日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

海南島のバブルはどうなるか

2010-03-01 | 中国経済関連
 レコードチャイナと香港SMCPが同じ日に中国南部のリゾート地、海南島のバブルについて記載していました。

レコードチャイナ:
 海南島でミニバブル発生、一部で資金引き上げも
 2010年2月18日、中国海南省(海南島)の主要都市、海口・三亜の両市は不動産価格の上昇が中国一になったが、不動産市場に流入した投機資金が、2月14日の春節(旧正月)を機に一斉に撤収を始めたとの見方が出ている。広州日報などが伝えた。

海南省は、中国政府が昨年末、国際的なリゾート地に開発すると宣言してから内外から資金が一気に流入した。

しかし広州日報によると、三亜市の高級マンション「鳳凰島公寓」は、デベロッパーの春節の売り出し価格は1平方メートル10万元(1300万円)に上るが、一部の投資家の中には1平方メートル当たり5万元以下で手持ちの物件を売り出したケースもある。

オーストラリアで不動産業を営むある華人もその1人で、2物件のうち1つを手放すことにした。記者が「値上がりするまでどうして待たないのか」と尋ねると、「近い将来、もっと値上がりする可能性はない。デベロッパーは9万元とか10万元とか言うが、どれもホラだ」と話している。

海南省改革発展研究院の遅福林院長によると、海南島の不動産市場は短期的なバブルが起きている。「『国際リゾート島』の考えで、多くの人が熱に浮かされている。三亜の高級物件の価格は実需とはかけ離れた虚構だ」と話している。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=39833&type=2

 香港では「海南島でバブルが崩壊するか?」と題して
 
 海南島の豪華マンションは上海と同じ価格がする。さて、海南島の不動産バブルは崩壊するのか、それとも北京政府の言う世界レベルのリゾート地になるまで価格を上げ続けるのか?

 パリに住む華人の徐さんは、価格が上がり続けると見て三亜の海が見えるマンションを平米8万3千元で購入した。不動産コンサルタントのサム氏は、三亜の不動産か価格が下がるとは思わないが、これ以上上がるとも思えないと考えている。一方、Zemanは投資を止めた。ランカイフォンの会長も、あまりにも土地の価格が高いとして東海岸のテーマパーク開発計画を中止した。

 海南島のバブルはこれで2回目で、1988年に経済特区に指定された後に急激に住宅価格が上昇したが、1998年にバブルが崩壊して702万平米もの売れ残り住宅が発生した事がある。そしてこれは全中国の売れ残り住宅の10分の1にもなった。

 1980年代に海南島政府は海南島を関税をゼロとし、9万台の日本車、290万台のテレビ、25万台のビデオを輸入し、それを中国国内に150%も上乗せして販売して利益を上げていた時期がある。最終的に中央政府によりその取引は止められ、崩壊してしまったが。。

 政府が2020年までに海南島を世界的なリゾートにするという計画を発表後、島内各都市の不動産価格は急上昇した。島内に国際的な空港や、道路、ショッピングモールの建設などインフラの整備が益々進むという期待があるからだ。そして、この中央政府の発表後、地方政府が土地の新規供給を一時的に中止した事も不動産価格の上昇に拍車をかけている。

 海南島の不動産価格に関しては、投機という意味合いが強いが、一方で多くの中国人が海外リゾートに行くにはビザや言語の問題があり、海南島であればそういう障害が無い事から、実際のリゾートニーズにもあっている。また、現在では海南島に別荘を持つことが中国人のステータスシンボルにもなっている。しかしながら、最近は投機需要が増加しており懸念される。
http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=4f345070661e6210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=China&s=News

 上海のマンション価格でさえ、当地の物価を考えると異常に高く感じますが、リゾート地でこんな事が起きているのですね。

 全くバブル時代を思い出します。当時友人が苗場のマンションを1500万円で買っていましたが、今では100万円でも買い手が付かないとか。経済成長のトレンドが違うのでなんともいえませんが、まぁ、好きにすればとしか言いようが無いなぁ。。歴史は繰り返すんでしょうね。


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