日経ビジネスに「中国で大躍進、味千ラーメン支える「4つのP」 熊本発、豚骨スープが飲み干されるようになったわけ」という記事が載っていました。
味千は中国ビジネスで成功している会社として有名ですが、今は367店も展開しているそうです。成功の最大の理由として、中国における経営パートナーということで、味千中国のCEO(最高経営責任者)のインタビューが紹介されています http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091016/207343/?P=1
・味千ラーメンの店舗は、国内が100店舗強であるのに対し、海外では400店舗近いが、現地パートナーが事業を推進し、日本側は、現地パートナーの意向を尊重して、支援していくという立場。
・人材面を懸念したが、深センの店で働いている人たちを上海にポンと持ってい区など、日本人では考えられない動きをして対応している。
・上海は、准海路、南京路等商圏が集中しているところが魅力だった。
・中国で味千ラーメンは18元(300円弱)。コンビニ弁当が5元に対して高いが、味も品質も良い。中国人は香りも重視しますので豚骨に焦がしネギをいれている。
・中国は今、健康ブームであり、大衆は、おいしくて栄養があることを重視する。味千ラーメンのコラーゲンたっぷりの豚骨スープを前面に打ち出せば、必ず受け入れられると考えました。
・その為に、「北京の研究所で調べてもらったところ、ラーメン1杯の豚骨スープに含まれるカルシウムは牛乳4杯分でした」というポスターを店頭に提示した。その後、スープを飲み干すお客さんも多くなった。ほかの飲食チェーンも、健康・ヘルシー感を打ち出しています。「唐辛子が美容にいい」とか。
・今の中心顧客は、10代後半から40歳以下というところです。ターゲットにしたいのは、25歳~30代。
・日本食は、あっさり味で、量が足らないので、高齢者には人気が無い。若い人は変わってきている。
・5年以内に1000店舗までのばす自信がある。中国には600以上の都市があるが、味千が出店しているのは、そのうちの10分の1に過ぎない。中国ではKFC(ケンタッキーフライドチキン)が人気ですが、25年で400都市に出店しています。いろんな業態を合わせて2万店の計画もあるとか。
・味千の店舗面積は300m2平均であり、小型店では150m2。出店に小回りが利く。
・これから出店するん日本企業は、扱う商品、また戦略によって違うでしょうが、基本的には上海からスタートするのがよいのではないか。まず郊外に出て、その後徐々に都市部に入っていくという選択もあります。
・人材育成の為に、学校というか、研修所の設立も考えています。来年末には上海に工場を作るので、そこに隣接する形で、マクドナルド大学じゃないけど、ラーメン大学をつくろうか考えている。
まぁこんな概要です。味千って特に上手いとも思えず、身近な上海人に聞いても美味しいという話は正直聞きません。上海にある日本人向けのラーメン屋につれていけば、評判の良い店なら味はまずこっちの方が美味いと彼らも言います。当然日本で美味しいと思うところに行けばこっちの方が美味いと。
味だけじゃないんですね、事業として成功するには。チェーン展開するというノウハウ=人というのも大きな課題だと思います。
もう一つこの記事で見たのは、日本ではラーメンのスープを飲むと油が多いから体に悪いという事は常識だと思います(個人的には好きなのでおいしければ全部飲んじゃいますけど)。そして、決してラーメンは健康的というイメージは無い。
中国人も脂っこいもの食べますし、宴会の多い社会ですから近年肥満とか成人病が問題になりつつあるのです。そこで、とんこつラーメンを健康的だとして宣伝する。日本で同じ事やったら問題おきそうですが、中国ではこういう誇大広告に近いことをしないと市場では勝っていけない。
この記事の最大のポイントは、人材の件とこのプロモーションです。
別に中国人や台湾人が頭がよく日本人が頭が悪い(そう抜かすやからがいますよね)、というのではなく、モラルの全く無い世界での販売方法というのはこういうもので、今の日本人ではこういう形で成功しても日本では非難されまるからできない。何かおきたら中国人騙して金稼いだといわれかねない。中国法人の現地化が必要なのは、こういう側面があるからだろうと思います。
味千は中国ビジネスで成功している会社として有名ですが、今は367店も展開しているそうです。成功の最大の理由として、中国における経営パートナーということで、味千中国のCEO(最高経営責任者)のインタビューが紹介されています http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091016/207343/?P=1
・味千ラーメンの店舗は、国内が100店舗強であるのに対し、海外では400店舗近いが、現地パートナーが事業を推進し、日本側は、現地パートナーの意向を尊重して、支援していくという立場。
・人材面を懸念したが、深センの店で働いている人たちを上海にポンと持ってい区など、日本人では考えられない動きをして対応している。
・上海は、准海路、南京路等商圏が集中しているところが魅力だった。
・中国で味千ラーメンは18元(300円弱)。コンビニ弁当が5元に対して高いが、味も品質も良い。中国人は香りも重視しますので豚骨に焦がしネギをいれている。
・中国は今、健康ブームであり、大衆は、おいしくて栄養があることを重視する。味千ラーメンのコラーゲンたっぷりの豚骨スープを前面に打ち出せば、必ず受け入れられると考えました。
・その為に、「北京の研究所で調べてもらったところ、ラーメン1杯の豚骨スープに含まれるカルシウムは牛乳4杯分でした」というポスターを店頭に提示した。その後、スープを飲み干すお客さんも多くなった。ほかの飲食チェーンも、健康・ヘルシー感を打ち出しています。「唐辛子が美容にいい」とか。
・今の中心顧客は、10代後半から40歳以下というところです。ターゲットにしたいのは、25歳~30代。
・日本食は、あっさり味で、量が足らないので、高齢者には人気が無い。若い人は変わってきている。
・5年以内に1000店舗までのばす自信がある。中国には600以上の都市があるが、味千が出店しているのは、そのうちの10分の1に過ぎない。中国ではKFC(ケンタッキーフライドチキン)が人気ですが、25年で400都市に出店しています。いろんな業態を合わせて2万店の計画もあるとか。
・味千の店舗面積は300m2平均であり、小型店では150m2。出店に小回りが利く。
・これから出店するん日本企業は、扱う商品、また戦略によって違うでしょうが、基本的には上海からスタートするのがよいのではないか。まず郊外に出て、その後徐々に都市部に入っていくという選択もあります。
・人材育成の為に、学校というか、研修所の設立も考えています。来年末には上海に工場を作るので、そこに隣接する形で、マクドナルド大学じゃないけど、ラーメン大学をつくろうか考えている。
まぁこんな概要です。味千って特に上手いとも思えず、身近な上海人に聞いても美味しいという話は正直聞きません。上海にある日本人向けのラーメン屋につれていけば、評判の良い店なら味はまずこっちの方が美味いと彼らも言います。当然日本で美味しいと思うところに行けばこっちの方が美味いと。
味だけじゃないんですね、事業として成功するには。チェーン展開するというノウハウ=人というのも大きな課題だと思います。
もう一つこの記事で見たのは、日本ではラーメンのスープを飲むと油が多いから体に悪いという事は常識だと思います(個人的には好きなのでおいしければ全部飲んじゃいますけど)。そして、決してラーメンは健康的というイメージは無い。
中国人も脂っこいもの食べますし、宴会の多い社会ですから近年肥満とか成人病が問題になりつつあるのです。そこで、とんこつラーメンを健康的だとして宣伝する。日本で同じ事やったら問題おきそうですが、中国ではこういう誇大広告に近いことをしないと市場では勝っていけない。
この記事の最大のポイントは、人材の件とこのプロモーションです。
別に中国人や台湾人が頭がよく日本人が頭が悪い(そう抜かすやからがいますよね)、というのではなく、モラルの全く無い世界での販売方法というのはこういうもので、今の日本人ではこういう形で成功しても日本では非難されまるからできない。何かおきたら中国人騙して金稼いだといわれかねない。中国法人の現地化が必要なのは、こういう側面があるからだろうと思います。