日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

日本の技術者流出が首を絞める例

2010-11-15 | 中国ビジネス関連

注目すべきは領土問題だけにあらず!? 中国がしたたかに造り上げた格安車の実力に迫る[国沢光宏 コラム]【特集・コラム:ビジネス・経済】

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注目すべきは領土問題だけにあらず!? 中国がしたたかに造り上げた格安車の実力に迫る[国沢光宏 コラム]【特集・コラム:ビジネス・経済】

GMの資本投資を受け急成長を遂げた「上海通用五菱」

・経営破綻をした GMの稼ぎ頭になっているのは中国。ビュイックやシボレーといったGM本来のブランドだけでなく、日本で馴染みの無い『上海通用五菱』(今週、資本比率を 44%に引き上げた)という新興勢力にも資本を投入し、絶好調である。


・なかでも日本のメーカーにとって脅威の存在になりつつあるのが、上海通用 五菱などで生産される格安車だ(40万円くらいから買える)。壊れないクルマを安価に作れるのだろうか? その中でも、今年の9月に発表され、大人気車になっている『宏光』(ホングァン)というミニバン。

・五菱自動車は、いわゆる「民族系」に分類される中国独自資本(生い立ちは手作りで日本車のコピーをしていた小規模のメーカー)。技術力を評価され『上海汽車集団』という大手グループからの投資を受け(この時にGMも資本投入した)、急速に販売台数を伸ばし始めた。

・5年ほど前までの五菱自動車と言えば、文字通り「安いだけ」のクルマだったものの、GMが技術指導するようになって急速に品質を向上させてきた。基本骨格 の同じクルマをインドでも生産し、GMブランドで売るというからグローバル。このジャンル、日本車は完全に競争力を失っている。

日本に居ると世界でどんな競争が行われているか解りにくい。外交問題だけでなく、我が国の稼ぎ頭となっている自動車産業についても、もう少し危機感を持つべきなのかもしれません。

http://news.livedoor.com/article/detail/5138113/

この五菱自動車の工場は、2004年ころから2007年ころにかけて柳州という桂林の近くに建設されたものです。

なんでしっているかというと、GM向けに工場のターンキーエンジニアリングをしているアメリカ企業に依頼されて、ある日本人エンジニアを紹介した事があるのです。三菱自動車のかなり上の方でした。そして、プロジェクトリーダーはアメリカ人でしたが実質この方が他の日本人の方を呼んで実質的にリーダーとして作った工場なんですね。

その方は人格的にもすばらしく、既に帰国されていますが、何度かお会いしたときには色々と勉強になりました。また、その方自身が既に日本で引退した中、現地で若い中国人相手に教育する事に満足感を得ていらっしゃいました。

サムソンやLG,台湾系のエレクトロニクス企業には未だに技術のトップか2番目には日本人のエンジニアが居ます。大体はリストラされてしまった会社(事業部門を閉鎖する企業もたくさんありますよね、半導体や液晶など)ご出身なんですね。

 

日本では不要といわれてしまった。

 

でも、アジアでは必要な存在。

 

本人もそこにお金以上の意義を見出す。決して高給なだけではない、自分の存在意義を再確認できる。

 

今後もあらゆる分野で避けられない事象でしょう。

 

でも、日本の技術の流出には変わりない。そして、今の韓国台湾企業同様、中国企業が同じように日本の脅威になるのでしょう。

 

世界の技術水準の向上という視点では、日本が大きく貢献しているともいえますね。

 

一方で、日本の将来という点では、ますます競争環境は厳しくなる。

 

まぁ、中国で求めているのは、今は日本人エンジニアだけでなく、リストラの時期の早い韓国人エンジニアもいますので、日本がこの辺

保護しても流れは変わらないでしょうけど。

 

 

 

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