
 ロイヤルホストを運営するロイヤルホールディングスが、日本の外食市場の縮小に伴うリストラクチャリングに関連し、中国からも撤退という報道がありました。

 日本企業が中国に進出したという報道は表に出てきますが、撤退というニュースはあまり出てきません。一つには会社側がわざわざメディアを呼んで報道させる事をしないですし、中国関連のコンサルを含む各種ビジネス関連者も、日本企業の中国進出に伴い利益の獲得をする事から、あえて表には出さないようにしているからでしょう。

 ロイヤルのIRサイトを除いてみたところ、平成19年1月に1000千ドルの資本金で北京楽雅餐飲管理有限公司を設立。平成19年8月に北京の朝陽区に「ロイヤル カフェクロワッサン 北京SOHO店尚都店」を開店した、とのことです。

 企業全体のリストラクチャリングの一環としての撤退ですので、中国事業が何故だめだったか、どれだけの損失を出したかは解りません。確実なのは約1億円の投資がわずか1年で吹っ飛んだという事です。まぁ、実はこういう事例は枚挙にいとまがありません。個人的には自分たちが個人のお金で必死で事業の立上げをしているのに、1億円ものお金を無駄使いして、、と羨望を兼ねていらいらしてしまいます。

 中国で活躍している日系の外食産業といえば、サイゼリアと味千というラーメン屋が良く引き合いに出されます。両者共に上海を中心に出店してからその他の都市部に展開を進めたと記憶していますが、確かにこの二つの企業は未だに上海でも人気があります。
 
 ロイヤルは何で北京から始めたんですかね?そして、なんでクロワッサンやなんでしょう?北京にはまだパンや西洋風のレストランが少ないとから事業機会があると判断したのでしょうか。私自身が北京事情を知らないのでそれ以上のコメントは避けますが、ロイヤルホストのイメージである郊外型の自動車を対象にしたレストラン業ではないだけに残念ですね。


 



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